テレビの気象予報士が今年のスギ花粉は昨年より半月早く飛び始めると予測。

杉や檜の多い丹沢の「鍋割山」は飛散前に登っておこうとマロンの65番目の山が決まる。

登山ルートは景色に変化のある「寄キャンプ場から雨山峠経由ルート」で山頂を目指す計画とした。

5時、家を出る。夜空には満月らしいマンマルお月さん。国道246号線を走り、渋沢先の寄(やどりき)入口交差点を右折。寄キャンプ場前に駐車し歩きかけた途端に「寄〜雨山峠間は土砂崩れで通行止め」の看板に対面。ビックリして急遽、県立登山訓練所のある「二俣からのコース」で入山することに計画変更。直ちに車を二俣に回す。

 

 

◇所要時間: 4時間40

◇難度(犬として): 易++▼++難

マロンの日記: 山頂に近づいた時、鹿が3匹飛び出したので思わず追いかけましたが、簡単に逃げられました。おとーさんの所に戻ったら迷子になるぞと叱られました。

 

二俣登山口約500m手前でゲートに進路を遮られ、柵横の道端に駐車。

 

720分、登山訓練所に向って砂利林道を歩き始める。10分ほどで四十八瀬川の橋に到着。橋上に溜まった水が凍っている。

739分、訓練所横を抜けて砂利林道を進む。直ぐに「鍋割山3.6km 塔ノ岳3.7km」標識にガイドされ、ロープに掴まりながら流水を渡る。

「←小丸経由鍋割山」標識は見送り、緩やかな砂利の林道を進む。後ろから朝日が差し込んでくる。右折して山道へ入る。左の沢には幾つかの堰堤があり、水量は豊富。

 

 

758分、沢が河原状に広がっている。「鍋割山2.7km」標識箇所の丸太橋で沢を渡る。

84分、「鍋割山2.5km 1時間30分」標識箇所で再度、沢を渡り山道に進む。杉林の山道では霜柱が5cm程にも成長していた。先日の強風で吹き落とされたらしい杉の小枝に早くも色づいた雄花がビッシリ付いていて花粉症の私たちに脅しをかけてくる。

沢沿いに登っていくと40m程先に何かが動く。リス!。栗鼠は私達に気づかず左下の沢沿いに近寄り、日の当たる石の上を跳ねて通り過ぎていった。背の低いマロンには見えなかった様子。「鍋割山1.9km」標識で涸れた沢を渡り、ジグザグの山道を登る。

 

 

828分、痩尾根に登り着いた所が「後沢乗越」。前方右手に蛭ヶ岳が姿を見せる。ここから「鍋割山1.7km→」の標識に従い山頂に向かう。赤松交じりの自然林の急登が始まる。

840分、木の幹に赤ペンキで900mとある。標高らしい。突然、雌鹿3匹がブッシュから飛び出す。制止の声を無視してマロンが跡を追ったが、競争相手にならなかったらしく30秒ほどで喘ぎながら戻ってきた。単調な登りが続く。

 

850分、残雪を見つけマロンが体温を冷やそうと雪の上を転がり始めたので小休止。気温はかなり低下してきて手や耳が冷たい。

919分、標高1200mの赤ペンキ表示。枯れたウツギやイバラの中にアセビの緑が目立つ。ボッカ競争で運び上げられたらしいブロックで急な山道が何箇所も補修されている。山頂に近づくに従い傾斜が急になり積雪も多くなる。

 

 

932分、「鍋割山」に到着。

山頂の鍋割山荘には人の気配なし。晴天予報だったのに、何時の間にか空は雲に覆われ寒々しい雰囲気。若い登山者が一人、コンロで調理していた。私たちは簡単にムスビで中食。

登路は景色に変化がなかったので、帰路は小丸経由で戻ることにする。

947分、鍋割山荘裏の「→金冷し2.2km →塔ノ岳2.8km」標識に従い、塔ノ岳につながる尾根に進む。

 

このルートからは塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳の丹沢3主峰が雪化粧して前方から左に展がって見える。

残雪が凍っている上り坂を慎重に登る。

1010分、「小丸」標識を通過。

 

 

1019分、「←鍋割山1.3km 塔ノ岳1.5km→」標識個所で「二俣→」標識が南面下を指示。ここで尾根筋と別れて南に下る。相模湾がかすんで見える。解けかけた雪と霜柱を踏みしめてつづら折の道を快調に下る。

アセビ林を下り、檜林、続いて笹道、次は赤松の林を下る。鹿のフンがよく見られるがマロンも無反応で下りに専念。3人の中年女性、続いて年輩男性の登山者と交差。

1117分、左下から沢の音。勘七の沢らしい。檜林をグングン下る。やがて「二俣0.3km」標識が現れ、下に往きに使った林道が見えてくる。

1140分、林道に下りきる。

12時、車に戻る。

朝、寄キャンプ場に手袋を落としてきたのに気づいたので拾いに戻り、3時には無事帰宅。