<コースと標準時間>…アンダーラインの距離は公式資料に記載なく指導標等より採取

丸山狼煙場→(1.8km 1:00)笹尾山→(2.3km 1:00)エコミュージアム→(2.8km 1:10)不破の関→(2.6km 1:10)松尾山→(1.4km)今須平井→(4.4km)藤古川橋→(4.0km)広瀬橋→(2.8km)桜井白鳥神社→(1.1km 0:30)上方白鳥神社→(1.2km 0:35)龍泉寺跡→(1.8km 0:40)千体仏→(3.0km 1:30)菊水霊泉→(1.3km 0:30)養老公園→(1.1km 0:30)赤岩神社→(5.4km)川原越分岐→(1.9km 1:30)川原越→(6.5km 1:40)東林寺白滝→(1.8km 0:20)変電所→(2.3km 0:40)長尾→(3.1km 0:40)山田工業→(1.8km 0:25)藤原養鱒場→(1.7km 0:40)聖宝寺→(1.4km 0:25)西藤原駅・……・・…総距離=57.5km

 

前回は4月中旬、「関ヶ原」に到着。つづけて三重県入りを計画したが同月下旬に縁あってコーギーの仔犬を家族に迎え、この面倒見の為、夫婦揃っての外出は許されなくなる。(と言いつつ、雄おしどりのみは体力維持と称して、友人と「空木岳」や「雲の平」に出歩いて夏を過す。)
1.5
キロで家に来た子犬も5ヶ月後には9キロをオーバー。息子夫婦に託せる状況に至ったと判断し、久しぶりに東海自然歩道資料を取り出す。宿泊、テント泊、車泊のケースで旅程を検討し、一番自由度の取れそうな車泊での実行を決定。

10月4日(月)

5時半、例により後部座席を外したRVRに寝袋を積んで家を出る。「町田IC」から東名高速に入り名神高速の「関ヶ原IC」まで一走り。前回見付けておいた関ヶ原駅横の空き地に駐車可能なことを見届けた上、1キロ程離れたコンビニで昼の弁当を調達し駅横空き地に戻る。今日は関ヶ原周遊後、ここで車泊の予定。

1032分、広場に車を置き前回の離脱ポイントの「丸山狼煙場」に向かって出発。今日は日帰りコースの為、荷物は少なく雄おしどりの小ザックのみ。駅横のガードを潜り、県道53を横切り彼岸花の咲くゆるい坂道を登る。

1048分、前回の離脱ポイントの丸山駐車場に到着し、7分程で「丸山狼煙場」へ登りつく。休憩所脇には関ヶ原合戦の解説板があり、ボタンを押すと当時の戦況の解説テープを聞く事が出来る仕掛けもあつた。

 

1114分、自然歩道は三つの池を巡っており赤とんぼが飛び交い秋の雰囲気。最初の池脇には「熊出没注意」の看板。??。三つ目の池には二つの観鳥小屋らしき建物もあり休息場所に最適地。木屑を固めた歩道が足に優しい。

1120分、田圃の中の「関ヶ原古戦場決戦地」を通過。秋とはいえ日差しが強い。道は右手に見える「笹尾山」に向かう。

 

1140分、約400年前に、石田三成が布陣したという「笹尾山」に登りつく。コンビニ弁当を食べながら眼下の関ヶ原を一望。

解説板で当時の各部将の布陣と戦況を推測し、西軍の大将の心境を味わう。

12時、「ビジターセンター」に向かい山を下りる。日差しはさらにキツイ。

 

1210分、自然歩道両脇に「関ヶ原合戦資料館・ウォーランド」の幟が林立。今日は時間的に余裕があり「ウォーランド」を見学する事とした。(入場料600/)

場内では当時の戦況を時間経過に従って解説する装置(300/)があり東西両軍の戦い振りがよく分かった。

110分、「ウォーランド」を出て「藤古橋」を通過し、暑い舗装道路を歩く。

134分、標識に従い「エコミュージアム」(月曜で休館)を左折。手持ち資料によるビジターセンターが改称された模様。自然歩道はやっと森蔭に入り、伊吹山の解説板を見付けて道脇に座り一息つく。

27分、「不破の関 1.2km 20分」の標識あたりでガードをくぐって住宅地を歩く。岐阜県資料は幹線道路を指定しているが、現地標識に従い中山道と表示のある横道に入る。細い川を横切る。「一級河川 藤古川」の解説板あり。

