<コースと標準時間>・・…滋賀県の各区間標準時間は不明 |
前回の「鈴鹿越え」の記録を「雄おしどり」がホームページに登録し終えた時には、既に「雌おしどり」は琵琶湖畔に向かう次の旅の資料に目を通し旅程を練っていた。 滋賀県自然保護課より入手の「東海自然歩道・滋賀県コース資料」には「比叡山ルート(崇福寺跡〜桜茶屋路傍休憩所)に歩道の崩落が発生しましたので、通行止めにしました。比叡山コースへは比叡山シャトルバスまたはケーブルカーをご利用下さい。」の附箋が添付されていた為、今回の初日は前回の離脱地点「紫香楽宮跡駅」へ出向き車泊。二日目は「石山寺」まで歩いた後、交通機関で「宮跡駅」に戻り、車を「石山寺」に移動し車泊。三日目は「崇福寺跡」手前でコース離脱し電車で「石山寺」の車に戻り帰宅。の旅程計画に落ち着いた。 関西方面の三日間の天気予報は「晴れ」「晴れ」「曇り」を確認し、月曜日に今月3回目の「東海自然歩道の旅」に出る事にした。 11月29日(月) 朝8時48分、家を出て東名「町田IC」に入る。途中、彦根辺りで小雨パラつく。1時38分、名神「八日市IC」を下り、県道307で2時35分、前回の離脱ポイント「紫香楽宮跡駅」に到着。 今日は完全にフリー。で、三駅先の陶器の町「信楽」見物に。「陶芸の森」は月曜で休み。「信楽伝統産業会館」や「信楽古陶館」を見学。「紫香楽宮跡」への戻り道のコンビニで夕食を調達。夕暮れの「紫香楽宮跡」をぶらつく。宮跡石段下の空き地を車泊地とする。夕食後、すぐに寝袋に入る。 11月30日(火) |
3時40分、朝食と昼食調達の為、コンビニに車を走らせる。天空に半月と星が輝く。道路のデジタル温度計は「−4℃」を表示。 |
4時ジャスト。「紫香楽宮跡駅」駐車場に車を置き、歩き始める。駅前の指導標には「紫香楽宮跡」まで700mの表示。コマ地図が無いので現地標識を慎重に辿る。 4時13分、「紫香楽宮跡」に裏道から到着。小社に旅の安全を祈り、参道で表に抜け、先程までの車泊地を右折。草道を進む。 4時30分、川と車道を直交し前進。「三筋の滝8.3km 田代6.7km」の指導標。10分ほどで林道に入る。月が明るい。 |
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5時、舗装路に出て右折。舗装路と砂利道が繰り返す緩やかな登りを続けた後、沢沿いの緩やかな道を下る。12月も近いので今回はウールのスポーツシャツにフリースのオーバーコート、手袋で防寒対策してきたが、1時間歩いても脱ぐ気が起こらない。前方のオリオン座の三つ星や右手の北斗七星が次第に移動しながら光を弱めていくのが分かる。 |
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5時55分、広い舗装路に出る。道路右奥に新しい大きな施設。(ミホミュージアムと後で分かる)。東の空が薄明るくなり、久しぶりに鶏のトキの声を聞く。10分ほどで三叉路を右折。 6時15分、道路左に吊り橋。橋横の「杭の自然歩道標識」を危うく見逃す所。沢の対岸を進むとやがて滝の音。 6時28分、路傍休憩地奥の「三筋の滝」を眺めながら、ムスビの朝食を済ませて県道12号に戻り前進。 6時52分、「太神(たながみ)山・路傍休憩所3.8km 不動寺4.2km」標識で急角度に左折し、沢沿いの道に入る。木々に残った黄葉も霜で縁取りされている。 7時41分、太神山・路傍休憩所より急な登りになる。 |
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7時59分、コースから僅か外れた「不動寺」に到着し急階段を登って参拝。本堂は国の重要文化財。舞台造りという工法で、お堂後ろ半分は巨岩上に組み上げられた柱で支えられている。8時12分、「不動寺」入り口の二尊門を後にする。 8時27分、「矢筈ガ岳」分岐通過。この辺りは痩せた地質の為か、至る所に「松茸山・入山禁止」の看板が多い。 8時31分、「泣き不動」を通過。落ち葉の積もった気持ちの良い尾根の道を進む。相変わらず手袋は外せない。山肌は黄褐色で風化した花崗岩が特異な景観を見せる。珍しく登山者に出会う。 9時、不動橋を渡り「瀬田洗堰6.5km」の標識の三叉路を左折。 9時11分、「鎧ダム」分岐先の屋根掛けされた「迎え不動」で一休み。 |
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9時45分、三叉路に出て「天神川」沿いの右の道に進む。「洗堰4.0 km」の標識あり。12分ほどで「田上鉱物博物館」通過。冬季は閉館との看板。このあたりは天神川の河川敷もゆったりして、広々した風景が続く。 10時4分、県道108号を直交し天神川沿いで更に西北に進む。県道下のあぜ道で早めの昼半食。 10時29分、「下天神橋」を左折し、大戸川沿いに進み、10分ほどで「稲津橋」を渡り右折、すぐ左折。 10時45分、県道29号を直交、108号に入る。ここらから道はクネクネ分かりづらくなる。左に「水産センター」の看板を見つけ、安心。 |
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10時53分、「南郷洗堰」で瀬田川を渡り右折。3分ほどで左折標識を見つけ、空き地で一息入れる。滋賀県資料には「大津市南部」拡大図の記載があり、ここからは現地標識とこの拡大図で道を辿れると安心。が、歩き始めると現地標識の無い個所が多くなり、拡大図から目が離せなくなる。 11時12分、拡大図のコマ図に記載の「消火栓」のある左折路を探して前進。杭状の消火栓を探していたら、地面に蓋の消火栓で見逃す所だった。続けて道路と小堀をクランクして渡る。 |
