<コースと標準時間>
白鷺温泉(2.7km 1:00)大島→(2.3km 1:05)元山中→(4.0km 1:20)上高→(3.2km 1:00)勘八峡→(3.0km 1:00)三河広瀬(7.6km 2:35)西中山→(2.9km 1:00)猿投神社→(5.0km 2:10)猿投山々頂→(5.5km 2:30)雲興寺→(3.3km 2:00)岩屋堂(4.5km 2:05)白岩→(2.7km 0:50)中平橋→(2.3km 0:45)稚児橋→(7.9km 2:40)定光寺 …総距離=56.9km

10月も中旬。秋風を感じ、久しくご無沙汰の「東海自然歩道歩き」が夫婦の話題にのぼるようになった。心配性の雌おしどりに引きずられ、ルートや宿、交通機関の時間を調べるうち、車泊と旅館泊による2泊3日の旅程が固まった。出来れば雨には遭いたくないと、テレビの天気予報で四日連続の「晴れ時々曇りマーク」を確認して決行を決定。サラリーマン時代には出来なかった贅沢。

10月19日()

早朝3時、例により後部座席を外し、寝袋を積み込んだRVRで家を出発。東名の豊田インターで降り、朝の通勤時間帯で車の多い豊田市内を横断。

825分、名鉄三河線の三河広瀬駅着。当駅は竹林に囲まれた無人駅で駅前に宿屋がある。個人タクシーも一台。

駅横の空き地に車を置き、842分発の西中金行き電車に乗る。5分で終点の西中金駅に着き、電車の着時間に連結している足助行きバスに乗る。

8分で前回の東海自然歩道離脱ポイントの「白鷺温泉」に到着。今日は5時間ほど自然歩道を歩いて三河広瀬駅で待つ自車に戻り、車泊の予定。

 

95分、巴川に懸かる赤い橋を渡り白鷺温泉前に出る。先日の台風の為か温泉前の道は激しく崩れ、修復工事中。(歩行者は通行可)川沿いの舗装路を南西に進む。

920分、白鷺温泉より1.1km地点で舗装路より右下への小道へ。指導標識が小さく、危うく見落とす処。連続する小さな田圃脇のクネクネ道はやがて竹薮の中に入る。自然歩道らしくアケビやクリのイガ、クルミの実が散乱。ヌスビトハギの実もズボンに纏わり付く。

106分、大国橋で巴川を渡り大島の新興住宅地に入る。常用の日地出版社の地図ルートに家が建っていて前進出来ず焦る。土地の人に尋ねてこの地点はクリヤー(道なりに前進)。

しばらく進むうち、左に見える筈の陣屋跡が右手にあり100m程バック。右折標識の見落とし。その先で人家の横より山に入りかけるが、よく踏まれていない山道と標識の指す向きが気になり、マタマタ100m程戻り土地の人に確認。今度はOK。

1054分、100mほど高度を稼いで元山中峠着。見晴らし無し。キノコの最盛期で山林内への進入禁止の看板が多い。テーブルで半食後、下りに入る。

1116分、村道に出る。「千鳥寺2.7km 55分」の指導標。10分程でまた山道に入る。林道を渡る所に木造の古いトイレ。このあたりより林相が変わり倒木が多く、多種のキノコが目に付く。

1150分、「キノコを採るな」の看板のある休憩所で残食。やがて右手の木立越しにゴルフ場が見える。

1214分、仏舎利塔?のある明るい庭園風墓地横から山道を下りT字路に出る。勘八峡は左折するが、「右手100mに千鳥寺」の標識があり立ち寄る事にする。

1223分、千鳥寺着。1704年の建立。崩れも見えるが質素で品のある小寺院。記念写真を撮っていると犬が近寄ってきて一緒に写真に収まる。

千鳥寺を後に勘八峡へ歩きはじめると、この犬が先導を始めた。5分程歩き先行の犬が山陰に回り込んで姿が見えなくなった所でわざと立ち止まってみたら、ヤツは息せききって戻ってきて笑いを誘う。我々のガイドを買って出たつもりらしい。

 

10分程先で今度は道脇の山の斜面に隠れた我々に気づかず、もと来た方にすっ飛んで行った。日々是好日?。

1240分、「勘八牧場1.5km 30分」標識。採石場にガマの穂が揺れていた。10分程で上高町より竹林の登りに入る。

 

 

