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◇所要時間: 2時間34分 |
西上州の山コースには鎖場や梯子箇所が含まれていることが多く、犬連れ登山では事前情報が欠かせない。 ガイド書によると今回の「大屋山」は・・・「荒船山から東南に下る尾根の支稜の末端の山」でコースを外さなければ左程の危険は無く、山頂先に出れば西上州の目ぼしい岩山が展望でき、最短コースなら2時間強で往復可とのことなので、下山後は近くの「黒滝山」の不動寺コースにも立ち寄ることにした。 |
3時10分、出発。 入間ICから関越自動車道に入り、藤岡JCTで上信越自動車に移り、下仁田ICを降りる。国道254、県道193、45号を使って下仁田市街から約12km南の六車交差点を右折。 最初の分岐を左折して「山仲」に進み、更に舗装林道を上ってS字カーブ先の分岐路脇の空き地に駐車。気温は1度で無風・晴天。 6時11分、右上に見える人家への道に上る。 |
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家横の「←大屋山」標識に従い、裏山のハッキリしない道を九十九折で登る。 10分ほどで高圧線鉄塔へ登りつくと尾根筋に踏跡。 左山腹へ延びる踏跡も見られたが、下ってしまうように見えたので尾根筋の踏跡を辿る。 (・・・帰路はこの山腹道で戻ってきた。) |
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6時29分、尾根筋の踏跡が不鮮明になったのでガイド書を取り出し読んでみると・・・先ほどの山腹道が正規コースらしいと判ったが、GPSがあるので尾根筋を辿っても予定コースに合流することが可能と判断。更に先に進む。 6時34分、かすかな踏跡を辿ると勾配が緩み始めた。予定コースに接近するよう南に進むとこの踏跡にテープ標識。GPSと地図をつき合わせ、自信を深めて先に進むと尾根巾が広がる。 木立越し北に朝日を浴びて色づいた山肌が美しい。 |
テープ標識を辿ると踏跡は沢上を南に横切り、予定コースへ向かい始めた。体が温まりヤッケを脱ぐ。 6時43分、杉林を南に抜けると明るい自然林。自然林と人工林の間の斜面にテープを見つけ登る。 コナラの幹の赤テープを最後に標識らしいものが見当たらなくなり、GPS頼りで杉林を等高線で横切りながら予定ルート目指し、南に進む。 |
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6時56分、杉林を抜けた自然林に「↑大屋山 山仲↓」「←蓼沼」標識。「蓼沼」は帰路に立ち寄ることにし、先ずは山頂を目指す。 下界からの7時のチャイムの音を聞きながら踏み跡を辿ると落ち葉が減り、分かり易い尾根道を登るようになった。 7時8分、高みに登りついたが残高度40mで山頂はまだ先。僅か下って痩せ始めた岩混じり尾根を登る。 |
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7時16分、「大屋山1081m」に到着。 ブッシュで囲まれた山頂だが、南西には視界が得られ、朝日を受け始めた「碧岩」とそれを取り囲む岩稜壁が目を惹き、写真に収める。 木立越し北〜東方向に形の良い岩山が連なって見えた。 |
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ガイド書には「北西10分ほど先の露岩上から北の展望が素晴らしい」と書かれているので先に進む。 |
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巾狭尾根を北に進むと西側が切り立った崖上のピークが前方に見え、これがガイド書の展望ポイントと思い込んで登り、展望を楽しんでカメラに収める。 |
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7時29分、下山しようとピークを降りると・・踏跡が更に北に延びているのに気づく。前方に下っているのでチョット迷ったが・・ガイド書の推薦ポイントはその先かもと気づき、痩せ尾根のブッシュの中を進む。 7時36分、船の舳先のような突端に出た。西側はブッシュで視界が遮られていたが、一段下ると岩場になり、 |
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北〜東に視界が広がって・・・ 朝の斜光を受け、立体感を際立たせた山稜や山肌が迫力ある景観を見せてくれた。 形の良い岩山は「立岩」や「毛無岩」らしい。久しぶりの好展望を楽しむ。 7時42分、下山開始。 |
