説明: 説明: line8説明: 説明: C:\Users\matusita\Documents\HP資料\改訂版・MARRONと山歩\jump-HP.gif
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登山ガイド書「山梨県の山」(山と渓谷社)の「大峠山・源氏山」には…ツバメオモトや白花イワカガミが多く、花期は5月末頃…と書かれており、HPで調べると登山者はさほど多くないらしい。
梅雨期前の最後の山になるかもと、「曇り」の天気予報ではあったが火曜日の出発を決める。

◇所要時間: 4時間15
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記: 
今日は紐無しでしたが幅狭の山道をおとーさんの後ろばかり歩かされ、自由行動が許されたのは「源氏山」山頂だけでした。

 

140分、家を出る。
中央高速「甲府南」ICを下り、国道140号で市川大門町に抜け、釜無川先の413号で増穂町・平林経由、丸山林道に進む。東の空の薄雲越しに朝日が上り始めた。

1車線幅の舗装林道で高度を上げ、櫛形山への「池の茶屋林道」が右に分岐する3差路を通過した先で道路閉鎖に遇う。ゲート横には「林道丸山線 土砂崩壊の為、通行止め」の看板が立っていた。

仕方なく3分岐点に戻り、5台ほど駐車可能な空地に車を止め出発準備。道脇の掲示板には「64日 足馴峠において熊目撃」の真新しい用紙の注意ビラがあった。

 

5時、熊避けはマロンに任せてゲート横をすり抜け出発。

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舗装林道を400mほど進むと「源氏山登山道入口」標識地点で砂利林道が左に分岐。

砂利林道を80mほど進むと左の林に山道が分岐。山道は林道の法面脇に付けられているので右10mほど下に砂利林道を見ながら南に進む。若葉の唐松林を通過。道脇には朱色の山ツツジが花を見せる。

西の霞の中に雪をまだらに纏った塩見岳が浮かんで見えた。

527分、暑くなり小休止して薄着になる。道脇に少し痛んだツバメオモトが見られた。

546分、右下に平行していた林道が終る。山道脇に休憩テーブルがあったが休まずに進む。エンレイソウが咲いていた。徐序に高度を上げ、岳カンバ林を通過。

66分、歩き始めてほぼ1時間。森の中、ザックを下ろして小休止。歩き始めると白花のツバメオモトがポツポツと見られるようになった。

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616分、「大峠山分岐」地点に到着。先ずは左に高まりを見せる「大峠山」を目指しクマザサの中の山道を東に進む。

南にムスビ形の源氏山が姿を見せた。大峠山への上りが始まったが枯れて茎だけになったクマザサが密生していて歩きにくい。

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緑の無い殺風景な山斜面を上る。山頂かと思ってピークに上り着いたらまた先にピーク。芽吹き始めた唐松林を通過。傾斜は緩やかになり林床は背の低い緑の潅木に代わった。

635分、手書きの「大峠山1908m」看板の立つ山頂に到着。

ガイド書には木の間越しに南アルプスが望めると書かれていたが今は茂った若葉で展望は得られない。四畳半ほどの空き地に「一次基準点測量 大峠一等三角点 建設省国土地理院」の板看板と基石だけがあった。

頭上を仰ぐと薄日を受けた広葉樹の若葉と青い空が美しい。

645分、記念写真を撮って下りを開始。

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峠に戻る途中、左に分岐する踏み跡方向を示すツゲの木の赤ペンキ矢印を見つけた。源氏山への近道かもと考え、これに進むと3分ほど先の沢筋が崩れていて前進不能。逃げ道はと探すと崩れの上にガイドする赤テープ。回り込んで下に見える山道に下りて唐松林の中を前進続行。

73分、源氏山と大峠山分岐の間に抜けられると思った山道の先は…驚いたことに大峠山への分岐点だった。

「源氏山」へ向かう。太陽が差し込見始めた。

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道脇にはヤグルマ草や羊歯が今を盛りと繁茂。その中に紫の羅生門カズラの花が綺麗。左に先ほど登ってきた「大峠山」が大きな山体を見せる。

717分、造林小屋跡を通過。白花のイワカガミが増え始めた。
<帰宅後、山と渓谷社の「山に咲く花」図鑑で調べたらヤマイワカガミが正しい名前らしい。>

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道脇の若草の中に沢山のツバメオモト。サンカヨウも可憐な白花。まだ蕾を付けていないトリカブトも混じる。

山の西側を回り込んで上ると僅かに平坦な道の後、いよいよ最後の山頂への上り。山頂あたりからポーポーと山鳩の声。

732分、ブナやツガが混じる原生林風の森の中に「源氏山 1827m 山梨百名山」標柱が立つ地点に到着。

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標識が無いと山頂らしくない地形で展望は得られないが、季節が良いので森の雰囲気は悪くない。記念写真を撮って倒木に腰を下ろしてムスビを食べる。ハウチワカエデが特徴ある実を付けていた。

森の中を嗅ぎ回っていたマロンが森の斜面を下っていくのが見え、大声で呼んだのに聞く耳を持たないように木立の中に消えた。

今日もマロンの失踪事件かと、私が100mほど先に進んで大声で呼ぶ。5分ほど経つと森の下の方から木立を縫って斜面を九十九折で駆け上ってくるマロンを見つけた。

森の中ではぐれた時、マロンがどんな行動を取るのかの興味で、マロンに気取られないよう木立に隠れて見ていたら妻と私の中間あたりまで戻ったマロンは私の歩いた跡の臭いを嗅ぎ取ったのか急に方向を変えて私のところに近寄ってきた。獣の臭いに夢中になると制止の声が聞こえなくなるマロンだが、正気に戻りさえすれば…。

8時、無事、マロンが戻ったので帰路に付く。

828分、大峠山分岐に戻る。少し霧が出てきて源氏山は見えなくなり大峠山も消えかかっている。休まずに下山継続。

846分、林道終点の上まで戻る。帰路は砂利林道で戻ることにして、急斜面を砂利林道に下りる。林道にもガスが流れ始めた。暑い太陽に照らされずに戻れるので幸いだ。

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98分、「源氏山登山道入口」まで戻り、舗装路で車に向かう。
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15分、車に戻る。ツバメオモトやヤマイワカガミ、羅生門カズラ、ユキザサ、マイズルソウなど多くの花が見られ、良い山行だった。

 

車で下山を開始した途端、黒い獣が林道から路肩の茂みに跳ね上がった。車を止めると獣も止まってこちらを見ている。
「カモシカ !!」。静かに車外に出て近影を一枚撮らせて頂いた。

1152分、無事帰宅。

 

説明: 説明: C:\Users\matusita\Documents\HP資料\改訂版・MARRONと山歩\BUTON_49.GIF 説明: 説明: C:\Users\matusita\Documents\HP資料\改訂版・MARRONと山歩\To_Top.gif 源氏山2