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長らく私たち夫婦と山行を共にしてきた鳥猟犬種マロンが血管肉腫で半年の闘病後、遂に逝ってしまった。 この間、私たちも山歩きを控えていたので、筋力や判断力の低下が大いに気がかりではあるが、久しぶりにこれまで犬連れでは無理と推測して対象から外していた「石裂山(栃木県)」に出向くことにした。 ◇所要時間: 4時間30分 |
2時50分、中秋の満月の下、半年ぶりの山行に出発。 首都高〜東北道を使って5時頃、「鹿沼IC」を降りるとカーナビは残距離24kmを表示。国道121〜県道14で鹿沼市北西の「石裂山」を目指す。 目的地に近づくに従い、交差困難な幅狭道になってきた。「加蘇山神社・社務所」地点を左折して、600m先の「加蘇山神社」下の空き地に駐車。 気温は18度で曇天。登山口にはクサリ場の転落やクマ・マムシ注意等の看板が多い。 |
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5時43分、現地地図には「石裂山」へのコースは林道に進むよう記されていたが、「加蘇山神社」に参拝しようと階段を上って参拝後、西への山道に進むとツリフネソウやシオガマが花を見せた。 5分ほど先で砂利林道に下り、重機の轍で荒れた沢沿いの砂利道を上っていくと道横の小滝に「清滝」の表示。 |
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6時11分、コース脇の「竜ヶ滝」へ立ち寄ってみたが、倒木に遮られて一見の価値なし。 すぐ上の「休憩舎」を通過した先の「月山分岐」は「千本カツラ0.1km・奥ノ院0.6km→」標識に従い、左山腹へ進む。 沢横に栃木県の銘木百選の「千本カツラ」が立派。更に沢沿いに上る。 標高600mあたりまで上ると、沢に流水がなくなった。 更に岩のゴロつく急坂を上っていく。 |
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6時41分、「中ノ宮跡」広場の休憩舎で小休止。森の中に鹿らしい鳴き声が響く。 休憩舎を後にして、左へ進むと20mほどの「行者返し」のクサリ場があり、「ここから先は登山コースです。急斜面クサリ場等危険個所に注意」看板。 前日の雨に濡れて滑る岩に苦戦しながら急坂を上りあげると右に梯子が見えた。 |
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6時54分、アルミ梯子横に「石裂岩」看板。この上が「奥ノ院窟」らしい。 ハシゴを上ってみると岸壁基部の窪みに小社と石仏が祭られていた。 ハシゴを下って左の尾根に回り込み、岩や木の根を頼りに急登。 その先も梯子や桟道橋に助けられて上っていく。 |
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7時30分、尾根に上り着くとガスが流れてきて涼しい。尾根筋を西に進むと幅狭岩稜になった。 10分ほどで「東剣ノ峰」に着いたが展望はなし。その先に現れた長い梯子を下る。 7時47分、しっかりした造りの長ハシゴを無事に下り終え、細尾根を上り返すと岩の「西剣ノ峰」。 ここもガスで遠望は得られなかったが、前方近くに「石裂山」らしい山が姿を見せ始めた。 |
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7時58分、再び、長い梯子を下ると鞍部に「御沢峠」標識。「石裂山0.2km→」標識に従い上り返しを開始。 尾根筋を進み、三分岐の「←石裂山」標識に従う。 8時16分、「石裂山」に到着。三角点があるだけの小広場で視界は僅か。 ムスビを食べながら休憩していると、上空に青空がのぞいた 。 |
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8時28分、三分岐の「月山0.4km→」標識に従い尾根筋を北へ進む。 緩やかな岩場を超え、一下りした狭い鞍部から急坂を上り返す。 8時43分、「月山」山頂着。 山頂の「加蘇山神社・奥社」は崩れて廃屋状態だった。 ガスで日光連山の展望が得られないので、「加蘇山神社→」標識に従い、北東への急な岩尾根で下山続行。 |
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岩場先はザレた急坂下り。檜林に入って尾根を右に外し、急山腹を折り返して下る。 標高700m辺りの小沢横で水飲み休憩。下山を再開すると、沢に水量が増えてきた。 9時26分、小岩場を鉄梯子で下る。標高600mまで下ると沢横にツリフネソウ。沢沿いに破砕石道の下りを続ける。 |
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9時45分、朝の往路に合流して「休憩舎」で一休み。今回の久しぶりの山行で筋力がひどく低下しているのを実感。 下山を再開して砂利林道に戻ると、巨大重機を使って10人ほどの作業者が林道工事中。 10時13分、車に戻る。 13時30分、無事帰宅。 |
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