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 一昨日の雨による山道のヌカルミもボツボツ解消した頃。丹沢の山はスギ花粉とダニの影響がまだ出ていないこの時期に一つでも多く登っておこうと前回の「鍋割山」南に位置する「シダンゴ山」をマロンの66番目の山に決める。

シダンゴ()山の山名由来・・・・(シダンゴ山の山頂解説板から転記)

古来、震旦郷と書く。震旦とは中国の旧異称である。
欽明天皇の代、仏教を寄(ヤドリキ)の地に伝える仙人があり、この山上に居住し仏教を宣揚したと云う。この仙人をシダゴンと呼んだことから地名が起こったと云われる。シダゴンとは梵語で羅漢を意味し、シダゴン転じてシダンゴウというようになったとも云う。

所要時間:2時間45
難度(犬として):易+▼+++難
マロンの日記:軽い散歩程度と思っていたけど最初から登りが始まるので結構疲れました。

 

520分、靄に包まれるお月さんを仰ぎ見ながら家を出る。前回の鍋割山と同様、246号線で渋沢先まで走り、寄(やどりき)入口交差点を右折、寄自然休養村の管理センター前駐車場(30台程度駐車可)に駐車。

 

715分、駐車場を後にし中津川に架かる大寺橋を渡り、寄集落の中の舗装坂道を登っていく。5分ほどで、「シダンゴ山 1時間10分」標識に出会う。登山標識は各曲がり角に整備されている。

729分、集落の終わりに休憩舎とトイレと案内板がある。その先には車通行止めの表示。梅がチラホラ開花し、香りが漂う茶畑脇の急な細い坂道を登っていく。

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743分、坂道は鹿除けの扉で遮られる。扉を開けて先に進むとスギ林の山道が始まる。

前回、鹿を追うマロンの姿を短時間ながら見失ったことを反省し、犬笛でマロンを呼び返す訓練を繰り返しながら緩やかな杉林の中の山道を登る。

8時、水場通過。傾斜がキツクなる。森の中から猟銃らしい音が響く。

 

812分、「シダンゴ山20分」標識あたりは檜林に赤松が混じる。道脇から大きな羽音で山鳥が飛び立ち驚く。

直登の急坂に息が荒くなる頃、マロンが落ち着かなくなり勝手に先行。同時に眼前の山道を雌鹿2頭が飛び跳ねて通過。デジカメで撮影しようとしたが間に合わず。鹿は斜面を横切り姿を消したが、マロンは方角違いのほうから戻ってきた。いざという時に犬笛の音はマロンの耳には全然入らない様子。課題が残る。

 

830分、「シダンゴ山」山頂(758m)に到着。

裸の山頂一面にアセビが植林されていて、シダンゴ山名由来碑と石の祠、丹沢の動物の説明板が立っていた。北に丹沢山塊、西に富士山がチラリとのぞく。

845分、ムスビを1つ食べて宮地山へ向う。丸太や土嚢で手入れされた急な階段を西に下る。7分ほどで急斜面を下りきり、「宮地山 田代向→」標識に従い、三叉路分岐を南に向う。

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9時、高圧鉄塔下を通過し、宮地林道との分岐を直進。スギ林を抜け雑木林の尾根を緩やかに登る。無名の山頂を通過すると緩やかな下り。

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925分、「宮地山5分」標識箇所から鹿除けの金網沿いに進む。

930分、自然林の尾根先の宮地山山頂(512m)に着く。見晴らしは無く、特に訪ねるほどの場所ではなかつた。5分ほど戻り、車の待つ寄自然休養村の管理センターに向い明るい雑木林を下る。アオキの赤い実が冬枯れの殺風景な林にわずかに彩りを添えている。

 

946分、鹿扉を通過しカマボコ状に美しく刈られた茶畑横を下り、7分ほどで「宮地山45分」標識の立つ舗装路に出る。

10時、車に戻る。今日は一人の登山者にも会わなかった。

12時、帰宅。

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