◇所要時間: 6時間2
◇難度(マロンとして): 易++++▼難
◇マロンの日記:
 森に入って直ぐ自由行動したら、後はずっと紐付き犬にされました。山頂近くの鉄ハシゴ箇所は自力で通過できず残念でした。

瑞牆山はこれまでに2度登っているが何れもマロン抜きでコースは瑞牆山荘からの往復ルートだった。
…が、近頃、HP6時間ほどで周回出来るコースのあることを知り、二代目マロンならサポート無しでも瑞牆山の登降をこなせるだろうとの判断でシャクナゲ見物の人出前に訪ねることにした。

 

150分、出発。夜空に僅かに星。気温は18度。

相模湖ICから中央高速に入り須玉ICを下りる。カーナビに従い塩川ダム経由・県道610に進み、黒森で右折し本谷釜瀬林道に進むと前方に岩稜の瑞牆山が姿を現す。

瑞牆山グリーンロッジ前から約1km走るとカーナビや地図に未表示の「みずがき林道」が左に分岐。この「みずがき林道」を1.7kmほど進んで「芝生広場」の大きな駐車場に到着。先着車の中年登山者が車外で出発準備していた。

 

457分、舗装道路を戻る方向に出発。気温は7度で少し寒い。

6分ほど歩き、路肩に「富士見平小屋→」標識を見つけて唐松林に入る。見通しが良いのでマロンをフリーにし、僅か上ると遊歩道が直角にクロスしていたがコース表示は無く、直進したら行き止まり。

十字路から等高線の道先で「富士見平小屋→」標識を見つけ天鳥川を木橋で渡る。

 

517分、木橋を通過した地点で先行マロンがブッシュの中に消えた。声やトランシーバで呼んでも姿を現さない。私は見失ったポジションで、妻はコース先の山斜面を登ってマロンを呼ぶ。

529分、前方の森の山腹から「マロンがいた〜」の妻の声。5分ほど登って妻とマロンに合流。
妻の話では鹿2匹が前方の山道を駆け抜け、暫くしたらマロンが下の方から激しい息遣いをして上ってきたとのこと。無鉄砲犬マロンに水を飲ませて先に進む。

 

徐序に高度を上げていくと森の中にダケカンバの白い幹が美しい。三つ葉ツツジがポツポツ花を見せる。さらに上るとシャクナゲがピンクの花を付けていた。

64分、林道に合流。「富士見平小屋→」標識に従い先に進む。10分ほど先で瑞牆山荘からの道が合流してきた。

 

621分、富士見平小屋に上り着いたが人の気配は無い。小休止後、小屋裏に回り込んで薄暗い森の中、木の根や岩を踏みしめ等高線沿いに東に進む。途中、「小川山」分岐を通過。

644分、水流の少ない天鳥川の河原に下りてバナナでエネルギー補給。マロンもドックフードよりバナナを喜ぶ。
3
分ほどの休憩でいよいよ高度差430mの上り開始。

 

森に入ると「桃太郎岩」なる割れ目のある巨岩横に20段ほどの鉄階段。マロンをフリーにすると難なく上る。

653分、大岩斜面のロープ場。ここもマロンは苦も無く先行。続いて25段ほどの丸太ハシゴ。隙間の大きいハシゴは敬遠して横を駆け上ると予想し、マロンをフリーにしたら躊躇せずにハシゴを登ってしまった。

 

72分、幅広の窪地に岩がゴロゴロ堆積している。大岩を避けたりすり抜けたりして登って行く。マロンはおとーさんを引っ張って常に先行。

岩の間のシャクナゲの花が朝日を受けて紅く燃える。

713分、岩の間の小広い場所で小休止。3分ほど先に再びロープ場。マロンは苦も無く通過。

 

739分、ローソク岩の下に辿りつき、右のシラビソらしい樹林帯を通過。

ローソク岩の横あたりで小休止して体温を下げる。その先でロープ箇所通過。木ハシゴ箇所ではマロンは横を跳ねて通過。

82分、山頂近くの3分岐に到着し先ずは瑞牆山頂に向かう。途中の7段ほどの鉄階段はマロンが背を向けたので抱き上げて通過。

 

810分、「瑞牆山」山頂に到着。

山頂の大岩の上で先着の中年登山者と夫婦づれ登山者に挨拶したら中年登山者は駐車場で出逢った人で北ルートから登ったとのこと。途中の不動沢を渡る箇所の水量を訊ねたら「問題なし」との答え。

山頂からの展望は小川山、金峰山、国師岳など近くの山は望めたが、遠景の富士山などは霞の中。一家を代表してマロンを崖っぷちに立たせてローソク岩と一緒に撮影しようとしたが無鉄砲マロンも怖さを感じるらしく不成功。

 

817分、下山開始。

822分、3分岐点から「黒森→」標識に従い北斜面の下山路を下る。

急斜面の潅木帯に岩は見られず木の根に助けられ下る。犬連れには北ルートの方が易しかった。シャクナゲの木は多いが花が殆ど見当たらない。踏み跡から見るとこの北コースの登山者は少ないようだ。

838分、林の中で小休止。気持ちのいい風を感じながらムスビを食べ下山継続。

850分、傾斜はかなり緩んできた。下るに従いシャクナゲの花が見られるようになった。

859分、地図に表示の無い小さな沢を渡り、森の中の大岩ゴロゴロ地帯を通過。薄暗い森の中の大岩や倒木は苔むしていた。

更に下って不動沢に対面。流水量の少ない沢を飛び石伝いで渡り、段差上に進路を見つけて沢の右岸沿いに下る。

 

929分、「不動滝」に到着しザックを下ろし一休み。

滝は東斜面の一枚岩の上から二尋ほどの幅で流れ落ちていた。深く抉れた滝つぼが珍しい。

滝近くの林床にツバメオモトが2株ほど白い蕾を付けていた。

941分、沢を立派な丸太組橋で渡る。鎖の手すりも付いている。

 

この後も沢の渡渉点には立派な丸太組橋が架けられ、山道も手入れされていた。不動沢の北側には巨岩・奇岩が立ち並んでいる。森の中にシャクナゲの花が増えてきた。

105分、山道は沢から離れて森の中に少しずつ高度を上げて、やがて同じ山腹下に折り返す。山道は砂利道になり太陽が上から差込み初夏の暑さ。

複雑地形に従いクネクネ道で西に進む。道幅が広くなり、三つ葉ツツジを楽しみながら林道終点に到着。

1028分、林道を辿っていくと左の林に向かい「芝生広場→」標識。林道は日差しがキツイので標識に従って林の中に進む。

芝生公園へ向かう遊歩道は木屑が敷き詰められフワフワして歩きやすい。唐松林奥の自然林から蝉の声。カジカの声かも。

1040分、唐松林の日陰で涼しい風を受けて10分ほど休みムスビを食べる。歩き始めると道が分岐。駐車場の方向を予想して右の道に進む。やがて木の間越し右下に芝生公園が見えた。

1059分、車に戻る。車は8台に増えていた。

125分、無事帰宅。