15分、勘八牧場に到着。山の斜面に白黒まだらの牛が群れてのんびり寝転んでいた。これを見ながら我々もテーブルで一休み。

155分、国道153号線に出てこれを100m程左に進み、力石川に架かる鎮平橋を渡る。秋とはいえ、背に午後の日差しを受け長い舗装路を歩くのは結構暑く、夏には歩きたくない道。やがて天道跨道橋で猿投グリーンロードを横切る。

246分、東広瀬城址に登り着く。山上の広瀬神社に今日の旅の無事を感謝。

3時、三河広瀬駅に戻り、明日の宿予約を岩屋堂の権兵衛旅館に電話。夕食のため豊田市方向に食堂を探しに車を走らせたが見つからず、コンビニ弁当を買い広瀬駅近くの車道脇の空き地で車キャンプ。朝が早かったので夕方6時頃にはシェラフに潜り込む。

本日の歩行距離=15.2km 所要時間=6時間

10月20日(火)

4時半起床。車で駅近くのコンビニに寄り弁当を買う。車は三河広瀬駅の空き地に駐車。

450分、ヘッドランプを点けて自然歩道に出発。工事中の広梅橋を渡り左折、すぐに右折で道は林脇を辿るようになる。

455分、「西中山7.3km 2:30」標識で緑化センター方向に右折。暗闇の中、入谷戸風地形の細道にランプ1つの為、側溝に落ちないよう夫婦で腕を組んで進む。

530分、薄暗がりの中に西広瀬小児童館の子供たちの絵看板。これに続き「いっぷく峠」の看板。自然歩道の名にふさわしく気持ちのよい道が自然林の中に続く。

550分、「キャラメルの丘」休憩所あたりで東の空が白み、やがて舗装車道を横切る。田茂平と思われるあたりに東屋あり。

618分、「西中山3.1km 1:00」標識で舗装路の下りにはいる。

やがて「一般車両通り抜け禁止」看板に続き、ポプラ並木、サイロ、広い草原の丘、手入れの行き届いた池などある「昭和の森」に入る。セイタカアワダチソウの黄花が彩りを添える。愛知県の県政百年を記念して開設されたとある。

管理の行き届いたコナラの森を出て「昭和の小道自然歩道」を進む。このあたりもキノコが豊富。

7時、「西中山1.1km 20分」標識で小山に入り尾根筋を進みやがて車道に出る。

 

717分、西中山バス停のある車道を交差し、住宅地に入ると「猿投神社3.2km 1:00」標識と迂回路指示がある。

自然歩道指示板を切ったり貼ったりして、迂回路表示しているのが可笑しくて笑う。逆らわずにこれに従う。集団登校の小学生がかわいい。

やがて大きな池を回り込むと国道349号線に出る。左折し猿投神社に向かう。「猿投棒の手ふれあい広場」前を通過し先に進み、自然歩道標識に従い右折。

8時、猿投神社に到着。垂仁天皇、景行天皇、大碓命(日本武尊と双子)の天皇家三代を祭るとの解説板あり。

820分、きれいなトイレと広い駐車場のある休憩所で一息入れる。

830分、猿投山に向かい出発。しばらくは車道を登る。途中、陶土を砕いたと言うトロミル水車やお倉岩などに解説板あり。

850分、「山頂3.4km 140」地点で舗装路と別れ山道に入ると御門杉、東屋を通過する。黒雲母花崗岩の解説板があったが、どれが対象物か不明。

105分、赤い屋根の「東の宮」に着く。「山頂0.9km 25分」の標識に勇んで先を急ぐ。

1030分、629mの猿投山々頂に到着。北方向に若干の展望あり。休んでいると少し肌寒い。下りの最初のテーブルで昼食。

1116分、「雲興寺4.5km 2:20」標識を横目で見ながら、花崗岩のザレ道を下る。30分程で林道に出る。雲興寺へ2.2kmポイントで山道の登り。

1218分、名前のない山頂を通過。ドクベニ茸?が多い。沢に赤い沢蟹が一匹。

1258分、「大龍山雲興寺」に参詣。

格式の高そうな古刹で奇麗に維持されていたが、盗難に霊験ありの表示は興ざめ。境内で自然歩道の道を見失ない、大門から辿り直して、本堂横から山に登るルートを見付ける。

120分、雲興寺を後にして、寺の裏山を登りつめ長い階段を下り、瀬戸市の自然児童遊園のテントサイト横を通過。

135分、「岩屋堂2.9km 1:35」標識地点に「名鉄バス停 赤津0.8km」の看板。

これを見送り、少し進むと「岩屋堂2.6km 1:30」標識脇に、大きな看板で「迂回路案内図」が立っていた。文面はルートの一部が私有地の為、迂回されたしとの内容。その推薦迂回ルートは舗装路で随分大回りになる。看板には別の逃げルートも表示されていたが、薄く手書きで「この道はよくない。もとの自然歩道の道は通れます」と書かれていた。で、躊躇する雌おしどりを言いくるめて正規?ルートを通過。ビクビクして無口になった雌おしどりも窪地を無事抜けると俄然元気になる。

250分、今日の終着点の岩屋堂に到着。

1200年前に行基により開創とのこと。渓流沿いに奇麗な公園や噴水、プールやトイレ設備が整備されている。対岸に料理旅館が3軒。(1軒は閉鎖?)

