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季節の変わり目で、雨天が続く中、久しぶりに晴天の予報。・・で、急遽、手持ち候補の山から、群馬県の「物語山」を選ぶ。 「山名の由来」 頂上近くのメンベ岩(マナイタ岩)に、落ち武者が金銀の財宝を埋蔵して死んだという伝説からこの山名が付いたということです。 ◇所要時間: 3時間35分 |
3時、星空の下、家を出る。 上信越道・下仁田ICを下り、国道254号線を15kmほど走り、「荒船湖」手前のサン・スポーツランド下仁田の駐車場(無料・15台程度駐車可)に車を止める。 マロンにザックを背負わせたら驚いた顔をしたが直ぐに落ち着き出発準備を完了。 5時48分、駐車場脇の「物語山 登山案内図」でルートを確認し、橋先の「物語山登山口」を右折。丹沢沿いに林道を進むと「クマに注意」の看板。今年は何故か熊が人里に現れた話が多いのでマロンに鈴を付け先行を許す。 |
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「阿唱念の滝」分岐を通過。砂利林道脇にはサラシナショウマ、ツリフネ草、キツリフネ、ヨメナ、ミズヒキ、ヤクシソウ、カメバノヒキオコシ等々、秋の野草が繁茂している。 いつの間にかマロンの耳にイノコヅチやのヌスビトハギの実がびっしり。耳以外は短・直毛のため、雑草の実やダニが取り付きにくいらしい。 前日までの長雨で林道には水が流れ、水量の増えた沢は所々で滝になっていた。この林道は登山道取付ポイントに数台分の駐車場所があるらしいが、途中の路面が荒れているので四駆車でないと進入は厳しそう。 |
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6時25分、左前方の峰の上に尖った岩峰が突き立って見える。あれが山名の由来に絡む「メンベ岩」らしい。砂利林道は林の中に進む。 「物語山 徒歩55分」看板あたりの路面には栗のイガが沢山散っていた。生栗にも目の無いマロンが実を捜して歩いたが、山の獣に先を越されているらしく、全て殻ばかり。 6時40分、登山道取付ポイントに到着。「物語山→」標識に従い左折して沢を渡ると直ぐに杉林の中に急登が始まる。 |
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6時55分、破砕岩帯の斜面をジグザグに登る。ガラガラした砕岩路面は犬の裸足には厳しそうだが、マロンは躊躇することもなく跳ね上がっていく。 7時10分、丸太階段を登る。急斜面にはロープも張られていた。 7時15分、「物語山」と「西峰」の間のコルに到着し一息つき、標識に従い先ずは「物語山」を目指し、右の尾根に取り付く。 |
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ドングリや栗のイガが散乱している急斜面の木の間から妙義山がチラリと見えた。樹種が背の低いリョウブやツツジの潅木帯に変わり、その中をジグザグに登っていく。 7時35分、「物語山山頂 標高1019m」標識と三角点のある山頂に到着。 視界は北方90度ほどに限られており、岩峰の妙義山と白煙の浅間山が近くに見える。 ムスビとドックフードを食べながら小休止。今回、初めてザックを背負ったマロンだが、400gの荷物はほとんど負担に感じていない様子で山頂の林の中を嗅ぎまわっていた。 |
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7時52分、「物語山」からコルに下る。急坂の潅木帯の細山道で中年夫婦と交差。マロンを道脇に避けさせたら「うちでも犬を二匹飼っているんですよ」と挨拶してくれた。 8時5分、コルに下り、そのまま「西峰」への登りに掛かる。こちらもかなりの急坂。 3分で「西峰」に到着。こちらにも「物語山山頂 標高967m」の標識が立っていた。視界は西方にも広がり、荒船山の断崖も見えた。 |
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西北下に位置する筈の「メンベ岩」は木立に邪魔されているらしく確認出来なかった。(帰宅後、HPで調べたらブッシュを掻き分けて崖先に進むと近くに見えると書かれていた。) 8時15分、「西峰」を後にして往路で下山開始。マロンはまだ余力ありの様子でルートを外して山斜面を歩き回っている。次回はもう少しザックの中身を増やすことにしょう。 |
砂利林道で戻る途中、道脇に4群ほどの如何にも美味そうなキノコを見つけた。食用キノコらしく思えたので1群を採取。 9時23分、車に戻る。今回は一泊キャンプ山行のトレーニングのためにザックにキャンプ道具と食料を詰めて歩いてみたが、前回より楽に感じた。本番では更に水3リットルを背負うことになる。10月に入っていたが、残念ながら紅葉はまだまだ先らしい。 12時45分、無事帰宅。 |
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持ち帰ったキノコをキノコ図鑑で慎重に調べる。笠の形・色・艶からは毒茸の「クサウラベニ茸」「イッポンシメジ」にも似ていたが、ヒダの付き具合、柄の表面模様、群生の様子から「ハタケシメジ」と判断し、夕食の「味噌汁」に入れて賞味。 実のところ、味は他の具に紛れて殆ど分からなかった。…図鑑には上記毒茸は共に「食後、30分以内に激しく下痢」と書かれていたので若干、心配だったが…・。これでキノコのレパトリーが一つ増えた。 |