山茶花梅雨・・。加えて師走の台風が通過。やっと雨があがる。足元を考え一日後、続く晴天予報に意を強くして久しぶりの長時間コースを選ぶ。

所要時間: 7時間

 

4時、家を出る。国道246号で大井松田経由、足柄平野に聳える大雄山に向かう。最乗寺門前のみやげもの屋前を通過し坂上の参詣者用の駐車場(総計では200台以上)に車をとめる。空には雲が立ち込め、杉木立の中の駐車場は真っ暗。

65分、ヘッドランプを付けて参詣路表示に従い駐車場を出発。

石段を上るとランプの光の中に「和合下駄」と称する赤い巨大な高下駄が浮かぶ。その横に「明神岳2時間 最乗寺バス停5分」標識が立っていた。

暗闇の中なのにうまい具合に登山口を見つけられたと喜びながら橋を渡り山に入る。

杉の根が大きく張り出したり、石のゴロついた道を急登。杉林の中に一段と見事な大杉が混じる。やがて傾斜は緩み単調な山道が続く。

635分、砂利林道を横切る。気温は12度程度なのに汗ばんでくる。

 

653分、高圧線の鉄塔脇を通過。

その先、7分ほどで舗装林道を横断。(麓の塚原あたりからこの林道を使えばここから登山開始できたのかも)

75分、避難小屋らしい「明神岳見晴小屋」前に出た。ここからは足柄平野が一望。上空は雲に覆われている。

 

 

720分、ススキ原を登る。枯れ草の中にアザミだけが瑞々しい。白い山菊も残っていた。

728分、沢音に近づくと「神明水」の看板。岩穴から水量多く流れ出していた。「明神ヶ岳60分」の表示あり。その先はだんだん緩やかな山道になる。10m幅ほどの防火帯はススキ原になっていた。

「明神ヶ岳20分」標識あたりで沢筋を数回通過。山道は右にカーブし急坂を上る。木立は低木になり、ススキ、熊笹に変わる。

 

830分、ガスが緩く流れる「明神ヶ岳1169m」山頂に到着。

草木のない裸の広場。中央に指針盤がポツリ。気温は7度。

天気がよければ360度の展望が楽しめるらしいが、今日は全てがガスの中。マロン像を入れて記念写真を撮っていると突然、箱根の神山、駒ケ岳がガスの中から姿を現す。

 

841分、「明神ヶ岳」を後にして「明星ヶ岳」に向かう。道は外輪山の尾根につけられている。尾根上は10m幅くらい笹が切り払われていて防火帯になっている。西側が切れ落ちているがガスで視界はない。

宮城野分岐の鞍部を通過するあたりで小雨が降り出す。今日の晴天予報は何だったのだろうとあきれながら雨具をつける。

 

 

910分、背丈以上の笹のトンネルを通過すると箱根の山々がガスの中から姿を現す。

岩のゴロゴロ地帯を通過。ガスがなければこの尾根道は見晴らしがよさそう。

920分、「明星ヶ岳50分 宮城野40分」の分岐。笹が刈られて歩きやすい。所々、やせ尾根。軽くアップダウンを繰り返し前進。

945分、ガスが薄れると眼下に強羅の町が見える。

 

957分、一段の高まりに上りつくと「明星ヶ岳924m」。

山頂というより笹原を刈り払った岡の上といった感じ。片隅に御嶽大社の石碑と小祠と大文字焼の解説板。

雨が上がり雲が切れて太陽が顔を出す。雨具をはずし昼食とする。陽に照らされると周りの草むらから湯気が上がる。残念ながらすぐに曇った。

 

1020分、往路で下山開始。ガスが動くので景色に変化があり楽しめた。

1130分、「大雄山最乗寺90分 明神岳10分 金時山140分」の分岐。「明神ヶ岳」には戻らず下山路に進む。この時間になっても登って来る登山者が多い。

最乗寺に戻り赤い巨大高下駄の写真を残す。

15分、車に戻る。今日出遭った登山者は15人。

230分、帰宅。(最乗寺の駐車場にカメラの一脚を兼ねた杖を置き忘れたことに気づき、翌早朝、車で走り、回収成功)