234分、「不破の関」跡に到着。月曜で資料館は休館。今日の東海自然歩道探索はここまでとしコースを離脱。

3時、関ヶ原駅横の車に戻り、車キャンプの場所をあれこれ探し結局、トイレもあり民家も近くにない「歴史民族資料館」の駐車場を今夜の泊り場所と決める。コンビニで夕食を調達し、隣接の公園でのんびり食事。6時過ぎには寝袋に入る。

本日の総距離=6.9+2.3km 本日の歩行時間=4時間30

10月5日(火)

3時、起床。コンビニに車を走らせ朝と昼の弁当を購入し、車を駅横広場に回して出発準備。

4時、真っ暗の中、ヘッドランプを付けて出発。空には細い三日月と星々。今日も快晴の模様。

423分、昨日の離脱ポイント「不破の関」に到着。指導標に従って左折し前進したが、茶畑らしい所に入り込み…?先程の指導標まで戻って再トライしたがやはり茶畑へガイドされた。茶畑からの出口が分からずこのコースは諦めて一般観光用道路を使って松尾山方向に向かうことにする。

442分、井上神社前で警察の小型パトカーが我々をゆっくり追い越していった。高速道路ガード前で自然歩道の標識「松尾山1.9km 50分 不破の関 0.6km 10分」を発見。 ガードを潜り抜けると道は暗い山に向かう。山中ではヘッドランプの光の中に小動物の目が光る。

525分、松尾山に上り詰める。到着と同時にヘッドランプのタマ切れ。スペアーに交換し一休み。ムスビの朝食を摂りながら東軍に寝返り、戦況を一変させた小早川秀秋の布陣跡の解説板を読む。

 

540分、山頂を後にし、先に向かう。既にあたりは薄明るく、ランプは不要。近くでメジロが囀る。

551分、村道に出る。「今須平井0.7km 15分 松尾山頂 0.7km」の標識に従い平井村を通過。

620分、うねった舗装路の先がT字路で右折か左折かに迷う。岐阜県より入手の東海自然歩道資料にはルート詳細図が無い区間が数箇所あり、現地にも標識が無いと立ち往生になる。道路脇に地図を広げて何れに進むべきか考えている所に、うまい具合に散歩らしき人。自然歩道は左折が正と教わる。県道229を今須川沿いに歩く。標識の無い舗装路が結構長く続く。

 

639分、今須川を二度目に横切る手前の草むらに自然歩道の古い標識を発見。指示に従い草に被われた小道に分け入る。

道は自然歩道らしくなりやがて藤古橋を通過し上石津町を抜け再び広い舗装路に戻る。

7時、舗装路は山に続く。道端で一休みしながら二度目の朝食。小学生の通学集団が元気な声で我々に挨拶してくれた。

726分、「桜井6.9km 松尾山5.7km」の標識に従い、左の道に入ると走行車両はほとんど無く気楽に歩ける。指導標に従い小学生集団と別れ、川沿いの道で太い車道を横切る。

 

742分、彼岸花に彩られた堤防の上の道を進む。桜並木で春にも楽しめそうなこの道はやがて国道365を横切る。

 

 

84分、桜並木の「逢瀬の桜」石碑前で一休み。

825分、「広瀬橋」で牧田川を横切り左折。トラックを避けながら狭い舗装路を急ぎ、「西沢田」バス停横で右の砂利道に入ると無人の緩やかな上り坂になる。砂利道には沢ガ二が歩いていた。

839分、「桜井 3km 60分」標識で山道にガイドされ、緩やかな上り下りが始まる。森の中なのに村落沿いの為か墓が多い。

9時、「養老公園7.7km 松尾山9.8km」標識あたりで一時、村落に出たが、次の標識で直ぐ山に戻される。

97分、「久々美雄彦神社 0.1km」標識地点で「淡墨(うすずみ)桜」の看板を見付けた。前回のスタート地点「神海」の先で観た1500年の老桜から採られた若木との説明板があり、その生命力に脱帽。 近くの草むらに半分隠れた標識を見付けて左折。ルートは水を渡っていて雌おしどりが飛び石に滑り足を濡らす。解説書に悪天候時には車道に逃げるのがベターと記載のあった区間に入った模様。

 

926分、「桜井西谷」の涸れ谷を渡る。

931分、「桜井白鳥神社」に到着。豊富な湧き水で女の人が芋洗いに専念していたので、日本武尊が賞賛したという名水を味わい損ねた。道路にはたくさんの銀杏が踏み砕かれており、独特の臭い。

941分、再び「涸れ谷」を横断。解説板にはこの養老山麓の扇状地の谷を流れる沢水は普段伏流しているが、大雨時には大量の土砂と共に谷を流れ下る為、悪天候時の涸れ谷横断は特に注意との記載。

