梅雨前線は大陸高気圧に押し戻され、明日は爽やかな好天との予報。

マロンのためにおかーさんが選んだのは先日の「城山」と「高尾山」の南に位置する「大洞山」。

地図で調べると国道20号線から三沢峠までは林道がつながっており、三沢峠と大垂水峠間の尾根道は「関東ふれあいの道」とのことで、三沢峠まで車で入れば、暑くならないうちに戻れるとの目算。

 

 

所要時間: 3時間53
難度(犬として): 易+▼+++難
マロンの日記: 桜の実を沢山食べておとーさんに叱られた。草イチゴを食べたらこの方が美味しいとモミジイチゴを採ってくれました。

 

345分、家を出る。明け方の空に大きな満月。国道20号で高尾山口を過ぎ、梅の木橋を渡って直ぐ、「峯の薬師参道」標識箇所を左折。

細い道を進むと「グリーンセンター」先で「通行止め」の鎖に遭遇。カーナビは三沢峠まで残1.1kmと標示しているが仕方なくここを出発点と決め、道路脇に車を停める。

450分、閉鎖チェーンをくぐって榎窪川沿いの林道に出発。僅か先に東屋があり、脇の「関東ふれあいの道」コース案内板には

   関東ふれあいの道    湖のみち
湖の道は、ここ梅の木平が起点となっており、三沢峠、中沢山、大洞山、大垂水峠、城山を通り、高尾山口までの全行程約16.2kmのコースです。途中には相模川をせき止めて造った人造湖、津久井湖と相模湖を眼下に眺めることができ、空気の澄んだ冬の日には、遠く白く輝く富士山が望めるかも知れません。  
と書かれていた。

早朝で人の気配が無いので、マロンをフリーにして砂利林道を進む。狭い山道では妻、マロン、私の順で隊列が保てるが、この幅広林道ではマロンが直ぐに定位置を離脱し先行したがる。先行するのは猟犬としては当然かもしれないが、お前は山歩き同伴犬なのだと、餌で釣りながら隊列を乱さないよう指導を続けるが、じきに根負け。

道脇には黄色のモミジイチゴが実を付けていた。

510分、5差路の「三沢峠」に到着。

「いのしし出没」看板脇に「南高尾風景林」標識が立っていたが、左程の景色は見られない。5差路だけに「梅の木平3.0km 城山7.1km」「大垂水峠まき道5.2km 城山7.1km」「大垂水峠5.3km 峰の薬師への道」と標識は多い。

西に方角を変え、先に進むとマロンがいない。振り返ると落ちている黒い桜の実を食べるのに夢中の犬が一匹。渋くて体に良くないのではと、強引に引き剥がして先に進む。

丸太階段を上り下りして尾根道を進む。

535分、急な丸太階段を上りきり、杉林に囲まれた「泰光寺山」山頂に到着。南に少し展望が得られたが、足下にある筈の津久井湖は全然見えない。尾根を下って先に進む。

 

547分、進路が右に90度ほど変わる。地図の「西山峠」付近らしいが、分岐路も標識も見当たらない??。ルートは次々現れるピークを経由しているが、その多くに「まき道」が付けられている。

往路は全てピークに登って行くことに決めて丸太階段を上る。

65分、見晴台に到着。南側の山腹が急傾斜で相模川まで切れ落ちていて、津久井湖の一部、石老山、僅かな雪を残した富士山が見える。乾燥した涼しい風にホタルブクロが揺れていた。

620分、「中沢山→」標識が右上を指示。

2分程登ると「聖観世音菩薩」の石像の立つ「中沢山(492.4m)」山頂に到着。何鳥か知らないないが大きな鳴き声が響く。見晴らしは無いので写真を撮ってコースに戻る。

高圧鉄塔先ではマツカゼ草が見られた。

632分、三角点のある山頂に上りつく。標識が見当たらないが、地図の「コンピラ山」らしい。その先は下りになる。

640分、急な上りが始まる。5分ほど頑張って登った山頂にはヨシズ囲いの中に長テーブルと椅子が設えられ、山上の茶屋とでもいった風情だが一体、誰が?  何の目的??

ここを後にすると30mほど高度を下げ、又上りが始まる。木の間越しに見える富士山には筋状の雪しか残っていない。

655分、「大洞山(536m)」山頂に到着。新しいテーブルと「関東ふれあいの道」の案内板があり、

     湖のみち
梅の木平からゆるい起伏のある都県境の尾根道を歩き、大垂水峠及び城山をとおり高尾山口までのこの道は、首都圏自然歩道 ゛湖の道゛ に指定されています。全行程約16.2kmの間には木々の間から津久井湖や相模湖を見下ろし富士山の美しい景色も望めます。城山からは ゛鳥の道゛ 及び東海自然歩道と合流し高尾山へと進みます。  
と書かれていた。

 

73分、往路で下山開始。

帰路のピーク箇所は「まき道」を使って楽をする。途中で中年登山者と出逢ったので、我が隊列を「おとーさん」「マロン」「おかーさん」に順番代えして、「おとーさんの威厳(脅かし?)」でマロンを先頭に出さないようにする。

三沢峠からの沢沿い林道ではマロンがヘビイチゴ(?)にご執心。

843分、車に戻る。出逢った登山者は2名。予定コースが2kmほど伸びてしまったが、日差しが強くならないうちに下山出来てよかった。

10時、無事帰宅。生後4ヶ月半のマロンだが、体力的に私たちは追い抜かれたかも…。