遠征山行の二日目は福島県と栃木県境に位置する「帝釈山」。

「帝釈山といえばオサバグサ」とガイド書に書かれていたので、この花の群落を見るのもこの山行の楽しみの一つ。

 

◇所要時間: 4時間18
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 帝釈山から田代山への下り始めが岩混じりで段差も大きく、気が抜けませんでした。田代湿原は木道コースなので、登山者がいる時間帯のワンコ連れは完全に×でした。

 

3時を過ぎると東が明らみ始めた。昨夜は2時間ごと目覚め、外に出てみると風が強く、気温は9度まで下がっていた。

320分、東が曙色に染まり始めたので朝食を作り・食べ、山行準備しながら車内を走行仕様に戻す。

427分、駐車場横の「帝釈山登山口」から標高差270mの登山開始。

 

針葉樹林を角木階段で登り始めると早くもオサバ草の群落が見られた。予想したより地味な花だった。

30分ほど「オオシラビソ」や「オオツガ」の森を登ると木道が始まり、標高2000m辺りからダケカンバ林を登る。

道脇のダケカンバ解説板には・・「シラカンバに似るが樹皮の色と実穂が白樺は垂れ、岳樺は上向きになる違いがある」と書かれていた。ダケカンバ林の先はまた歩きづらい木道。

 

510分、「帝釈山2060m」山頂に到着。

360度の視界が得られ、西に燧ケ岳と至仏山、北に会津駒ケ岳、東に田代山、南に女峰山などの日光連山が一望できた。

展望を楽しむうち、羽虫が集まり始めたので「田代山」に向かう。

 

右下は崖らしいので岩を避け、踏み越しながら慎重に下る。潅木の中に石楠花の残り花が見られた。

樹林帯に入ると道幅が広がり、下りやすくなった。

544分、帝釈山をほぼ下り終え、ぬかるむ平坦地を進む。

ダケカンバ林を通過すると再び、オサバ草が増えてきた。

68分、樹林帯の中、「田代山」へ高度差70mほどの上りを開始。

 

10分ほどの上りで「避難小屋」を兼ねた「弘法大師堂」に到着。

 

 

622分、森を抜け出ると眼前に「田代湿原」が広がった。湿原の周りには特徴的な姿の山々が連なって見えた。

現地看板は湿原の木道を反時計回りするように指示。マロンを後に従えて単線木道に進む。

チングルマ、タテヤマリンドウ、イワカガミが花を、ワタスゲは果穂を見せたが、ニッコウキスゲやコバイケイソウはまだ蕾も見せない。

猿倉登山口からのコース合流地点から木道は複線化し、沼の北側を巡り始めた。

 

644分、木道が木賊温泉へ分岐する箇所に「田代山山頂」標柱があり・・・・地図の三角点位置とは200mほども離れていた。

7時、「田代湿原」の周回を終え、「太子堂」に戻り、帰路に着く。

 

「帝釈山」への上りで夫婦連れ登山者と交差。背後には尾根続きで「田代山」が大牛の背中のような姿を見せた。

2日続きの山行なのに、疲れ知らずマロンは1m近い段差も躊躇せず跳ね上がって通過。

812分、「帝釈山」に戻り、ザックを下ろすと羽虫も集まり・・早々に下山継続。

途中、22人ほどの団体登山者と交差。平日なのに登山者が増え始めた。

845分、車に戻ると駐車場は既に満車状態。

 

「帝釈山林道」を東へ下るルートに「通行不可」看板があったので、帰路は桧枝岐村経由で「南那須野塩原IC」に出ることにし、東北自動車道経由で14時、無事帰宅。