「平標山(新潟県)」は良い山とは聞いてはいた。・・が、なにぶんにも遠方で標高差も1000m

日帰りにはチョット・・・と取り組みは躊躇していた。が、前回の「毛無山」で体力が付いた今、早出して高速道路を使えば留守番マロンを左程待たさず帰れるだろうと、取り組みを決める。

高山の紅葉の便りもしきり。明後日からの天気は悪化との予報。

→月曜日の出発が決まる。

 

 

 

所要時間: 5時間9

 

324分、家を出る。入間ICで圏央道に入り、関越自動車道に乗り継いで湯沢ICを下りる。路傍のデジタル温度計は2度を表示していた。

国道17号線を20分ほど南下し、元橋バス停近くの広い駐車場(150台駐車可・無料・トイレあり)に到着。既に2台が駐車して登山準備していた。

 

623分、駐車場内の登山届箱に計画書を記入・投函。場内の角地に立つ「平標登山道」標識に従うと、舗装橋の100m先で「平標山(松手山経由)→」の標識を見つけ、山に入る。

林の中でいきなり、急な丸太階段の登りが始まる。黄色く色づいた樹林帯の中、ジグザグで高度を上げる。15分も上ると殆どの木は落葉を終えた裸木状態。その先は低木の潅木帯になる。

 

647分、見晴らしの良いところに出る。西に見える山頂がテーブル状の山は苗場山らしい。前上方には地図にも記載されている鉄塔が見える。丸太階段で高度を上げる。低潅木は何時の間にか笹原に代わる。花は殆ど見られず、アザミ、ヨメナ、リンドウ等が僅か咲くのみ。

717分、巨大鉄塔下に到着。南は雲に隠されているが西方から青空が広がる。

 

山道に傾斜が緩むとぬかるみが始まった。南風が吹き込むようになる。

735分、再び傾斜が増し、丸太階段が上に続く。

746分、東の雲も消えて始めて、山頂だけに雲を纏った平標山が見え始めた。

752分、松手山のピークに上りつく。バナナを食べながら景色を堪能。山の南斜面を見下ろすと黄・紅葉が朝日を浴びて輝いている。

コース前方は逆光線の中、稜線が右、左、右とウネリながら高度を上げ、最後に平標山が鎮座。今日はコース、時間、天候、体調、全てに恵まれた感。

一息入れて再び前進を開始。暫くは平坦な山道が続く。右斜面下から冷たい風が吹き上げてくる。

815分、小ピーク通過。周りは熊笹。空は9割方青空が広がる。「一ノ肩」と思い込んで登りついた地点にそれらしい標識が見当たらず???

 

823分、シッカリした作りの長い木製階段を登る。この山の登山道は良く整備されていて感謝。入山料を徴収されても良い感じ。ハイマツ帯の山道には朝日で霜が解け掛かっていた。

843分、緩やかな平坦地形になり、風が無くなる。「大山祇」の石碑も見られた。

笹原の山道はぬかるみと笹の露でドロ靴、濡れズボンになる。

やがて一段の高みに上り始める。

 

97分、「平標山 (1983.7m)」山頂に到着。

朝日を浴びて三角点と山頂標識とマロン像を入れて記念撮影。

尾根続きですぐ先に見える日本200名山の「仙ノ倉山」を眺めながらコンビニ弁当を食べていると、登ってきた中年登山者が「早いですね」と話しかけてきた。駐車場で挨拶した人だった。

 

薄いガスに見え隠れする仙ノ倉山を慣れた手つきで盛んに撮影し、私たちが下山準備を始める頃、一人静かに仙ノ倉山へ去っていった。

925分、山上の景色を堪能して「平標山の家」に向かい下山開始。

南東から激しくガスが湧きあがってきて、仙ノ倉山をガスが覆う。木製階段を下るうちガスが晴れて仙ノ倉山が姿を現す。僅かに高度、角度を変えただけなのに仙ノ倉山が様変わりに大きな山塊に見え驚く。仙ノ倉山の背後に形の良い岩峰が姿を見せた。地図で見ると万太郎山か。

1010分、赤い屋根の「平標山の家」を通過し、「林道経由登山口(元橋)」標識に従い急な丸太階段道を下る。ナナカマドの赤い実やダケカンバの白い幹が青空に映える。途中で色づいた景色を楽しみながら弁当の残りを食べる。黄葉のカラマツ帯を下る。よく整備された丸太階段が続く。

1045分、林道に下りきる。紅葉、黄葉を楽しみながら、砂利道を緩やかに下っていくと陽だまりの道脇にイナゴが沢山跳ねていた。

1115分、車止めのゲート通過。ここからは舗装路で別荘がチラホラ。

1132分、車に戻る。車は20台以上に増えていた。今日出逢った登山者は12人。

有料道路を巡航速度120km/hで走って250分、無事帰宅。 (高速料金 湯沢IC←→入間IC 4550x2)