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地図では直進の為、通行者にこの先に見えるのは(地図記載の)南郷中学かと尋ねると、「いいえ」の答え。その他の条件は地図と現地状況が整合しているので、「いいえ」の答えに納得せず、校庭を回り込み前進。その先に地図記載の円照寺を見つけ安心。これから先の北進路は迷うことなく前進。 |
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11時46分、本日の離脱予定地「石山寺」に到着。 境内は紅葉の最盛期。コース離脱にはあまりに早く、多少冒険ではあるが「三井寺」までの14.5km、4時間コースの追加を門前で即決。「石山寺」はいつか再訪問することにし、門前で記念撮影して12時には国道422号に歩き出す。 |
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12時11分、京阪石山寺駅前を左折、右折で裏道に入る。その先では自然歩道の杭標識が「幻住庵」文字ラベル付で左折を指示。「幻住庵」という店の前で左折かと店を探すが見当たらず、最寄の左折路に入る。石山高校横を通過し自然歩道コースに乗っていることを確認。 |
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12時36分、道路脇に「幻住庵」の解説板があり、松尾芭蕉が仮寓し綴った「幻住庵記」の「幻住庵」との記載。石階段で一休みして自販機でお茶を確保して先に進む。 1時6分、右折して山道に入る。散歩中の犬が飼い主を置いていつまでも我々に付いてくる。 1時30分、「西山路傍休憩地」を通過。「音羽山3km 長等(ながら)公園4.7km」標識あり。やがて階段の急な登りが始まる。 |
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1時55分、「パノラマ台0.7km
長等公園5.8km」標識地点で右折後、急な丸太階段を上り下りする。 2時13分、「パノラマ台」に到着し、やっと「琵琶湖」に対面。標識は「長等公園5.1km 音羽山0.9km 西山路傍休憩地2.1km 石山寺7.4km」。この先は上り下りの尾根通しが続く。ダンコウバイが奇麗に黄葉。 |
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2時33分、「音羽山(593m)」頂上への三叉路に到着。頂上には高圧鉄塔。琵琶湖の横に見える山が次回通過する「比叡山」か?。下山開始。 全ての葉を落としたリョウブ林の下りが続く。笹の中でガサガサ音が走り、杖で身構えるとキジが飛び出してきた。「蝉丸0.8km 大谷駅0.9km」の標識を通過。 |
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2時48分、「蝉丸1.4km 大谷駅1.5km」の標識に出会う。先程の標識にひどく矛盾。石や木の急な階段を下ると再び「蝉丸0.8km 大谷駅0.9km」の標識。これらの標識はどうなっているの・…?。更に一面、シダの生い茂った斜面の階段を下る。 3時20分、「逢坂山跨道橋」で国道1号を交差。 この地点から再び、滋賀県資料に大津市の名前で拡大図の記載がある。3分ほどの登りで逢坂山の関跡。「これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関」 …蝉丸。の解説板を読む。 最後の一登りで3時30分、山頂に着きそのまま下山開始。 |
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4時、舗装路を下る。「長等寺不動明王」前を通過。もみじの紅葉が素晴らしいが先を急ぐ。10分ほどでカラフルな「長等神社」前の五叉路に出る。明日の為の駐車場所を物色しながら「三井寺」に向かう。 4時9分、本日の最終離脱ポイント「三井寺」に到着。 大門前に早朝でも入車可能な有料駐車場を見つけ、4時20分に三井寺駅へ。7分待ちで京阪石山駅からJR石山駅経由で草津駅へ。草津線で貴生川駅へ。貴生川駅よりタクシーを走らせ、車の待つ「紫香楽宮跡駅」へ6時10分到着。 昨日と同じコンビニで今日明日の食料を調達し、昨日と同じ「紫香楽宮跡」に車を移動し、夕食後、長かった一日を思い返しながら眠りに就く。 本日の総距離=42.7km 本日の歩行時間=12時間20分 |
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12月1日(水) |
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4時20分、「紫香楽宮跡」より「三井寺」に向けて車を発進。小雨がパラつく。 県道16と161で山越し、5時30分、無人の「三井寺」駐車場に駐車。昨日の離脱地点に歩き始めるが、杖を忘れたり車を入れ直したり出足でモタつく。 |
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5時45分、昨日の離脱地点に復帰。「三尾神社」の横からコースに入る。このあたりも現地標識が見当たらず、滋賀県資料の拡大図が頼り。 6時9分、「法明院0.7km ユースホステル0.9km」標識を見つけ安心。犬に吠えられながら山に入る。尾根沿いに山の中腹を北に向かう。 |
