大型連休の交通混雑と人出に煩わされずに登れる山は?・・と手持ち資料を物色し、奥多摩の「鷹ノ巣山」を選ぶ。この山は以前、初代マロンと北から登ったので二代目とは南の浅間尾根を使って登ることにした。

◇所要時間: 4時間8
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 この鷹ノ巣山への最短コースはマロンには段差が少なくて歩き易かった。おとーさん達は単調な避難小屋までの上りはツツジや??に出合えて救われたと話していました。

 

320分、空に三日月を仰ぎ出発。

連休の合間のせいか甲州街道、吉野街道、青梅街道では走行車両が意外に少なく好調に走り、奥多摩湖畔の峰谷橋手前の三叉路を右折し北上。峰谷の先は一車線舗装路で奥集落まで上り、最後は砂利道で「鷹ノ巣山・登山口」に到着。

532分、準備を整え、急な石階段でスタート。振り返ると奥集落は桜、モモ、ヤマブキの花に囲まれていた。檜林に進む。

 

541分、浅間神社の鳥居前に着いて薄ピンクのミツバツツジの花と対面。

テンションの高いマロンに水を飲ませ、次の鳥居を潜り古びたお社横を上る。若いブナの木が若葉を見せた。

何か気配があるらしく紐先マロンの動きが激しい。桧林をマロンに引かれて息を切らして登る。

 

558分、桧林の中で「キー・キッ」の鳴き声。・・?。私たちと一定の距離を保って鳴き声も上に移動。・・??。鹿?・・猿!!

木立ちの先に子猿が鳴きながら母猿を追って東隣の支尾根を登っている。逆光で距離があったが駄目モトとシャッターを押す。

69分、尾根を九十九折で上り、支尾根の合流点で親子猿の上ってくるのを待つと鳴き声は近づいたが姿は見せない。 思い切り良く先に進む。暑くなり化繊シャツ一枚になる。

 

622分、この辺りの桧林は間伐と下枝処理され、人工林ながら明るくて気持ちいい。年々、作業を進めている東京都に感謝。ブナ、コナラ、ミズナラの自然林に移ると芽吹きは始まったばかり。小休止して地図を見ると、前方左右に延びる石尾根の正面の高まりが「鷹ノ巣山」。裸木の林に紫紅色の花を見つけ「トウゴクミツバツツジ」ではとオシベを数えたが5本でミツバツツジだった。

 

642分、自然林を登っていくが林床は背丈を越す笹藪が密生して見晴らしは無い。先行して紐を引き続けるマロンの息が上がり伏せして休んだので水を飲ませ、水スプレーしてやる。

前方の尾根に朝日を受けた日陰名栗峰が目立つようになった。

76分、正面に山頂が裸地になった「鷹ノ巣山」が近づいたが進路は左に大きくカーブし始めた。

 

79分、沢筋にコンクリート枡がある水場。マロンは自発的に流水で身体を冷やす。水量は頃合で折角なので一口味わったが何故か妻は敬遠。

715分、「避難小屋」に到着。室内は清潔に維持され、室内温度計が7度を表示。トイレは別棟。辺りの木立はやっと芽が動き始めた程度。

 

「鷹ノ巣山 日原→」標識に従い山頂を目指す。巻き道を右に見送り、15m巾程の防火帯を上る。

728分、前方に山頂が姿を現した。道脇の笹藪の獣道に一々頭を突っ込むマロンを引き戻しながら山頂に向かう。

最後の上りは石尾根らしく破砕石が多い。

 

741分、朝日のあたる「鷹ノ巣山 1737m」山頂に到着。

大型連休というのに無人の山頂で穏やかな日差しを受け、山頂の雰囲気を楽しむ。

南から西に大展望が得られ南には三頭山、御前山、大岳山が特徴的な山体で目立つ。西には石尾根続きで七ッ石山、雲取山と続き、その先に飛竜山。残念ながら富士山は霞の中に僅かに見える程度。緩い西風の中に鶯の鳴き声。

 

759分、往路で下山開始。

817分、避難小屋通過。5分ほどで水場に着くとマロンは水流の上に腹ばい。笹帯を通過し、ツツジが咲く高度まで下りた。ブナ、ミズナラの自然林が気持ちいい。水のみ休憩しながらツツジを撮る。

98分、ブナも若葉を見せてくれる高度。山岳マラソン走者スタイルの登山者が息を切らして上ってきて交差。

 

920分、上のお社横で小休止。ムスビを食べながらツツジを撮る。

929分、鳥居を潜る。桧林を抜けると桜の花びらが風に吹かれて舞い上がってきた。

940分、車に戻る。奥の集落は花に囲まれて桃源郷の雰囲気。

 

1210分、混雑に出遭わずに無事帰宅。