前回は赤城山近くの山でやっと咲き始めたばかりのアカヤシオの花と対面。その後、10日ほど経過したのでそろそろ最盛期ではないかと再び群馬県のツツジの花を目当てにした山行を計画。

◇所要時間: 2時間45
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 ツツジの花期には登山者に人気のある山らしいのですが・・・人ッ子一人おらず・・・この山のアカヤシオの最盛期は5月連休前半だったようです。

 

28分、空に半月を見て家を出る。圏央道、関越自動車道、上信越自動車道と乗り継ぎ下仁田ICを下りる。国道254で下仁田町に向かい、県道45号線に移って塩ノ沢峠まで高度を上げ、交差する御荷鉾林道を4kmほど東進し、林道・住居附線で山を南に下る。

住居附地区まで下り、路肩に大きな「笠丸山・登山口」看板を見つけた。

家を出るまでは今日の周回コースは時計周りのつもりだったが、山頂近くのロープ場の急斜面は上りで通過する方が安全とのHP記事が頭をよぎり、急遽、反時計回りで歩くことにし、二つの登山口の中間地点の路肩に空き地を見つけ駐車。無風、快晴。気温は11度。

531分、舗装路を北に出発。あたりは新緑ばかりでツツジのピンクは見当たらない。

 

534分、「笠丸山・登山口」に到着。登山口あたりの道幅は広く、かなりの台数が駐車できそう。砂利林道を緩く登っていく。道脇にはニリン草、芹に似た「シャク」、ヤマブキが花を付けていた。林道脇に地味な「笠丸山↑」看板を見つけ山道に入ったがすぐに林道に戻された。

542分、林道が終わり、沢沿いの新緑の中の山道を登っていく。大岩横を通過。道脇にはシャクやエンレイソウの白花、ヤマブキソウの黄色の花が咲いていた。やはり季節は初夏。

 

やがて沢に水が無くなり、小鳥の声が賑やか。ニリン草やハシリドコロが群生していた。

557分、沢を渡る。ハシリドコロの群落が続くこのあたりは気持ちの良い散歩道の感じ。ネコノメソウも見られた。

前方上の峠地形目指してヒノキの斜面を九十九折で息を切らして登る。

 

68分、太いモミの根本に地蔵が祭られている地蔵峠に到着。

山の南斜面には僅かながらピンクの三つ葉ツツジと朱色の山ツツジが見られた。

静かな峠で小休止して体温を下げる。

 

617分、「←笠丸山」標識に従い尾根を東に上る。気分的には新緑の静かな山の雰囲気を味わいながらゆっくりと登りたいのだが、紐付きの元気印マロンはそれを許してくれない。

人の気配が無いので久しぶりにマロンをフリーにしたら見る間に姿が見えなくなった。急ぎ、トランシーバーで呼び戻し、紐付き犬にして上る。

ポツポツながらツツジの花が見られたが三つ葉ツツジは既に終盤、アカヤシオは既に花期を終えたらしい。

621分、僅か下ると西斜面下に楢原方向からの砂利林道が伸びてきていた。新緑の中を上り始める。

 

625分、小ピークを通過。僅かに山ツツジらしい朱色の蕾が見られた。山頂に近づいたのか露岩が増えてきた。

急斜面を木の根、潅木に掴まりながら通過。おとーさんを引っ張り続けるマロンの息も荒くなっている。

一段上り上げた林床にまだ新鮮なアカヤシオの花が沢山散っていた。連休初めあたりが最盛期だったらしい。

 

西峰の岩峰に近づくと直接、岩峰を目指す方向にもリボン標識が見られたが、私たちは安全第一と岩峰を左に回りこむ道に進む。両峰の間に進むと黄色の日陰ツツジが咲いていた。

643分、尾根への最後の5mほどの急坂。ぬかるんだ急斜面の上に大きな岩肌も見えロープが張られていた。マロンの紐を外し、「Go!」とけしかけたら岩横の急斜面を木の根に助けられてうまい具合に上りきった。私たちはロープに頼って尾根に上る。

 

岩の痩せ尾根を慎重に西峰に進む。

655分、最高点に到着。標識は見当たらないが三角点があるので西峰らしい。

無風、快晴の空の下に360度の展望。期待のツツジは山頂蔭に花をつけたアカヤシオが一株だけ。ザックをおろし、バナナを食べながら景色を眺める。

 

新緑の南の山肌の上に両神山の岩稜が目立つ。

周りの山にもツツジのピンク色はほとんど見られなかったが山肌の新緑が美しい。

 

716分、羽虫が飛び始めたので下山開始。

狭い岩尾根をブッシュに絡まれながら慎重に東に進む。日陰ツツジが数株花をつけていた。

 

719分、小さなお社横に抜け出るとこちらに「笠丸山 山頂」標識が立っていた。妻は「マロンがおとなしい犬になりますように」とお社の神様にお願いしたとのこと。

722分、「住居附→」標識に従い下山開始。木の根を階段代わりにして新緑の急斜面を下る。

 

ブナ、桜、モミジの混じる林の中の急斜面を下っていく。朝日を透かせた若葉の緑は気持ちいい。アセビや白樺の木も混じりはじめた。

757分、傾斜は緩まってきたが風が入らず、体温が上がり額から汗が滴る。すでに初夏の山歩きだ。新緑の自然林を抜けて暗いヒノキ林に入る。

810分、石灯籠の間を抜けて舗装路に下り立つ。こちらにも「笠丸山登山口」の大きな看板が立っていた。

沢沿いの舗装路を緩く下っていくと道脇に八重ざくら、ヤマブキ、山ツツジ、レンギョウなど花が多く華やか。

816分、車に到着。

帰路はカーナビ指示に逆らって秩父市経由の国道299号線を使って帰る。1220分、無事帰宅。

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