今年最後のマロン連れ登山をしようと対象の山を物色していたが、クリスマスの日、ふと気になって獣医師にマロンの血液検査を依頼。10分ほどで結果が出され、腎臓機能がひどく弱っているとの判定。 大ショック!!(BUN正常値727に対して82.8)

1歳半の頃、避妊手術を受けさせようとし、事前の血液検査でBUN(血清尿素窒素)値が38.2と正常値オーバー。・・で、手術は見送り。

その後、ドックフードを獣医師推薦銘柄に変えたり、ネフガード(医療用活性炭)を混ぜたりしながら2年間に6回ほど血液検査受診を続けたが数値は横ばい。

今回は療養ドックフードに活性炭を増量して常食させていたので良い結果が聞けるものと思っていたのに・・・・。私達の気落ちにも拘わらずマロンには左程変化が見られず。・・で、2日後の朝、散歩がてらに町田市内の「七国山」を今年の登り収めに歩こうとおかーさんが発案。決定。

七国山 (現地解説板より抜粋)
町田市のほぼ中心部にあり、海抜百二十米の山頂から七つの国(相模、甲斐、駿河など)が見えたことからこの山の名がついた。

山には南北に鎌倉古道が面影を残し又鎌倉井戸の遺構もある。山全域はクヌギ、コナラが主体の雑木林でスギ、ヒノキも混じる。また多種類の山野草も自生する。この優れた環境を保全するため山頂部(七国山自然苑)は町田市が、周囲10ヘクタールは東京都が緑地保全地域に指定し、ともに美しく優れた環境の山の保全に努めている。・・・以下略・・・<七国山自然を考える会  町田市かたかごの森を守る会>

 

815分、車で家を出発。昨夜の寒波襲来のテレビ天気予報が嘘のように穏やかな快晴。

15分ほどで野津田公園駐車場に到着。半月が西空に残っていた。

833分、地図を見て七国山へのコースを決めて出発。陸上競技場の西側の陽だまりでマロンが活性炭入りの黒フンをする。

活性炭→商品名<ネフガード協和:ペットのための健康補助食品>・・・腎臓機能低下で体外に排出できなくなった有害物質を多孔性構造体に吸着し対外に排出する。体に必要なタンパク質、炭水化物、脂肪などの高分子化合物はほとんど吸着しないとのこと。

野津田高校横の舗装小道を下る。登校してくる多数の高校生と交差。女子高生に「カワイイ」と声を掛けられるとマロンはついフラフラとそちらに行きたがる。

851分、町田市養護学校前を通過し、林の中のコンクリート階段を下る。散歩にはピッタリの雰囲気。この道は鎌倉街道のサブルートの一つらしい。竹やぶを下りきり住宅地を通過。前方に高まって見えてきた地形が七国山。

9時、交通量の多い芝溝街道に出てこれを歩く。神奈中バスの町田営業所前を通過。最初の信号で山に向かい右折すると急に人通りが無くなる。小さな公園の多摩丘陵散歩道案内板を見て、鶴見川先の七国山風致地区の案内板地点で舗装坂道に曲がり上る。

913分、町田ボタン園に到着。花のシーズンにはカメラ持参の人たちで大賑わいするところ。

今日は人の気配はなく、縄で雪吊りされた松、鶴の形に整えられたツゲの木、門前の門松などが新年を迎える雰囲気を醸していた。

左にファーマーズセンターを見ながら高圧鉄塔や貸し農園(?)前を登っていく。

923分、山頂に近づくと道脇に個人住宅が立ち並ぶようになり鎌倉時代からの歴史が絡むという七国山の雰囲気が感じられなくなる。四差路は直進して上る。七国山緑地地域案内図の前で右折し「七国自然苑」に入る。

 

929分、枯葉に覆われた頂上広場に到着。このあたりの最高点なので七国山山頂だと思っていたが、地図には100mほど南に▲マークが記されている。

不思議に思い確認のため、道路に出てわずか下る。前方の小さな雑木林の高まりがその地点らしい。今は舗装されている鎌倉古道がこの林を削り通過していた。

 

940分、林の中の一番高いと思われる地点の桜の木の下で記念写真を撮る。

林の出口からは東に展望が利き、新宿副都心、東京タワーも見えるとの解説板があった。

鎌倉古道(鎌倉街道上道)に戻り「七国山鎌倉街道の碑」脇の解説板を読む。古道は鎌倉→七国山→府中→所沢→高崎と続くとあった。

 

すぐ南の鎌倉井戸枠は新造されていて解説板には

鎌倉時代に掘られたものといわれ、新田義貞が鎌倉攻めの軍を進める途中、ここに井戸を堀り、この水を軍馬に与えたと語り伝えられている。・・・<町田市教育委員会>     と書かれていた。

 950分、鎌倉古道を使い、帰路に着く。コナラや山桜、竹林の大きくうねった地形に古道が続き、良い雰囲気が残されていた。

西には雪を被った丹沢山塊が見える。落ち葉の積もった鄙びた山道を下る。10分ほどで雑木林を抜け、古道と分かれて下る。

106分、往路に復帰し芝溝街道を交差。そのまま直進して、野津田公園に向う。人家は無くなり、雑木林や竹林の中のうねった道をのんびりと歩く。陽だまりに早くもタンポポが咲き、ヒノキ林の下には椎茸栽培のホダ木が積まれていた。

1021分、野津田公園に入る。ほうれん草や桑畑を通過し、階段を登り公園広場を横切る。

1030分、小野路屋敷の下から競技場脇に出る。競技場周りの道路壁面は皐月で覆われ早くも初春の雰囲気。

1037分、車に戻る。

11時、無事帰宅。

翌日からマロンはまたドックフードを食べなくなり、散歩してもフンをせず、眠りながら震えもする。ひどい血液検査の結果もあり、良からぬ事態がおとーさん、おかーさんの頭をよぎる。使い古しの寝袋にマロンをくるんで寝かせる。

動物病院から入手の別の療養ドックフードに療養缶詰を混ぜて与えたら、2日後から食欲が戻り、フンも出るようになり、一安心。