<コースと標準時間>・・…滋賀県の各区間標準時間は不明 |
昨年不発の「獅子座流星群」が今年再び、11月18日明け方に出現か?。のニュースに雄おしどりの心がうずく。先週の三重県コースの黄葉はイマイチだったが、この一週間で黄葉も最盛期に入った事だろうし…と雌おしどりをその気にさせて、大急ぎで情報収集。旅程計画は前回同様、二車泊三日の旅で最終日は滋賀県コースに入るものになった。三日間の天気予報は「晴れ」「晴れ後曇り」「曇り」。 |
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11月17日(水) |
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朝2時54分、星空の下を車でスタート。町田ICより東名に入り鈴鹿ICに向かう。朝日を受ける鈴鹿山脈の各山頂は早くも雪の薄化粧。 |
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7時35分、鈴鹿IC近くのコンビニで朝と昼の食料を調達し、前回の離脱ポイントの石水渓口バス停に向かう。バス停後ろに空きスペースを見付け駐車。 8時25分、身支度を整え歩き出したが、前方の山が雲に隠れはじめたので即、車に戻り雨対策を追加しスタート。 8時35分、前回の離脱ポイント「石水渓口バス停分岐」ポイントに到着。指導標は「安楽越4.9km 湯の山温泉4.6 km 椿大社1.1 km」。 |
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(前回の帰路、石水渓口バス停を見付けられず、3つ先のバス停まで歩かされた原因は第二名神の新道が旧道の前に新設されていた為と判明。) 8時40分、山あいの舗装路を緩やかに登る。安楽橋を通過し、関町坂下への分岐で鈴鹿国定公園石水渓の石碑を読む。食堂と休憩所を兼ねた「望山荘」前を通過するが人影はない。「安楽川」が再び姿を現すあたりに「石水渓キャンプ場」のバンガローやトイレ。前方に聳えて見える岩山は「鬼ヶ牙」?。緩やかな上りは更に続く。 |
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9時12分、通行止めの看板と柵が道を塞ぐ。が、歩行者は問題なかろうと前進。藪椿がチラホラ咲いている。 9時50分、再び、通行止めの標示。構わず前進。工事現場は確かに有ったが特に通行不可とは思えない状況だった。 9時54分、舗装路を登り切る。494
mの「安楽越」らしい。「山女(あけび)原3.2km 鈴鹿峠7.5km」指導標に従い、右の山道を急登。 10時1分、休憩ベンチで一息入れ、更に尾根筋を歩く。 雨が降りはじめレインコートを着る。姫シャラの木が多い。「ヒョー」の鳴声と獣の気配。鹿?。 |
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10時24分、片側が草地で展望の得られる「鈴鹿国定公園かもしか高原(555m)」山頂に到着。指導標は「山女原2.1 km 鈴鹿峠6.4km」。 山道を下りはじめると青空がのぞき、レインコートを脱ぐ。 10時50分、前方に「山女原」集落の見える開けた地形に下りきる。道脇の「安楽越」の解説板によると、鈴鹿峠は山賊や通行税に悩まされたが、この峠はその心配が無く楽に越えられたという近江商人の心境に拠っているとのこと。 |
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11時7分、「坂下5.3 km 鈴鹿峠3.8 km」指導標で左の林道に入る。日だまりを探してコンビニ弁当の昼食を摂り、11時30分出発。 11時48分、三叉路を左折。この頃から、離脱予定地点の鈴鹿「坂下バス停」1時11分のバスに乗れるのではないか(次発は4時17分)、という期待から急ぎはじめる。 12時1分、三叉路の右折指示を見て右の林道に突入したが、6分ほど前進した所で行き止まりになり唖然。12分のロスで先の右折指示板に戻り、道路間の山肌に細い山道を見付けた。僅か登った所に自然歩道の標識。ロス時間を取り返そうと上り下りを急ぐ。 |
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12時37分、山中の三叉路。右には休憩園地、前方小道の先に鏡岩の看板がチラリと目に入ったが、3時間のバス待ち時間は避けたく、「坂下1.5 km」標識が指示する左折の道に突き進む。 この坂を下りきると眼の前に大きな橋があり、この上を左右に車が走っていた。「坂下バス停」へは太い舗装路に出たら左折。と、地図で見ていたので躊躇せず、橋の付け根から舗装路に入り左折前進。と、地図に表示のないトンネルが現れ…?。 |