宿に入るには早いので、観光ポイントを見てまわる。岩屋堂の洞窟には行基の彫ったという薬師如来が安置されていた。翌日の自然歩道スタート経路も下見して3 20 分に予約しておいた権兵衛旅館に入る。

旅館は翌水曜日が休みとのことで、宿泊は我々のみ。ジャグジーの男風呂を我々夫婦で独占。明日は午後には帰路につきたいので、朝5時半の出発を宿に伝え夕食後には宿代の支払も済ませ、早々に就寝。

本日の歩行距離=24.3km 所要時間=10時間

10月21日()

 

525分、予定通り宿を出る。昨日に続き今日もヘッドランプを点灯し岩屋堂の御稲荷さん前を通り岩巣山の山道を登る。

548分、元岩巣展望台に登り詰める。眼下に宿とプール、遠くに瀬戸市の灯かりが見える。一息入れて自然林の中の尾根道を進む。「定光寺14.6km 530」標識で左折。白岩への道は急勾配を下った後、雰囲気の良い沢沿いの道を歩く。

657分、トイレのある車道に出る。「稚児橋6km 2:30」標識あり。車道を少し下り標識に従い右の山道に入る。

713分、白岩の里を通過し国道363号線に出る。「定光寺12.9km 4:45」標識を見て少し国道を歩くと直ぐに右の山腹にガイドされる。杉林は自然林に変わり山道にキノコの群落も見られる。さらに進むと沢沿いの草地をあるくようになり人里に出た。半田川沿いの舗装路で中平橋に近づく頃、小雨がパラつく。

8時、中平橋通過。川の右岸に曲がる指導標を見落とし100m程、直進し戻る。

「定光寺10.2km 3:45」標識地点通過。左が田圃、右が林の野道を進む。そこここに馬糞。先程ミスして行き過ぎた道脇の柵の中に木曽馬?が1匹いたが、あれの散歩道かも?

雨が止まないのでレインコートを着る。国道248号線の上を跨道橋で渡り林を抜けると棕櫚の並木?のある茶畑を通過。

 

853分、稚児橋通過。道は自然林の中の尾根を進む。

944分、高圧線下の宮刈峠に着く。山道が5差路になっている。トイレあり。この先も自然林の尾根歩き。雨は止む気配なく、先を急ぐと気づかぬうちに山星山を通過。

1026分、大洞峠の大光橋という跨道橋を渡る。雨が強くなり、ひたすら先を急ぐ。

 

1043分、森の中に階段が現れ、これを上がると突然大きな建物の前に出た。

建物には「中小企業大学校瀬戸校」と表示されている。自然歩道標識に従い玄関口へ回るがそこから先が…??。玄関前をウロウロしたが・・・玄関先をそのまま通過して駐車場横に進むのがルートだった。

1053分、少し下りかけた所の東屋前に「高根山」の名称板。なんでこれが山?。これを下り舗装路が見えた所で急角度に右に折り返し、山道を進みやがて砂利道を下ると広い車道に出る。広い駐車場があり、定光寺公園の表示。

右手に美しい正伝池が雨に煙って見える。本降りの雨の中、林の遊歩道に入る標識を見落とし、舗装路で城嶺橋まで下る。

1130分、庄内川を渡り、定光寺駅に到着。今回の自然歩道の旅はここまで。

今日の総距離=17.4km 時間=6時間

11:45、定光寺→高蔵寺 5分。 12:00、高蔵寺→新豊田 32分。(新豊田駅→豊田市駅 200m 13:01、豊田市駅→猿投経由三河広瀬 13:25着。 車に戻り豊田市経由東名高速で帰宅。

<東名高速>厚木←→豊田 6050x2円 <電車>広瀬→西中金 180円 <バス>西中金→白鷺温泉 330円 <電車>定光寺→高蔵寺→新豊田→三河広瀬 1110円 <宿泊費>(朝食なし)22068