951分、「上方白鳥神社」の階段で一休み。「勢至2.4km 養老公園7.3km」の標識。コンクリートの坂道を急登し山に入る。

109分、新しい標識に「養老公園4.4km 上方0.7km」の記載あり。先程の標識と比較すると20分弱で3キロ近く歩いたことになる。岐阜県より入手の自然歩道資料で詳細図が抜けている個所の現地標識データはかなりアバウトといつた印象。上り坂が続く。

1025分、「龍泉寺跡」の解説板地点より下りに入る。約10分で大威徳山竜泉寺跡を通過し、上り下りを繰り返す。

1118分、「千体地蔵」に到着。

信長に焼き討ちされた柏尾寺跡から掘り出された千体を越す地蔵を二つの山に積み上げたものと解説板にあった。その先で車道に出る。ハッキリしないが、右に曲がり坂を登る。正解。

1137分、左手の柏尾谷に堰が建設中。堰上で対岸に渡る。「養老公園0.8km」看板を見付け、本日の終着ポイントは「美濃津屋」駅まで延ばす気になる。

12時、「養老神社」に到着。

石段を登り菊水霊泉を賞味し水筒にも満たす。コンビニ弁当で昼食。

1220分、ルートから少し外れている「養老の滝」はパスして先を急ぐ。公園地区には屋外ステージ、駐車場、テニスコート、パターゴルフ場等、設備が充実していたが、平日の為か人影は無い。

1239分、「川原越8.8km 美濃津屋7.9km 養老公園0.4km 千体仏3.9(?)km」の新しい指導標あり。

13分、「赤岩神社」前より右折して流水を渡り林に入る。

128分、「養老山麓の扇状地」の解説板に続き今熊谷を渡る。白濁した水が流れており、ここにも降水時注意の看板。

146分、坂道を上り詰めると「川原越4.5km 215分 養老公園5.7km135分」の標識。

24分、山道から林道に出る。建設中の道路らしく自然歩道が分断されていた。林道を横断したあたりの林の中に自然歩道が見つかった。

223分、「養老公園7.1km 川原越3.1km」標識地点に到着。大分疲れてきたので、今日はこの地点で自然歩道を離脱し、近鉄養老線の美濃津屋駅に向かうことにする。

 

地図で現在地を推測し、山を下る。県道を横切り集落に入り美濃津屋駅を探し出す。駅近くで駐車出来そうな場所を物色。幸い駅近くに広場を見付け今夜の車キャンプ場所の候補地とする。245分発の電車で大垣駅へ向かい大垣で東海道線に乗り換え、車の待つ関ヶ原駅へ4時過ぎに到着。

直ちに車を美濃津屋駅に移動。コンビニを探し夕食と明日の食料を調達。他に車キャンプ適地が見つからず、美濃津屋駅横の広場に車を戻し、19時頃には寝袋に入る。三日月と星々が明日の晴天を約束?

本日の総距離=30.1km2.3 km 本日の歩行時間=1035間分

10月6日()

48分、暗い中、準備を完了しヘッドランプを頼りに昨日の離脱ポイントに向かう。
4
30分、「養老公園7.1km 川原越3.1km」標識地点に復帰。

511分、川原越と美濃津屋駅との分岐点に到着。「養老公園8.3km 川原越1.9km」の標識あり。これより川原越の登りが始まる。

542分、薄明るくなりランプをしまい、水のある沢脇でムスビの朝食。長く急な坂を登る途中に大きな鹿に遭遇。左の沢下からはヒョーという鹿の声に混じり犬の鳴声。崩れかかった沢に「まむし、山ひるに注意」の看板。朝日を背に受けて汗をかきかき登る。トリカブトが咲いていた。

635分、やっと「川原越」に登りつく。

ここは三重・岐阜の県境で濃尾平野が一望出来る。頂上標識は「北勢町川原5.8km 養老公園8.0km 東林寺白滝5.4km 美濃津屋駅4.0km」。養老公園と川原越の区間距離はこの標識では8kmなのに、養老公園付近の標識では9.2km、中間付近では10.2kmとかなりな不整合状態になっていた。

 

現地の登山者記帳箱のノートに通過を記録し、653分、この峠を出発して三重県に入る。

これまでの岐阜県側とはかなり雰囲気が変わって階段丸太もコンクリート製、道幅も広く手が入っている感じ。林道の先で左折。コンクリート橋で沢を渡ると道脇の一斗缶に沢山の杖。山越者の為に用意されたもの。山野草が姿を見せはじめ30分程の上りを続ける。

