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◇所要時間: 3時間25分 |
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三月に入っての降雪と飛散まじかのスギ花粉を気にして、妻は次回の山には不出馬を表明。マロンの欲求不満は解消してやらねばと おとーさんは手持ち候補の山を物色し、以前、練馬のEさんから教わった「太刀岡山」にマロンを連れ出す登山計画を作成。 所要時間は3時間程度で標高差は450m足らず、明日は風弱く、晴天予報のうえ、山梨のスギ花粉予報は東京・神奈川に比べると一段低いのを確認した上で 妻も参加を希望。 |
4時、家を出る。甲府昭和ICで中央高速を降りて国道20号線を北上し、「竜王駅入口」を右折。 県道25、27号線で亀沢川沿いに北上し、太刀岡山の西に位置するあたりで、「太刀岡山登山道入口」の大きな看板を見つけた。ガイド書に従い看板より50mほど先に進み、太刀岡山駐車場に車を留める。 6時15分、「太刀岡山・登山道入口」に戻り、橋を渡って民家横から裏山の細い山道に進む。 |
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急傾斜の細い山道には落ち葉の上に残雪があり、滑りやすくて早々にアイゼンを装着。松や檜混じりの雑木林を登る。 登山者が少ないのか、小潅木の小枝がうるさく山道に張り出していた。 6時47分、垂直に切り立った大岩前に上りつく。石祠前で小休止。マロンに水を与えるとよく飲む。 |
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6時53分、さらに登って尾根に出ると左に大岩。ハサミ岩の一部らしい。北西に見晴らしが利き始めて西に朝日を受けて赤く色づいたく三つの山頂を持つ山が姿を見せた。そのうちの1峰は以前登った茅ヶ岳らしい。 残雪量は徐々に増えてきた。 7時4分、尾根すじを登る。先行するマロンは雪山のブッシュが保護色(?)になり、静止していると背景に溶け込んで見つけづらい。首輪のクマ鈴をもっと振れ易く取り付け方を工夫したほうが良さそう。 |
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7時20分、岩尾根となる。南に富士山、西に雪の南アルプスが見え始めた。 7時38分、「太刀岡山1295m 山梨百名山」山頂に到着。 三等三角点と石祠が朝日を浴びていた。 |
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東と南に好展望。南遠方に富士山、西方眼前に茅ヶ岳、この間の中景に鳳凰三山、その後に雪で真っ白の南アルプスの山々。 無風、快晴、雪で彩りを添えられた景色の中、恒例の赤飯ムスビとドックフードを取り出してマロン二代目の32番目の登頂を祝す。 |
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7時50分、山頂を後にして北に向かい下山開始。細尾根の残雪は15cmほどでズブズブりもぐる。高度差で20mほど下り、50mほど上る。 8時3分、無名のピーク通過。北斜面の30cmほどの積雪のある急な下りに入る。雪は柔らかく、マロンだけはベテランスキーヤーのように雪を蹴散らして駆け下りていった。何故か気持ちがハイになっているみたい。途中、「←立岡山登山道 平見城→」標識。平見城方面に下り続ける。 |
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8時30分、やっと緩やかになりカラマツや檜の林を通過。前方に円錐形の山が姿を見せた。黒富士かも。左に茅ヶ岳が大きく見える。 8時37分、雪の林道に出た。正面の山に向かって丸太階段の分岐山道があり、「←黒富士」の標識。私達は平見城に向かい、20cmほどの残雪の林道を下る。 8時55分、前が開けて右手の緩やかな山斜面に多数の牧舎らしい建物が並んでいる広い農場(?)に出てアイゼンを外す。舗装路を進んでいくと牧舎の立ち並ぶ農園内に入りかけ、これは拙いと山側の舗装路に戻り、これを辿る。…(×) |
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9時15分、観音峠林道に合流する地点に「平見城畜産団地」の看板。これによると、この畜産団地は6牧場の合同したものらしく、肉牛2,000頭、乳牛150頭、鶏100,000羽等の表示が書かれていた。 |
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所々、凍った舗装路を下る。道路わきに僅かに杉林が見られた。この舗装路歩きは随分長く続き、ガイド書に書かれた時間は???などと話しながら、下る。 東には今日歩いてきた太刀岡山がどっしりした姿で全体像を見せてくれる。 9時40分、車に戻る。駐車場にはマイカー1台のみ。今日歩いた山のコースは殆どが自然林でスギ花粉の気はなくて、他の登山者にも出会わない静かな山歩きが楽しめた。 |
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帰宅後、予想外に歩行時間がかかったのが解せなくて、ガイド書を読み返したら、帰路ルートはアイゼンを外した辺りから、農場の中を突っ切って観音峠林道に出るよう書かれており、納得。 |
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