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6時25分、「法明院」に到着。雌おしどりの勧めで志納箱に100円を入れ庭園を拝見。薄明るく明けていく光の中、琵琶湖に傾斜した斜面に、もみじ、池、小社、木立、苔など滴るような色合いと配置を見せてくれた。 7時、「法明院」出発。太い舗装路を北進。「大津ユースホステル」、「早尾神社」「皇子ガ丘公園」前を通過。バイパス横の道を下り、鋭角に折り返しバイパスを潜る。墓横からアパートの後ろに廻る。 |
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このあたりはコマ地図なしでは通過困難。再度、湖西バイパスを潜り小橋を渡る。 7時22分、「宇佐八幡宮」入り口前を右折。「近江神宮0.3km 宇佐八幡宮0.4km」の標識に従い、天智天皇を祭る近江神宮の広い駐車場に入る。進路を右前に見える出入り口と見定めて前進。(……X)道なりに進むと小橋が現れ…?。その先には線路が見えて・…??。通行者に進路に有る筈の自動車教習所を尋ねると左後ろを指示されてしまった。500mほど無駄足を踏んでルートに復帰。 7時41分、自動車教習所を廻り、鳥居をくぐるとガード横の自然歩道標識に「崇福寺〜根本中堂は歩道が崩落し通行出来ません」の張り紙。ガードの先を左折前進。コマ地図のお寺マークに建物は無く、次の消火栓も見つからなかった。が、他は拡大図通りで前進。バイパス下を潜り、チョット迷うが沢沿いの道に進む(○)。 |
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8時7分、沢と別れた所で古びた自然歩道の指導標「百穴古墳0.3km 崇福寺0.8km」に出会う。じきに百穴古墳群に到着し解説板を読み古墳を覗く。暗くて陰気な雰囲気。 8時21分、優しい顔の「志賀の大仏」前で一休みして先に進むと、「桜茶屋3km 百穴古墳0.4km」の標識。道路崩壊個所表示に出てくる「桜茶屋」位置がやっと判明。 |
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8時25分、「崇福寺跡」の通行止め個所に到着。 今回の旅はここまでとして、雄おしどりは次回の為に崩落個所の様子を偵察に行く。 200mほど先に工事現場があり、ショベルカーや発電機がある。沢横の山道がほじられて投入コンクリートの養生中の様子。工事現場右横は急斜面ながら通過可能かと記録写真を取る。 この先の様子を見る為、無人を幸い渡り板で工事現場を通過して先に進む。この近くでは崩落個所がここだけらしいと判断して雌おしどりの所に戻る。 8月にこの辺りを逆行された大阪の「箕面の森」氏から「桜茶屋」先にもあまり気持ちのよくない悪所があるとの情報を入手していたが、そちらは通過不可の場合、ドライブウエー脇に逃げることが可能と判断し、自己責任で先に進むことにした。 |
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心配性の雌おしどりを励まして作業現場を渡り板で乗り越し、先に進む。この先は1/25000地図で地形を確認しながら沢筋の山道を登る。前方尾根に登りつく辺りは丸太階段。 9時12分、尾根に出る。片側が柵の黄葉真っ只中の自然路を登る。通行者に踏まれない為、山道に笹が出ている。 9時25分、前方にドライブウェイが近づく地点に「夢見ガ丘」の名称板と「桜茶屋1.2km 無道寺3.3km」の指導標あり。一息入れる。自然歩道はここから高度差70 mほど急降下する。 9時41分、階段を下りきった所に「桜茶屋0.8km 無道寺2.9km」の指導標。沢底からは対斜面を高度差で120 mほど急階段で一気に登る。 |
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10時、再びドライブウェー脇に出る。「桜茶屋0.3km」標識。4分ほどで「桜茶屋路傍休憩地」に到着し早めの半昼食を摂る。この地点から暫くは良い山道だったが一個所、崖横の山道が半分ほど右下に切れ落ちている個所があった。 10時45分、弁天堂に無事通過を感謝し参拝。お坊様が「お大事に」と見送ってくれた。写経所の前は目も覚めるようなモミジ。ほうき目のついた道をケーブル乗り場に向かう。 11時3分、「ケーブル延暦寺」駅に到着。今回の旅はここを最終離脱ポイントとする。 |
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11時30分、坂本行ケーブル発車。お客は我々2名のみ。 坂本ケーブル駅近くに次回の駐車場を見つけた後、京阪坂本駅に歩き15分ほどの乗車で昼過ぎには三井寺駅着。昼食後、名神「大津IC」より東名「町田IC」までノンストップで走り6時30分無事帰宅。 本日の総距離=11.6+1.5km
本日の歩行時間=5時間33分 |
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1日目 高速料金:東名町田IC→名神八日市IC 8600円 古陶館入館料 350円*2 |
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