734分、山頂に到着。あずまや風の休憩所に杖の戻し箱があった。快晴。長い下りに入る。

745分、前方が開けて平野が望める。少し先にベンチ。暗い桧林を更に下る。

8時、久しぶりに指導標に対面。「川原2.7km 白滝2.3km 川原越3.1km 養老公園11.1km」。

 

830分、ベンチあり。長い下り坂は自然林より赤松林へ。山道の両側はビニールテープの垣根。松茸林だった。

840分、登山道工事の現場に出会う。急な林道階段に土嚢を並べ、小型シャベルカーを自力で登らせ、コンクリート製丸太の新規階段を敷設していた。工事の人に礼を言って通過し更に山を下る。

848分、林道に出る。ここにも杖箱。さらに下ると田圃や畑が電流の流れる針金の柵でガードされていた。鹿や猪対策?

854分、川沿いの三叉路先に「東林寺」の看板。本堂横の白滝を一見し三叉路に戻り、川原の町に向かう。

917分、町中の変形十字路を右折。自然歩道標識は角を10m程入った所に設置されている為、道なりに歩いてくると目に入らない。三重県森林協会より入手の東海自然歩道ガイドマップを見ていないと右折に気づかなかった所。

924分、十字路を左折し舗装路をしばらく直進。養豚場横の変形十字路を登坂。舗装車道なのに走行車両は殆ど無し。道路脇に日蔭を見付けて一休み。

952分、自然歩道は川原グランド前で大きくS字にカーブし中部電力変電所が姿を現す。

104分、右折して下りはじめる。8分ほどで小川にぶつかり左折。

1015分、小橋を渡る。前方は田圃、畑で開けた地形。自然歩道は曲がりくねった田園道路を辿るが、緑と白でデザインされた三重県の自然歩道ガイド標識は遠くからでもよく目立つ。惜しむらくは行き先地名や距離、現地点名の記載があればさらにベター。ガイドマップを持参していれば特に問題はないが。

1041分、坂を登り長尾集落の先で車道を横断。強い日差しに音を上げながら歩くと自然歩道は木立の中に向かっていた。ガイドマップに緑のトンネルとある。マップではこの先の道路脇に白瀬城跡や樹彩の泉の表示。泉の水を楽しみに前進したが、自然歩道は太い舗装路に出てしまい標識も無いまま先に進まされる。

1115分、T字路にぶつかる。道脇に614号線の表示。自然歩道標識は見当たらず、地図やガイドマップで山田工業近くの曲がり角と考えて左折しかけたが、標識板が無いのに疑問を感じ、念の為に右折側も50m程進んでみたら自然歩道マーク発見。ガイドマップを見返すと山田工業手前300m地点の三叉路の右折路がガイドマップでは直進路のように書かれていた為と判明。

1129分、山田工業前を左折。山に入り木陰で昼食。10分程の休憩で先に進む。小橋を渡り村の中をガイド標識に従いくねくね進む。

1153分、善長寺横を通過。306号線に出て左折。100m程の前進で右折。このルートはガイドマップと現地標識が食い違っていた。

125分、藤原養鱒場の自販機で飲料を補給し裏山に入る。日差しから逃れられて涼風を受けてハッピー。山を抜けると墓地横から舗装路に出て日差しの町中をくねくね進み、敬善寺横から舗装路の上り坂を進む。

 

1238分、久しぶりに自然歩道標識に対面。「聖宝寺0.3km」とある。自然歩道は旅館萬緑の前を通りぬけ養鱒場あたりより長い階段の下りに入る。下りきって舗装路を西藤原に向かう。

1時、「西藤原」駅に到着。

朝の出発時点では余力あれば二駅先の東藤原駅までの前進も考えていたが、自宅への戻り行程も長いことより、今回はここを最終離脱ポイントにすることでおしどり夫婦の合意成立。

本日の総距離=20.5km1.0 km 本日の歩行時間=9時間

三岐鉄道の1312分発で近鉄・富田駅へ。 近鉄・名古屋線の145分発で桑名駅へ。 近鉄・養老線の1434分発で美濃津屋駅へ1520分到着。
15
30分、待機のRVRで美濃津屋駅横を出発し帰路に付く。大垣ICより高速道路に入り往路を戻る。 2030分、無事帰宅。

高速料金:町田ICから関ヶ原ICまで 7800円 大垣ICから町田ICまで 7550
電車:美濃津屋駅―大垣駅―関ヶ原駅 650/人 西藤原駅―近鉄富田駅―桑名駅―美濃津屋駅 1070/