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前山行の筋肉痛が回復したので少し遠出を計画していたが、晴天予報が出ない。体力低下を避けようと近場の山を物色し、山中湖畔の「鉄砲木ノ頭-三国山-大洞山」を歩くことにした。 ◇所要時間: 5時間26分 |
2時50分、夜空に星を見ながら家を出る。気温は18度。国道16号経由で橋本から413号線に移る。国道413(道志みち)を快調に走り、山中湖畔の平野を急角度で折り返して三国峠方向に向かう。 3kmほど上ったあたりが富士山・好展望地のパノラマ台で20台ほどの駐車場に車を乗り入れる。富士山を狙うカメラマンが多く、すでに満車に近かった。気温は13度。 |
登るに従い道が広がり歩きやすくなってきた。道脇にはヨメナ、オンタデ、アザミが咲いている。山腹の黒い砂礫は火山から噴出したスコリアと呼ばれる砂でザラザラ。 |
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5時49分、鉄砲木の頭に登りつく。山頂は50m×100mほどの黒い砂礫の広場で中央に石造りの諏訪神社の奥宮が祭られていた。見通しがよい広場なのでマロンをフリーにする。 眺めているうちに富士山頂が朝日で茜に染まり始めた。眼下の山中湖は雲海の中。無風、快晴。 山頂にはマツムシソウが咲いていた。 |
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背後から太陽が昇り、この山頂にも太陽が差込始めた。 6時4分、久しぶりに対面できた富士山を十二分に堪能できたので次の三国山を目指し高度差120mほどの下りを開始。黒い砂礫に鹿のふみ跡が見られ、テンニン草が黄色の花を咲かせて群落していた。 6時15分、三国峠の舗装路を横断し標識に従い笹道を登る。こちらの山斜面もスコリア砂礫で覆われていて道が窪地になり木の根の露出に邪魔されて歩き辛い。 |
6時37分、雑木林の中の「三国山山頂」に到着。見晴らしは得られず水だけ飲んでブナと雑木が混じる幅広の尾根道に進む。見通しが良く、マロンをフリーにすると道沿いに林の中を走り回る。昨日は雨だったのか草木も土も湿ってはいるが砂礫の山道はぬかるまないので助かる。 6時55分、マロンが右の林奥に姿を消した。30m程度までであればかなり良く命令に従うマロンだが50mを越すと全然聞こえない様子で反応しない。1分ほどでマロンが戻ってきた。やはりトランシーバーが必要だとマロンのザックに再装着しようとしたらファスナーが壊れてしまい装着を諦める。 |
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6時56分、森の中の四辻に「づな峠」の標識。標識には武田信玄が小田原の深沢城攻略に向かう時に通った道との説明があった。ブナの大木は無くなり雑木林になってきた。 7時、マロンが左の林に姿を消し、大声で呼び返していたら50mほど前方の藪の中から走り出てきた。三国山から走り続けているのに疲れた様子を全然見せない。道脇にトリカブトの花が増え始めた。富士山麓の自衛隊の大砲の音が左から響いてくる。 |
7時8分、マロンが右の林に姿を消し呼んでも反応がない。1分ほど待った上、私だけが樹林に入ってマロンを呼ぶ。林の中はブッシュが少なく意外に歩きやすい。100mほど進むと、背後から「マロンが戻った〜」の妻の叫び声。 |
7時15分、全メンバーが合流。マロンは往路の山道から走ってきたとのこと。鳥猟犬種としては当たり前の行動なのだろうが、山歩きの連れとしてはいささか手に余る。 昔飼っていた牧羊犬種のジェニーは山では私たちの間を歩き、二人の距離が離れるのを制止するような行動をしたことなどを話題にしながら先に進む。道に鹿の足跡が見られた。 7時24分、左に向きを変え、下り始めた。標識は無かったが「楢木山」を通過したらしい。 枯れかけたモミジの大木に群生しているキノコを見つけた。食用茸のセンボンイチメガサかもと採ろうとしたが妻の制止で諦める。 |
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7時53分、高度差がほとんど感じられない山道脇に「大洞山山頂 1383.5m」標識と三等三角点が立っていた。マロンを中にして記念写真。 樹林の中で見通しは得られない。気温は18度。頭上には秋らしい雲が流れている。富士山の近くを歩いているのに「鉄砲木の頭」を通過した後は一度も富士山の姿は見られなかった。 今日はここで引き返すことにした。 |
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8時3分、往路で下山開始。マロンは少し落ち着いてきたのでフリーのまま「後へ!!」と命令して歩く。マロンは数粒のヤマボウシの実を見つけ満足顔。妻は孫への土産にとブナの実を拾う。ブナやモミジの木の梢は少し色づき始めていた。 |
9時2分、「三国山」山頂に戻る。気温は22度。ザックをおろして小休止。下界から自動車の排気音が響いてくる。富士スピードウェイが近いらしい 9時22分、三国峠に下り立ち、ここからは舗装路を辿って駐車場まで戻ることにする。 9時42分、車に戻る。すでに富士山狙いのカメラマンの姿は無く、駐車場はガラ空き。富士山はほとんど雲に隠されていた。 12時、無事、帰宅。 |
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