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7月も下旬で梅雨シーズンは終盤。曇天予報日が続く中、明日金曜日は山梨県に「昼頃一時晴れ」の予報。 ・・で、以前から要望のあった孫(小4)と娘同伴での山行を実施することにした。 曇空では展望は期待薄なので、ガスが流れてもそれなりに味のある山頂風景を見せる白州の「日向山」を対象に選んだ。 ◇所要時間: 4時間5分 |
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2時45分、家を出る。先ずは小金井の娘夫婦の家に立ち寄り小4の孫と娘を拾い、国立府中ICから高速に乗る。須玉ICを下りて国道20号線に移り、5kmほど北上し白州町の「白州道の駅」手前を左折し西に高度を上げていく。森林帯に入るとリスが道を横切り、更に上では猿に見送られた。 |
5時45分、「日向山登山口」に到着し8台程度は駐車可能な路肩に一番乗りで駐車。 孫には国土地理院地図のコマ地図と今日のコースの高度図を渡し、磁石を見せて現在位置の確認要領を教える。マロンにはいつものようにトランシーバーを装着したが、何故か充電不足表示が出て機能しないので装着は諦める。 5時54分、尾白川林道に出発。 5分ほどで車両通行止めゲートに到着。閉鎖理由は「道路崩壊のため」。花崗岩の破砕砂で白い林道には沢のように水が流れていた。 |
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空が晴れ上がってきて前方左に甲斐駒らしい高山が聳えて見える。道脇に山アジサイやツリフネソウ、トラノオが花を咲かせている。マロンは落ち着いているのでリードを外す。 6時22分、林道に山斜面の花崗岩が崩れ落ちて小山になっていた。最新の崩壊では無さそう。3箇所ほどの崩壊箇所は乗り越して進む。 6時35分、獣の臭いに誘われたのかマロンが左の斜面を駆け下りて制止する間も無く姿を消した。声とホイッスルで呼んだが音沙汰なし。 |
6時42分、息を切らしてマロンが急斜面の林を登り戻ってきた。期せずして新メンバーにもマロンの無軌道ぶりが披露された。叱った上で水を与え、紐付きにして林道を先に進む。 此の先でも荒れた林道に水が流れていた。 6時46分、あずまやに到着。その横の朝日を浴びて流れ落ちる錦滝を眺めながら小休止後、東屋奥の崖に付けられた山道に取り付く。急斜面の岸壁に付けられた狭いルートを登っていく。 |
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やがて巨大な岩盤の間にオレンジ色に塗装された40段ほどの急な鉄階段に対面。2年前にはマロンは自力で登るのを拒否し、抱かれて通過した階段だ。 今回は背負いあげるつもりで来たが、試しに先に孫を上らせてマロンにその後を登るよう嗾けてみた。 一度は撃退されかけたが、私が片手でハーネスを掴み励ましたら覚悟が決まったらしく体を踏み板にへばりつけながら一段一段と登り始め、ペースを狂わせずに一息に上りきってしまった。 |
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7時1分、全メンバーが無事、急階段を上りきり、更に急な斜面を九十九折で登る。岸壁横の幅狭道には鎖も張られていた。やがて斜度が少しずつ緩まってきた。 7時41分「←雁ヶ原30分 錦滝20分→」標識を通過すると踏みしめる土に花崗岩の砂が混じり始め、林相も変わりはじめた。右手に流水の沢が現れ、前方の樹間に白砂の斜面が見えはじめた。 |
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7時45分、森を抜け出てカワラナデシコの咲く白砂の砂丘を登る。 7時51分、「日向山下山道(↓錦滝)」標識地点に到着。孫と娘は白砂の珍しい景色の展開に興奮気味。振り返って南西の上空に甲斐駒を捜したがそちらは雲に覆われていた。ザックをおろして体が冷えるまで小休止。 山頂標識地点を目指して上りながら、疲れを見せぬ孫に「左上の花崗岩のピーク経由のコースで行っても良いよ」と声をかけてみた。 |
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孫はすぐその気になって締まった白砂の急斜面を登り始めた。 一段の高みに上りついて孫と娘の方を振り返ったら、二人は西のピークに上って歓声をあげていた。 標識の立つ山頂に近づいたあたりで全員が合流。 |
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8時14分、「日向山」山頂標識地点に全員到着。 西にガスが立ち昇りはじめてこちらに流れてきた。ムスビを食べながら周りの景色を楽しむ。 北方の雲が薄くなり、「八ヶ岳」がうっすらと姿を見せ始めた。 山頂の草叢には朱色のクルマユリの花。 |
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7時35分、孫にGPSの使い方を教えて下山開始。 森の中で孫にGPSを渡して「日向山の三角点」を探すよう指示。彼の後を全員が従って林床の笹の中を歩き回り、「山頂標識」と「三角点」捜索ゲームに付き合う。 8時53分、三等三角点に到着。小4の孫は林の中の笹原の中、倒木などを踏み越えながら目的地を目指して進む困難さと面白さを結構楽しんだ模様。 森の中のコースで下山続行。 8時57分、雨量観測装置前を通過しカラマツ林の中で小休止してムスビを食べる。新メンバーには水を頻繁に飲むよう指示。 派手に熊鈴を鳴らしながら上ってきた同年輩の登山者と交差。登山口あたりに「熊注意」看板があったらしく「熊はいませんか?」と心配していたので「シカの足跡を見ただけですよ」と答え別れる。 |
カラマツ林を下っていく。路肩にセンジュガンピが咲いていた。 更に下山を続け、5人の家族連れと交差すると「錦滝へは下りられますか?」と聞いてきた。「抜けられますが随分の急坂ですよ」と教えたら、妻に脅かしすぎだと耳打ちされた。 9時59分、「日向山ハイキングコース入口」標識の立つ地点に下り切って車に戻る。車は5台に増えていた。 往路を逆行し、都内で娘と孫を下ろして午後1時、無事帰宅。気温は33度に上がっていた。 |
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