1週間ほど前、テレビが日光いろは坂の紅葉風景を放映したので、いろは坂下にある「鳴虫山」でも紅葉が見られるのではと、山行を決める。
(
山名の由来は、 この山に雲が掛かると雨→泣虫山→鳴虫山 と書かれたHPを見つけたが・・?)

◇所要時間: 4時間44
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 あまり高度差が無くて優しそうな山でしたが、山頂からの下山路は結構、厳しい急坂で緊張しました。

 

330分、出発。

調布ICから高速に入り、首都高経由で東北自動車道に抜け、宇都宮JCTで日光宇都宮道路に移る。日光に近づくと前方に朝日で赤く染まった「女峰山」と「赤薙山」が姿を見せた。

日光ICを下り、日光街道で大谷川に架かる神橋先を左折し、川沿いを道なりに西進。

日光宇都宮道路に近づいた地点で5台ほどの駐車余地を見つけ駐車。傍らに「日光山輪王寺歴代門跡墓所」の石碑あり。

630分、車での往路を戻る方向に山行開始。400mほど先で「憾満ヶ淵入口(無料駐車場あり)」前を通過。

大谷川を渡り日光街道に合流し、「神橋」先で川を渡り返して街中を東進。

77分、御幸町の三叉路の路肩で「←鳴虫山登山口」標識を見つけ左折し、以降も標識に従う。

712分、「鳴虫山・歩道案内図」先で「鳴虫山登山口」標識を見つけ、破砕石の多い山道を九十九折で上る。木の根の露出する山道で尾根筋の三分岐に着くと「鳴虫山2.3km→」標識。檜林の先は自然林の急坂になってきた。

 

754分、「神ノ主山842m」に到着。

北方に視界が得られ、眼下の日光市街の先に「女峰山」と「男体山」が近くに見えたが山頂は雲の中。

この先の尾根道は左が檜林、右は黄緑〜茶色に色づいた自然林で緩い上りが続く。表土が流失し易いのか一面に木の根が露出した尾根道を上る。

828分、西に方向が代わる辺りから東斜面の自然林が秋らしい色を見せるようになった。

 

更に露出した木の根を踏みしめ急坂を上る。

842分、ピークに上りついたが、山頂は繁茂した木立に隠され、まだ見えない。傾斜が緩み、緩いアップダウンで進む。

高度を上げるに従い、自然林に彩が見られるようになったが、モミジやナナカマドの派手な色彩は見当たらない。やっと最後の上りが始まった。

913分、「鳴虫山930m」山頂に到着。山頂周りは自然林でこれまでの中では一番の紅葉。広場北側に古びた木造見晴台があり、「女峰山」「大真名子山」「男体山」が近くに見えたが、相変わらず山頂は雲に隠されていた。

 

927分、「憾満ヶ淵3.0km→」標識に従い、下山開始。山頂直下は段差の大きい丸太階段を下る。

5分ほど先の急斜面には木造階段が設置されていた。マロンは躊躇熟考の後、覚悟が決まったらしく真剣な形相でこれを下る。

この先の比較的狭い尾根にはツツジの葉が紅、ミズナラが黄色に色づき秋山を感じさせてくれた。

 

946分、標高1084m地点の小広場に「合峰」標識と主のいない石祠が1つ。

その先は補助ロープも張られている急坂下り。危険を感じてマロンをフリーにして慎重に下っていくと正面に男体山が見え始めた。晴天予報だったのに上空は雲に覆われてしまった。バナナを食べながら小休止。その先では高度40mほどの上り返し。

 

1025分、小ピークに着くと小広場に「独標925m」標識。

ムスビを食べながら休んでいたら近頃にしては珍しく若者登山者が下山してきて「憾満ヶ淵1.5km→」標識に従い、先行して下っていった。

この地点からの下山コースは昭文社、国土地理院地図共に西に延びた尾根を下るように記されているが、そちらは「通行不可」看板が懸けられていたので標識に従い北東に下る。

 

こちらの木の根の露出した急坂にも補助ロープが設置されていた。急坂で高度をグングン下げていく。勾配が緩み方向を変える。

1058分、草道林道に下り、2分ほどで「憾満ヶ淵→」標識に従い左の山道に戻り、背丈を越す笹原の中を通過。

114分、砂利林道に出て、地図コースの合流地点まで下ると笹薮が地図コース方向に刈られていたが踏み跡は無し。発電所横を通過し、日光宇都宮道路下のガードを潜る (このガード先にも10台分ほどの空き地あり)

1114分、200基ほどの歴代門跡の墓石横を通過し車に戻る。

山道具を車に戻しながら大谷川を見下ろすと木立越しに渓流やあずまや、観光客の姿が見えた。

もしや、観光スポットかと階段を下りてみると、そこが「憾満ヶ淵」で、「華厳の滝」の下流になる渓谷に泡立つ清流が流れ、近くに70体ほどの「並び地蔵」が見られた。

往路で帰路につくと日光街道脇の有料駐車場は満杯状況で日光街道は待機車により、渋滞が始まっていた。

215分、無事帰宅。

 

 

 

右は当日のGPS軌跡。

「独峰」と「P」間は山地図通りには下れなかった。