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疑いつつもトンネルを抜けると左から別の車道が合流してきて、更に…??。バイクで走ってきた郵便配達人に聞くと、坂下バス停は反対方向との事。………これで1時11分のバスは完全に諦め。道脇で地図を見直すが、逆行した原因が理解出来ず、先程の山から下りきった地点に戻る事にする。 |
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1時27分、先程の大きな橋に戻る。と、この国道の橋の下に向かう急階段を見付け疑問は氷解。問題はこの階段が下山者には見えにくい事、自然歩道の表示の無い事、三重県のガイドマップで橋の表示にミス(国道に橋が直交)有る事の3点。
とは言うものの、落ち着いて地図を見れば避けられたミスだった。 1時40分、気を取り直して国道橋をくぐり、片山神社前を通過し、7分ほどで国道に出たが即、指導標で山に戻される。自然歩道は国道と平行してはいるが結構、上り下りが多い。 |
2時7分、山道を下りきると鈴鹿路の旧道に出る。10分足らずで今日の離脱予定地「坂下バス停」に着いたが、バス発車は2時間先。幸い、自然歩道は3駅先まで旧道を下っているので、その「楢の木バス停」まで下りを続ける。 3時1分、「楢の木バス停」着。自然歩道はここから旧道を外れ山に向かう為、この地点を本日の離脱ポイントに決める。 明日はこの地点から自然歩道にスタートする為、バス停近くに駐車可能場所とキャンプ候補地を見付ける。バス時間に間があるので更に先のバス停まで歩くことにする。結局、1時間近くも歩き「長徳寺前バス停」でバスを待ち、4時27分乗車。4時40分に亀山駅着。駅前食堂でカツ丼を食べながらテレビの相撲観戦。亀山5時40分発バスで自車の待つ「石水渓口」に6時5分到着。 自車を国道1号線に廻し、コンビニで夕食と明日の朝、昼食を購入。明るいコンビニ駐車場で夕食を摂り、後部座席を外したスペースに就寝準備を整えた上で離脱地点に向かう。 明朝4時頃の「獅子座流星群」を見る為、離脱地点近くの1号線沿いで東の空が望める空き地を見付け駐車し寝袋に入る。22時頃、あまりに車の走行音が喧しくて自車を離脱ポイント近くの候補地(建築材料置き場の空き地)に移動し、就寝。 本日の総距離=16.6+4.0km 本日の歩行時間=7時間36分 |
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11月18日(木) |
3時頃目覚め、東の夜空に注目したが薄曇りで星は見えず。3時半過ぎには寝袋を畳み、東天を気にしながら出発準備に入る。 |
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4時15分、ヘッドランプを点け2日目の旅に出発。茶畑脇の小道を抜け国道を跨道橋で渡る。進路が西向きの為、流星を見る為に頻繁に後ろの夜空を振り返るが相変わらず星は姿を現さない。ライトの光に吐く息が白い。 4時41分、山中の灯かりに近づくと、諸戸山林事務所の貯木場だった。日本の林業は壊滅状態と聞いているが、この辺りの杉、桧には手が入っていて生産されている様子。 再び山中の暗闇の舗装路を進むと道の両側から鹿の警戒の鳴声。 |
5時9分、「加太不動滝8.5km 余野公園1.3 km」の指導標が右折を指示。標識右の草むらの踏み跡に入るが、直に行き止まりで驚く。手分けして探すと舗装路前方右手に進路が分岐していた。昼間なら何と言う事の無い分岐も、暗中では気を遣う。やがて「加太駅2.5 km」標識のあるバンドウ峠に到着。自然歩道はここを右折し木階段の急登が始まる。 5時42分、登り切った所に休憩ベンチ。一息入れて下りに入る。倒木や道の崩れ、ザレ等に注意して下る。少し明るくなった所でヘッドランプを外す。両側から沢音が聞こえる細尾根を下る。 6時25分、沢を仮設橋で渡り左折。流失橋の架け替え工事中らしい。沢沿いの林道虻谷線を下る。 |
6時38分、舗装路にぶつかる。ガイドマップは左を指示しているが、現地標識は右指示に見える。いずれ合流する筈として現地標識に従う。マップによると右道はトンネル通過を表示している。 6時54分、トンネルが現れないうちに左から道が合流。ガイドマップのミス???。変形四差路を右折。鎖で通行止めされていたが、構わず前進。マップには林道板屋線とある。左の小沢には小さな渓流魚の群れ。杉木立の緩やかな上りが続く。斜面に子鹿が逃げ登る。 |
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7時52分、山頂に近づくと杉林が自然林に変わり景色が明るくなる。急斜面を登りきると切り通しで山道は下りに入る。杉林の中のザレ道を下る。 道脇の杉の切り株に「スギヒラ茸」の群落を見つけ喜んで採集(帰宅後賞味)。沢の対岸斜面は台風の影響か、杉の倒木でひどく荒れている。 8時47分、林道に出て「加太不動滝0.3km」標識に従う。あたりは椿、紅葉が盛り。8分ほどで16mの岩場を落下する不動滝に対面。 |
