◇所要時間: 2時間41

◇難度(犬として): 易++▼++難

マロンの日記: 急坂には丸太階段が付けられていて、全体的に歩きやすい山でした。
ツツジはまだ蕾が出来始めたところですが、山全体が若葉で覆われていて気持ちよく歩けました。
東御荷鉾山からの帰り道ではおとーさんに「後へ!!」と命令されて、駐車場まで一番後ろを歩かされ、またストレスが溜まりました。次の山に早く連れてって!!!!

杉・檜花粉の飛散がやっと終焉し、人出の5月連休も完了。マロンはいよいよ自分の出番の時ではと私達の顔を窺う。一度ダレタ筋力は簡単には復旧しないので、今回も先ずは足慣らしになりそうな優しそうな山を探す。

…結果、珍しい山名のため、早くから候補リストに上がってはいたが、歩く時間の割りに遠方にある山のため、未訪問だった群馬の御荷鉾山を訪ねることにした。ツツジで有名な山らしいが、我が家はマロン連れのため、あえて開花前に登ることにする。

 

230分、目が覚めたので早めに出発。

高速道を使ってもICからかなり離れた場所なので往路はカーナビに一般道を指示。走りなれた名栗湖横を通過し山越えして国道299号線に出て秩父市を通過。小鹿野町先で県道37号線経由、宮戸交差点で県道71号線に移り、神流町役場手前を右折。

細い舗装林道で高度を上げていく途中、道路通行禁止の案内看板を見つけ、ギョッとする。記載内容は「平成17510日〜620日まで(土日、祝日を除く)10時〜12時、13時〜15時 防災工事の為、通行禁止。」と書かれていて今日は510日。

 

10時までには戻れるだろうと看板を見送り、さらに高度を上げる。途中の「みかぼ自然村」あたりではツツジや八重桜で赤やピンクの華やかな景色に対面。

標高1100mあたりで「御荷鉾山登山道のご案内」看板を見つけ、道路脇の広い駐車場に車を入れる。マイカーの外に車なし。

外気は9度と予想外に涼しく、レインコートを取り出して羽織る。

 

542分、「西御荷鉾山30分 1km」標識に従い、南斜面の山道に進む。

この山道は近頃、拡張工事されたばかりの様子でまだ荒れていて歩きづらく、勾配も結構、キツイ。檜林の中をゆっくりと登る。

 

555分、ガイド書に紹介されていた「ガンバレ ガンバレもう少し」の看板前を通過。道脇の若草に混じって3種類ほどのスミレが沢山咲いている。丸太階段が始まった。

道脇に「300米」の石標が立っている。山頂への距離らしい。山斜面に若いツツジの木が多いがやっと蕾が膨らみ始めた状況。満開はまだ2週間くらい先と思われるが、華やかな山上風景を予感させる株数だ。

 

100米」の石標先で尾根に上りつき東に方向を変え山頂を目指す。

67分、「西御荷鉾山 標高1286.2m 万場町」標識と不動明王の石像の立つ山頂に到着。

見晴らしは良好で北西の妙義山の先に煙を吐く浅間山、北方には榛名山と赤城山が特徴ある山体をみせていた。

小休止後、東御荷鉾山に向かい下山開始。

 

投石峠へは標高差で250mほど下る筈なのだが、下山道の先は折り重なる若葉に隠されて見通せない。

617分、「投石峠を経て東御荷鉾山に」標識箇所より檜林の中を下る。

やがて檜林を抜け出て朝日を透かせた若葉に溢れた自然林を下る。

 

前方に東御荷鉾山の山体が現れた。新緑が鮮やか。

ロープのある階段を下る。

635分、林道まで下ると「投石峠 標高1015m」標識が立っていた。

「東御荷鉾山登山口 50m」標識の示す場所が分かりづらかったが、舗装路を少し進んだところで「東御荷鉾山 50分、 1.4km」標識を見つけて再び山道に上る。

ザレた急坂を登って尾根沿いに檜林の山腹を東進。この季節の自然林の軽やかさに比べると人工林は単調で重い雰囲気。

7時、尾根に出るとツツジの木が多くなる。こちらの山のツツジの蕾はかなり膨らんでいた。急坂を上る。

山頂まじか。チラホラとツツジが開花している。咲いているのは三つ葉ツツジで朱色の蕾はレンゲツツジかも。

 

720分、「東御荷鉾山 1246m」に到着。

こちらの山頂にも不動明王の石像が剣を突っ立てて前方を睨んでいた。

狭い山頂広場脇に八重桜が満開。ツツジは明日辺りから咲き出しそうな雰囲気。ムスビを食べながら暫し休息。両神山のギザギザの稜線が目に留まる。

735分、往路で下山開始。

82分、投石峠で林道に下り、舗装路で駐車場を目指す。駐車場に近づいたあたりの路脇に石碑。ガイド書によれば尾崎喜八文学碑とのこと。

823分、駐車場に戻る。今回も誰にも逢わない山行だった。

気が付くと駐車場前は小公園のように綺麗に手入れされ、中央に78mほどの大鉾が突っ立っていた。来週あたりはツツジ目当ての観光客の車でこの大駐車場は埋め尽くされているのかも。それにしても林道の通行禁止看板がひとごとながら心配・・。

車で林道を下山途中、御荷鉾自然村あたりでは朝日を浴びて真っ赤な桜(?)、ピンクの八重桜、朱色のツツジ、色とりどりの新緑で大いに目の保養。帰路は本庄・児玉ICより高速道に乗る。

1210分、無事帰宅し、マロンの身体を調べるとダニ3匹を発見。ダニ達もいよいよシーズン開幕か。