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◇所要時間: 3時間5分 ◇難度(犬として): 易++▼++難 ◇マロンの日記: 久しぶりに山を歩けて楽しかった。 |
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前回の山行後、激しい杉花粉に悩まされて山歩きを控えているうち早くも50日が経過。5月が近づくに従いやっと花粉飛散量は減少しはじめたが、私達の体力もこの間にかなり低下の模様。 このため、山歩き再開の最初の山は高低差と所要時間が少なく、杉・檜も少なそうな山を選択基準にして物色。 以前、この三山を歩いた練馬のEさんより曲岳登山口からの曲岳への上り急坂には崖地形があるとの情報を入手していたので、マロンに負荷を掛けないよう、黒富士登山道入口に車を置いて八丁峠から三山を訪ねるコースとした。 すでに家近くの林は新緑に染まっている。久しぶりの山で多彩な緑の中を歩けるのが楽しみ。 |
3時、家を出る。相模湖ICで中央高速にのり、甲府昭和ICで国道20号に下りる。竜王駅前を県道25号で通過しその先の県道101号線を北上。 |
標高1400m近い観音峠先の曲岳登山口標識は見送って更に観音峠大野山林道を先に進み、曲岳北側を回り込んだあたりの路肩で「黒富士登山道入口」標識を見つけ空き地に一番乗りで駐車。 この地点からの先行入山者はいない模様でマロンをフリーにしてドックフードと水を与え出発準備完了。 |
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5時50分、「黒富士登山道入口」から沢沿いの山道に進む。 沢に水はなく、辺りの木々は未だ枯れ木状態。芽吹き前線(?)はまだ標高800mあたりをさまよっている様子。久しぶりの山歩きで体が重く感じる。沢筋に僅かの水流が見られたが前後は伏流している。その先の小沢を渡ると、沢脇にだけバイケイ草の若芽が顔を見せていた。 |
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6時2分、峠地形に上りつくと手作りの「←黒富士」、「曲岳→」の標識に対面。脇に地味で小さな「八丁峠」の標識。先ずは左の黒富士を目指し尾根筋を辿る。 6時10分、八丁峰の北裾を巻いたあたりで左に尖った升形山が姿を見せたが先ずは黒富士目指して尾根を先に進む。 |
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3分ほど先で太刀岡山、平見城への分岐を通過。前方の黒富士に向かってまだ枯れ木同然のカラマツ林を緩く下る。 6時20分、黒富士への上りが始まり、筋力の低下をもろに実感。私達のスローペースに付き合いきれないとマロンは芽吹き前の見通しの良い雑木林を先頭さんで駆け上がっていった。ザックに付けた温度計は20度を表示。 |
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6時29分、「黒富士1635m 山梨百名山」山頂に到着。先行マロンも体温が上がったのか、伏せして待っていた。 西方近くに茅ヶ岳と金ヶ岳、南には前回登った太刀岡山、その遥か先に春霞に霞んだ富士山、北方にはこれから向かう升形山、その先に山頂の五丈岩が特徴の金峰山、北西には未だ雪を残した八ヶ岳。晴天、無風の山頂から暫し展望を楽しむ。 |
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6時40分、黒富士山頂を後にして往路で升形山に向かう。 6時58分、八丁峰下の三叉路地点へ戻り、升形山への直登開始。乾燥した山肌にオヤマボクチがドライフラワーになつて数株残っていた。 7時8分、「升形山」山頂に近づくと山頂は手も使って登るほどの大岩だった。岩下で躊躇するマロンを岩上に押し上げて、山頂での360度の大展望を楽しんでいたらいつの間にかマロンは岩下に下りていた。 |
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山頂からの展望は黒富士よりこちらが一段上。遥か南の霞んだ富士山をバックに、先ほど登ってきた黒富士が黒いシルエットになって山体を誇示しているのに気づく。 「黒富士」の名は升形山に立った人が名付けたものに違いなかろう。気が付くとマロンが山頂に上がっていた。西方に尖った山頂を見せている曲岳に向かうためザックを背負った途端、これを察したマロンが大岩を駆け降りたのでヒャリとする。 |
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7時22分、「八丁峠」の分岐に戻り曲岳に向かって尾根筋の20〜30mほどの小ピークを3つほど越していく。 この尾根筋の木立も新緑どころか未だ芽吹きもしていない。僅か2株ほどのマンサクとアブラチャンらしい黄花が見られたのみ。この標高で新緑の中を歩けるのはまだ1ヶ月ほど先なのかも。 |
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林床に小笹が見られようになり、小さな上り下りが続く。 7時50分、前方に尖った曲岳が近づいてきた。やがて岩混じりの急な上りが始まった。背後から朝日を浴びてダレタ身体に汗が噴出し始めた。 8時、息を切らして山頂に登りついたが、三等三角点があるだけで、「曲岳」の山頂標識が見当たらない。山頂は更に先なのかもと尾根を進んで標識を探したが見つからない。 |
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三角点ポイントを「曲岳山頂」と判断して記念写真をとる。赤飯ムスビを食べながら木の間越に富士山、南アルプス、ミズガキ山を望む。3山の中で視界は一番劣っていた。 8時18分、往路で下山開始。僅か下ると山頂から人声が聞こえた。観音峠側からの登山者が山頂に到着したらしい。林の中の岩混じりの急坂下りに躊躇を見せるマロンを一押ししてみたら一息に駆け下りていった。 |
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8時45分、「八丁峠」へ戻り、沢筋で登山口に向かう。 8時55分、車に戻る。登山者の声が聞こえただけで誰にも出逢わない静かな山行を楽しめた。若葉の中を歩けるのは次々回あたりになるのだろうか。 12時5分、無事帰宅。 |