9時、滝入り口の三叉路から木階段を急登し山頂を通過。急階段を下り幾つかの人工木の橋を通過。手入れ、工夫された三重県の自然歩道維持の努力に感謝。滝通過あたりから道案内の標識は東海自然歩道の文字いりのビニールテープに変わっている。30分ほど歩きベンチで休憩。道は更に尾根筋の木階段の急登に続く。 10時7分、上り詰める。回りの木に「ゾロ峠」の手書き看板が数枚。高度表示が530 mと560 mの2種がある。下山開始。 10時30分、広い三叉路を2度通過。ガイドマップが現地地形と少し異なっている。このあたりには指導標が多く、余野公園までの距離がグングン少なくなる。 10時50分、「柘植駅2.5km
霊山8.0km 田代池10.4km 加太不動滝4.0km 鈴鹿峠19.0km 余野公園0.6km 若(岩では?)尾山20.3km」標識地点で南回りルートと合流。 |
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11時5分、余野公園で昼食。関西随一のツツジの名所とのこと。狂い咲きのツツジがチラホラ。 11時20分、公園を後にする。ガイドマップによると草津線通過は線路を潜り通過後、右折の指示になっているが、現地標識に従うと階段を上り陸橋での線路通過となった。が、その先に右折路がなく戸惑う。回りを見回して、陸橋下に指導標を見付け左下にループを描き陸橋下を抜けて線路沿いの道に入る事が出来た。 この100 m先の左折舗装路に従うと100 mほど進んだ所でルート不明になる。手分けしてルートを探すうち、県境側の草むらに看板らしきものを発見。回り込んで裏面を見たら自然歩道看板だった。ここを通過した後は殆ど分岐のない小道で安心して前進できた。右手の木の間越しにゴルフ場が続く。 |
1時59分、一本松への分岐の標識を横に見て自然歩道を前進。 12時17分、太い舗装路に出る。200
mほど車道を歩き、草の中に倒れている自然歩道指導標を見付けて右の道に入る。三叉路を通過の後、久しぶりに詳しい標識「余野公園3km 加太不動滝8km 霊山12km
伊勢廻寺6.3 km」に出あう。 12時39分、車道(51号線)に出る。今日の離脱予定地「玉滝」まで4.9kmの標識に従い、左折前進。 |
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12時49分、自然歩道を辿っていた筈なのに思いがけなく、左から合流してくる道に「玉滝4.4 km」の自然歩道標識が立っていた。道なりに前進し、5分ほどで指導標に従い、右折。「玉滝3.7km 伊勢廻寺4.9km」標識で人家の前を左折。神社前を左折し人家の横庭から裏の竹林(ガイドマップでは松林の記載)に入る。 指導標に従い、林、車道、山道、林を通過して1時45分、南に展望が開けるあたりで右折しまた林に入る。 |
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2時13分、小道は下りになり車道に下り立つ。自然歩道コースと逆の方向1.5km先に玉滝バス停があるので、予定通りこの地点を今日の自然歩道離脱ポイントとする。 2時35分、玉滝神社バス停に到着。時間つぶしに玉滝神社を参拝。3時8分のバス乗車に乗車し30分ほどで佐那具駅着。3時50分、関西本線で関駅へ向かい4時20分到着。直ちに駅前タクシーで自車の待つ「楢の木」バス停に向かい自車に戻る。 |
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国道1号線、25号線と走り途中のコンビニで食料を調達の上、車内に就寝準備を整え「玉滝」に戻り、離脱地点近くの車道下の田圃の奥にキャンプ場所を見つけ就寝。 本日の総距離=24.7+1.0km 本日の歩行時間=10時間53分 |
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11月19日(金) |
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4時、満天下の星空の下で出発準備に入る。静かな車泊場所、旅慣れ、疲労の蓄積等の為か心配性の雌おしどりも昨夜はよく眠れた様子。4時23分、車を車道脇に移動し昨日の自然歩道離脱ポイントに出発。今日から滋賀県コースに入る為、地図や標識、コース設定等がどんな具合なのか若干心配。 4時27分、昨日の離脱ポイントに復帰。そのまま北極星に向かって車道を歩く。トラックの往来が激しく、ぶつけられない様にヘッドランプで我々の存在を意識させながら前進。左折後、やがてランプの光に浮かんだ寺が「伊勢廻寺」なのか他の寺か判断に迷う。滋賀県より入手の自然歩道地図にはコース詳細図の記載がなく、現在地の把握が困難である事がわかる。現地標識は「丸くい」に東海自然歩道の文字とコースの交差角度が白色で記入されたものが主体らしい。 |
