梅雨の中休みなのか山梨県に1日だけの晴天予報。これを見逃す手はないと急ぎ地図を広げて未訪問の山を探す。

結果、笹子雁ヶ腹摺山近くの「お坊山」を訪ねることにした。

 

◇所要時間: 4時間50
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 登山者の少なそうな山で段差も少なく、犬連れには良い山だとおとーさんが言っていました。久しぶりに山中で発散して戻ったらおとーさんに睨まれました。

 

247分、出発。

国立府中ICから大月ICまで早朝料金で高速道を利用し、国道20号線で新笹子トンネルを通過。景徳院入口交差点を右折し1.5kmほど先の景徳院前の大きな駐車場に車を停める。

429分、舗装路を横切り、景徳院入口脇の「湯ノ沢峠・大鹿峠→」標識に従い、寺院ぞいの舗装路をカーブしながら上りコンクリート橋で沢を渡る。

437分、数軒の家を通過した先の家の壁に小さな「←大鹿峠」標識を見つけ、庭先を横切って山に向かう。

2分ほどで鹿柵の扉を通過し、赤い鳥居を潜り桧林に進む。薄暗い森の中に山アジサイが白花を見せていた。

 

443分、田野氷川神社のお堂の前を通過。山腹を大きく九十九折で登っていく。気温は17度だが風が無くて蒸し暑く、早くも汗が噴出す。尾根筋を上っているのに繁茂した木々と窪んだ山道なので展望は全然得られない。自然林の中でマロンに水を飲ませる。

58分、二つ目の高圧鉄塔横を通過。ダンコウバイが早くも小さな実をつけていた。

510分、道が二分岐。左はピークを通過する尾根道と見て私たちは右の巻き道に進む。東斜面に移り緩く上っていく。霧を含んだ西風が木の葉を揺らして吹き込んできて気持ちいい。

 

521分、三つ目の鉄塔下でマロンが体温を冷やそうとしたのか伏せして休んだので小休止。尾根筋に上り着き、東の尾根越しの朝日に対面。

539分、四つ目の鉄塔横を通過。昨日は雨だったのか、山道と草が濡れている。リードを引っ張って常に先行するマロンの息が激しいので見かねて小休止。

 

546分、大鹿峠横のピークへ上り始める。森の中にガスが流れ始めた。2分ほどで上りついた三叉路に「大鹿峠下山口」標識が立っていた。私たちは「お坊山」目指し右に下る。霧の中に蝉が鳴き始めた。

552分、坂を下ると「大鹿峠」の現地標識。休まずに「お坊山」目指して高度差300mの上り開始。

 

下草がビッショリ濡れているのでマロンは濡れ鼠。急傾斜の森の中、足元だけ見ながらタダタダ上る。山道に小鹿の足跡。

「モミジガサ」の群落の中を上っていく。霧が消えてブナ林を上る。相変わらずモミジガサの群落が続く。なかには50cmを越す大葉も見られた。

 

626分、山道が二分岐。左は「東峰」への道と判断して右に進む。薄日が差し込み始めた。林床は相変わらず新緑のモミジガサに覆われている。

635分、休憩イスのある尾根上の三分岐点に着いた。再びガスが流れ始めて展望はゼロ。

「米沢山・笹子峠→」標識に従い薄暗い林に進む。

 

641分、ガスの流れる暗い木立の中に「お坊山 標高1421m」標柱が立っていた。展望は全然得られない。妻がザックからマイ農園で採れたキュウリを取り出した。マロンも相伴にあずかって各一本ずつ丸かじり。

651分、ガスは晴れそうも無いので山頂を後にする。

4分ほどで三分岐点に戻り、「大鹿峠 右回り」標識に従って「東峰」を目指す。

7時、「東峰」に到着。

頭上に青空が覗き、雫をつけた新緑の木立に朝日が差し込み、霧が立ちのぼり始めた。先ほどの暗い「西峰」に比べると新緑の楽園といった感。

79分、「東峰」を後にして往路の途中から右に分岐する道に進む。蝉の大合唱の中を下る。6分ほどで上りの三分岐点に合流し見通しが良いのでマロンをフリーにして下る。

729分、「大鹿峠」に戻る。今日は時間と体力に余裕があるので「大鹿山」経由で帰ることにして東に進む。

 

739分、緩く膨らんだ地形の先に先行マロンの姿が消えた。急ぎトランシーバで呼んだが・・・・反応なし。暫く待ったが戻らない。仕方なく妻は前方の高みまで進み、私は消滅地点に留まってトランシーバとホイッスルと怒声で呼び続ける。

745分、また「マロン捜索の長期戦」かと思いかけた頃、前方の森の中から「マロンが戻った〜」との妻の声。大声で呼ぶと露で濡れ鼠のマロンが申し訳無さそうに頭を下げて駆け寄ってきた。

753分、大鹿山への上りが始まる。木の根に助けられて登っていく。

 

82分、「大鹿山 1236m」に到着しムスビを食べて小休止。

812分、森の中に三分岐路。「←景徳院」標識に従い左に下る。霧が消えて薄日が差し込み始めた。尾根筋を下っているのに繁茂した樹林に妨げられて見通しは得られない。登山者が少ないのか笹や潅木が道に被さっていてひどく煩わしい。

 

840分、上空は晴れ始めたが見晴らしは得られず相変わらずの藪道を下っていく。

94分、樹林帯を抜け出て左下に大和村が見えるようになった。道脇にアザミ、ホタルブクロ、ウツギの花が咲いていた。

99分、道が二分岐。手すりガードのある道に進みかけたが、GPSを見てミスに気づき戻る。

913分、景徳院境内に下りきり3分ほどで境内を抜けて往路に合流。

919分、車に戻る。

1140分、無事帰宅。