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岩尾根にアカヤシオの狂い咲き。「鹿岳」と「四ツ又山」を背景にパチリ。 7時51分、「大屋山」へ戻り、下山続行。正面から朝日を浴び、マロンに引かれて堆積落ち葉を蹴散らして下る。 8時2分、「←蓼沼 明神宮 大屋山→」標識後に「石祠」。朝の往路との分岐点に気づかず、「明神宮」まで下ってしまったのに気づき驚く。 |
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木立先の草原の僅かな水溜りの「蓼沼」をカメラに収めて下山を継続しようとしたが、「石祠」前の標識は「←蓼沼 明神宮 大屋山→」のみで登山口の「山仲」方向への指標が無く・・???。 尾根を上って朝の往路との分岐点を探すしかないかと登りかけたが、妻が何処かに経路があるのではとこだわるので・・・・ |
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・・・GPSで朝の軌跡を確認し、石祠の正面のブッシュに突入すると小さな青テープ標識先に朽ち掛けた鳥居を見つけた。踏み跡は無いが潅木の中をGPS頼りで80mほど進むと・・・・ 8時12分、杉林先の自然林に朝に見た「標識」!!。 「山仲→」表示に従い、朝の往路と分かれ、赤テープを確認しながら杉林の山道を下る。 |
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8時19分、杉林の中、「←清水あります」標識の水場上を通過し、更に150mほど先で流水の沢を渡り、南斜面を横切って進む。 8時29分、朝の高圧線鉄塔の手前で登路に合流。この正規ルートの標識は?・・と、辺りを探すと 合流ポイントの「東京電力の標柱」上に小さな赤矢印が記されていた。 |
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高圧鉄塔下で小休止後、下の人家を目指し、斜面の不明瞭な道を下る。途中、紅葉真っ盛りのモミジを撮影。 8時45分、車に戻る。 時刻が早いので予定通り、「黒滝山・不動寺ルート」へ立ち寄ることにする。 山を下り、県道9 3号線を6kmほど戻り、県道202に左折。 |
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9時24分、「黒滝の第一駐車場」に到着。 「不動寺コース」は鉄梯子が多いとのことでマロンは車に残し、舗装路にスタート。 9時32分、「黄檗宗不動寺」前を通過し、丸太階段を上る。 |
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5分ほどで林道に合流し、その先の「←馬ノ背 九十九谷」標識に従い山道に分岐。 9時39分、20段ほどの鉄梯子で岩の小ピークに登り、岩尾根を鉄階段で下る。 いよいよ「馬の背」と呼ばれる巾狭の岩稜渡り箇所。片側に張られた鉄クサリを頼りに渡りきるとすぐに鉄梯子上り。 その先は下が透けて見える鉄梯子を渡る。結構、スリルを感じる。 次は岩肌を横切る鎖場。岩に彫られた足場を使って通過。 |
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9時51分、次は巾狭岩にほぼ垂直に掛けられた鉄梯子登り。結構、キビシイ。これを登りきると岩と木の根の露出した少し広がった尾根登りで小ピークを通過し先に進む。 9時57分、「←見晴台25m」標識先で「見晴台」なる岩稜に到着。(観音岩へはこの手前地点から山腹道に進む。) |
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「見晴台」の岩上からは周囲に展望が利き、北に岩稜の「鹿岳」と「四ツ又山」、その左先に「妙義山」が見えた。 ムスビを食べ、車で待機のマロンのため、「観音岩」へは出向かずに戻ることにする。 10時5分、下山開始。 |
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慎重に梯子、クサリ場、痩尾根を下る。 10時23分、最後の鉄梯子を下って「馬の背コース」の通過完了。不動寺前では30人ほどの年配の団体客と交差。 10時35分、車に戻る。マロンは意外に落ち着いていた。 13時15分、無事帰宅。 |
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