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4時50分、伊勢廻(いせば)寺に到着。閉ざされた扉の中の11面観世音菩薩に旅の安全をお願いして先に進む。 5時1分、「岩尾池8.4km」標識で右折。自然歩道は畑脇や林の中をうねっており、ランプの光での追従は結構スリルを感じる。S字にうねる道脇に標識かと思われる「丸くい」を見付け、ライトで照らしてみたが無標示の杭。暗闇に2匹の犬が喧しく吠え掛かるので、急いで道なりに前進。・…(X)。 |
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すぐに車道に出る筈の道が車道から外れるので??。…思い切って最後に見た標識まで戻る事にする。再び犬に吠えられながらも念の為、先程の「丸くい」に近づき逆から見ると…紛れもなく標識で、舗装路からは見えなかった草道を進むべしの表示。
関西の自然歩道標識は箕面山に向かう人には見付けづらいように感じる。逆もまた同様なのだろうが。 5時36分、問題なく車道にガイドされる。この先は地図では車道を直交して林に入るよう書かれているが、現地指導標は右折して車道を進む様に指示。ここは地図のルートが妥当と判断して林に入りかけて、振り返ると・…指導標の表示板が直角に折られているのを発見。元に戻すと半分が落下しそうな為、そのままにして先を急ぐ。林の中、30 mほど先に自然歩道の標識あり。林の中では分岐路ごとに「丸くい」標示が的確にガイドしてくれる。 |
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5時56分、茶畑の道脇に近江茶産地の解説板。「明王寺1.6km 岩尾池8.1km」標識で左折。東の空が茜に染まりはじめた。茶畑に霧がたなびく。雲はなく鶯の声がきこえる。早朝ウォーキングの醍醐味。ヘッドランプをザックにしまい先に進む。 6時17分、急な階段を下りて133号線を横切り、右折舗装路に入る。8分ほどで左折指示され草道に入り桧林を下る。 |
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6時33分、上磯尾の「明王寺」に到着。もみじの紅葉、銀杏の落黄葉が青空に映える。池が霧でわずかに霞み美しい。旅の安全をお願いして先に進む。 しっとりした田園風景を楽しみながら徐々に高度を上げる。 今日のコースは砂利道が多く気持ち良く歩ける。 7時28分、紅葉、黄葉の「昭和池」を通過。自然歩道はここから山頂に向かう。 |
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7時41分、頂上の展望地に登りつく。 前方の展望は甲賀の里との事で「甲賀流忍術」の解説板あり。この旅の最終離脱ポイント予定地としている信楽高原鉄道「紫香楽宮跡(しがらきぐうし)駅」の発電車は10時30分と分かっている為、この辺りより時間を意識した歩きになる。 7時56分、大沢池横を通過し、その先で大津隧道を抜ける。20分ほどで岩尾池。一息入れて山に向かう。路傍の指導標には「紫香楽宮跡7.2km」とある。ゆるやかな舗装路の上りが続く。 |
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8時44分、右折して山道に入る。これから隼人橋までの緩やかな上り下りの5kmが「つめた谷林道」。朝日を背に受けて煉瓦色の砂の山道を登る。黄葉が青空に映える。雰囲気のよい山道でのんびり歩きたい所だが、電車時間が気になり歩きつづける。 9時8分、山を下りきり、国道沿いに左に進み5分ほどで「隼人橋」を右に見る。地図で見る残距離は1.5 kmを割ったし、残時間は80分あり、安心してゆっくりコーヒーを飲んで歩き始める。と、思いがけず急坂が現れる。日地の地図では峠越えの筈だったのに、しっかり山頂まで道は続いている。 9時38分、一汗かいて山頂に到着。尾根沿いに作られた木階段を下る。 9時54分、今回の最終離脱地の「紫香楽宮跡駅」に到着。 |
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無人駅で駅横に大きな無料駐車場や電話、トイレ等の設備あり。次回のスタート地点としては申し分ない。駅前の信楽焼きの店を覗いたり駅ベンチの日だまりで旅の余韻を味わっているうちに電車が来る。貴生川駅からは駅前タクシーを使い自車の待つ「玉滝」へ直行。 11時13分、車に戻り11時46分、名阪国道「壬生野IC」より高速に入り東名阪、東名を使って町田ICをおりる。途中、夕食を摂って5時50分、無事帰宅。 本日の総距離=18.1+1km 本日の歩行時間=5時間31分 |
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1日目 高速料金:東名7150円
名阪1250円 バス:長徳寺前→亀山駅400円*2 亀山駅→石水渓口
500円*2 |