満開のアカヤシオに出合いたく、先ずは開花状況視察に西上州の「小沢岳」を訪ねることにした・・
・・が、快晴予報が出たのは日曜日なので、コースは登山者の少なそうな、地図にルート表示の無い西尾根と廃道らしい沢道を使うルートで回ることにした。

 

◇所要時間: 6時間4

◇難度(マロンとして): 易+++▼+難

◇マロンの日記: おとーさんが参考にした山行記の著者は4H20Mで周回したらしいのですが、マロン達にとっては上り・下りの両ルートともGPS無しではコース維持も難しそうなきついコースでした。

 

3時、出発。
入間ICから関越自動車道に入り、藤岡JCTで上信越自動車に移り、下仁田ICを降りる。国道254、県道193、県道45号を乗り継ぎ南下し、下仁田市街から約8km先の磐戸村落の「南牧活性センター」を目指す。目的地に近づくと三分岐舗装路脇に「南牧活性センター」看板が立っていた。

今回コースの参考にさせてもらったHP:「西上州・小沢岳西尾根(作者:田中さん)」に拠ると、駐車場横には墓地があるらしいので、それらを探しながら沢沿い舗装路先に進んだが何れも見つけられず、GPSの電源を入れ、山行開始地点を調べると出発予定地は先ほどの三叉路脇にあり、往路を戻る。

看板地点の分岐路上で「活性センター」の大駐車場を見つけ駐車。無風快晴で気温は0度。

535分、駐車場先に見える墓地に近づく道を探しスタート。

墓地に近づくと尾根と平行して上に伸びる造成中の林道に合流。尾根先で踏み跡を探し、尾根筋を辿るより林道で楽をしようと、GPSで予定尾根コースとの位置関係に注意しつつ、林道を上る。

 

林道はうまい具合に折り返しながら尾根筋方向に上っていた。マロンの臭い嗅ぎ動作が激しいので熊鈴の消音カバーを外し、マロンに水を与える。

68分、シャベルカーが置かれた地点の二分岐林道は上への林道に進む。路肩には霜柱。道に積まれた丸太の山は乗り越して進む。

621分、造成中の林道末端に着く。GPSは現在地が712ポイントから東に伸びる尾根先を示した。いよいよ、ここから山斜面に取り付く。

 

尾根筋まで斜行し、尾根を上る。幸い、下草は少なく、小潅木に標識テープも見つけた。ミツバツツジがピンクの花を見せた。

マロンを先頭にして朝日が差し込む山腹を上る。尾根筋が痩せてきたあたりにもミツバツツジ。

638分、大きな露岩目指して急斜面を直登。

 

647分、痩せ尾根に上りつき、GPS712ポイントと確認。

露岩帯にミツバツツジが花を、山ツツジが蕾を見せた。東に「小沢岳」、その手前に891ポイントのピークが見えた。

少し先では この西尾根コース紹介HPにも記載のあったアンテナの残骸を確認。

656分、大岩上に立つと周りにアカヤシオ、ミツバツツジ、山ツツジの花。次の小ピークは巻いて通過。唐松林は新緑の若芽で春の装い。

杉林を登るとピークに大岩が見える。赤テープにガイドされ右に回り登って痩せ尾根に出た。ここでもミツバツツジが出迎えてくれた。

719分、尾根に上りつく。前方の高みが891ピークらしい。木立越し左右に視界が取れ、北には雪をまだらに残した浅間山。少し尾根巾が広がり、露岩と木の根を踏みしめ登る。

 

アカヤシオとヒカゲツツジが咲いていた。

734分、息を荒げて藪と露岩帯を登りきると前面を岩壁が塞いでいたので驚く。

前進不可能かと思ったが、右下にテープを見つけ岩下を回りこみ通過。

 

次の大岩も右急斜面を回りこみ大岩上に出ると、太陽の下に「小沢岳」が姿を現し、その手前に891ピーク。檜林を上る。

753分、891ポイントはハッキリしないまま通過し、檜林で水飲み休憩。前方には西上州のマッターフォルンとも呼ばれるらしいピラミッド型の「小沢岳」がシルエットで鎮座。

10mほどを下り、落枝の多い杉・檜林を通過し、その先の急斜面は山を右に巻いて登る。

821分、露岩帯の細尾根先は大岩を縫いながら登る。その先も痩せ尾根で「小沢岳」に近づき、急坂を登る。

 

834分、大岩はテープ指示に従い、回り込み登る。踏み跡の無い荒れた山斜面通過はコース採りに迷う。

844分、尾根に上るとアカヤシオが咲いていたが息が上がり、カメラを向ける余裕がない。上りは常にマロンが先頭でマロンも息が荒い。尾根筋には踏み跡とテープあり。

小休止していたら前方の山頂から人の声。この先の杉林は右に斜行して登る。

859分、一般コースの山道に合流。

 

98分、三等三角点と大日如来石像のある「小沢岳1089m」山頂に到着。

細長い山頂広場は女性の多い10人ほどのパーティで賑やか。人好きマロンは女性陣に愛想を振りまき、結構、可愛がられていた。

先着パーティが下山し、静かになった山頂でムスビを食べながら展望を楽しむ。

 

マロンも登った鹿岳、物語山の先に岩稜の妙義山、その左に鼻曲山、浅間隠山、その先に浅間山と同定でき、雪の北アルプスは遠く小さく、南アルプスは山頂部だけが望めた。

山頂周りのツツジは花より蕾が多かった。

 

上ってきた西尾根を見下ろすと足元は絶壁のように切り立ち、こんな急峻な山によくも登れるコースがあるものだと感心。

 

919分、山頂の展望を充分楽しみ下山開始。

見晴しのない杉林を下る。途中、休憩中の先行10人パーティを抜く

 

948分、「椚峠(小沢峠)」に下り、「←至・椚(くぬぎ)」標識の指示する踏み跡の薄い沢筋に下る。

紫花を付けたハシリドコロが群生。通行者が少ないらしく沢横道に苔が見られた。

沢の渡渉地点で小休止してムスビを食べ、更に小沢を渡り返しながら下る。

 

1015分、石祠前を通過し、沢を渡り返す分かりづらいコースを下り、小広い河原状地点に出て堰を通過。更に沢を渡り返しながら山腹や沢、河原を下る。

1045分、堰を通過。その先の踏み跡に従い、山腹に上り始めると後続の妻が疑問の声を上げた。GPSでコースを離脱し始めたのを確認し、沢に戻る。

沢沿いに下ると黒い送水管が沢下に延びているのに気づく。

 

1056分、林道終点に降り、砂利林道を下る。100mほど林道を下ると沢に下りる山道にピンクテープ。これは登山コース指示だろうと考え、沢に降り下ると結構な荒れ道。やがて下方に橋が見えた。わざわざ沢に下りることは無かった。

1110分、鳥居横で舗装林道に合流し、舗装路を下る。途中、集落の岩石採取場横を右に今朝上った西尾根を見上げながら下る。

1139分、車に戻る。

今日のコースの登山標識は山頂と峠の2箇所だけ。西上州のアカヤシオは標高800mあたりで開花が始まった模様で5月連休あたりが見ごろなのかも・・。

日曜日なのに渋滞に巻き込まれず順調に走れて、14時に無事帰宅。