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鳴神山-1

「山と渓谷 '08.4月号」の特集記事:

<群馬県・鳴神山 花の声を聞きながら>の中で  カッコソウ サクラソウ科 勝紅草/羯鼓草・・・花期 5月上旬〜中旬  関東地方北部の鳴神山周辺にだけ分布」
との解説文を読み、5月連休明けに訪ねるには最適な山だと出発を決める。

 

 

◇所要時間: 3時間33
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 上りコースの沢筋で岩がゴロゴロした所がありましたが、そこ以外は全体的に歩き易い山でした。

鳴神山21

 

250分、出発。入間ICから圏央道に入り、関越、北関東自動車道と乗り継ぎ伊勢崎ICで下りるつもりが、その先も北関東自動車道が開通していたのに気づかず最新道路に進んでしまい、仕方なく次のICまで走り、後はカーナビに従って県道338号線で駒形の駐車予定地に進む。

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519分、舗装三叉路地点で「鳴神・吾妻ハイキングコース 入口」標識を見つけ、路肩に駐車。気温は10度。

 

526分、「←鳴神山2.2km 1時間30分」標識に従い、新緑の舗装林道に出発。路肩にはヤマブキ、ウツギ、上溝桜が咲き、沢横にはマムシ草も多く見られた。

535分、林道終点の広場には10台ほどの駐車余地があり、「鳴神山自然探勝路」看板があり、

 

 

鳴神山・県自然環境保全地域
  この地域は、秩父古生層のチャートを中心とした硬い岩石からなっているため、本県の植物地理分布上「鳴神小区」に属し、特異性を有しています。岩峰となっている鳴神山の山頂付近には、標高が1000m以下であるにもかかわらず、コキンレイカ、イワキンバイ、ホツツジ等の亜高山帯から高山帯に見られる植物が生育しています。また、カッコソウ、ナルカミスミレ等の貴重な植物も生育し、すぐれた自然環境を形成していることから、群馬県自然環境保全条例に基づき自然環境保全地区に指定しました。  群馬県。」  
と書かれていた。

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杉林を沢沿いに上っていく。流水があり、夏でも気持ち良さそう。

やがて頭大の岩がゴロつく山道になり、沢横の岩の上にツツジの花がのぞく。その先ではチゴユリが群生し、朱色の山ツツジも見られた。

大岩を乗り越して登るあたりの頭上に一株のアカヤシオが咲いていた。

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64分、傾斜が緩まるあたりの杉林は沢筋だけに新緑が見られ、イチリン草とニリン草が群落。妻がヤマブキ草だと言う黄色花が多く見られる。綺麗な花だ。

自然林の中で小鳥の声を聞きながら小休止。新緑の若葉の林の所々にツツジのピンク色が映える。

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628分、水流が無くなった幅広沢筋を登っていくと、「鳴神山自然探勝路」看板に名前が上げられていた「イワキンバイ」が黄色の花を見せてくれた。

641分、傾斜が強まり、山腹を九十九折で登る。GPSを見たら地図の沢筋ルートを外して右斜面を登っているのが読み取れた。

このあたりには山ツツジがチラホラ。

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647分、「肩の広場」に上りつき、左に見える雷神岳(ナルカミダケ)神社に進みかけたが、「カッコソウ」の移植地が峠の東下にあるというガイド書記事を思い出し、峠下を覗くと木立の間に看板が見えた。

その地点まで下ると杉林の林床がトラ縞ロープで区切られ、

カッコソウ移植地 カッコソウ群落の復活を願い、氏子中の了承を得て、苗の移植を行っています。未来に残し伝える花なので、どうか取らないで カッコソウを愛する有志一同」  看板が立っていた。

 

 

チョッと見には花は見当たらなかったがマロンを妻に託して更にロープを回り込んでみると10株ほどの「カッコソウ」が花をつけていた。株数が少ないのに驚きながらも写真に収める。

戻りかけたら、ロープ近くに白花のスミレ。「おっ!ナルカミスミレだ!!」と喜んで写真に収める。

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72分、峠に戻り、あたりのツツジを撮影しながら神社に向かい耳の欠けた「狛犬? ? ?」に守られたお社(?)横から「鳴神山」山頂を目指す。

5分ほどで双耳峰の間に上ると左の高みに3種のツツジの花が競演!!

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花を撮影しながら最高点に着くと二つの石祠の後ろに「仁田山岳山頂」の標識。

鳴神山は「桐生岳(東峰)」と「仁田山岳(西峰)」の総称だとガイド書で読んでいたので、これで「鳴神山」山頂に到着したつもりになり記念撮影して、さて次は「裏の肩」峠だと北に歩きかけたら、妻から「双耳峰なら東峰にも上らなきゃ」との注文。

それもそうだと戻りかけ、「眺望の岩」看板箇所から西の赤城山を写真に収め、東峰に向かう。

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726分、「鳴神山」山頂標識が立つ「桐生岳」山頂に到着。

山頂小広場には4つの石祠が並び、3mほどの柱には展望可能な山の方向にその山名板を固定した標柱が立っていた。

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遠方は薄霞に覆われていたが、北に袈裟丸山、男体山、その後ろに女峰山。それらの後ろに日光白根山と上州武尊山が霞んで見えた。ムスビを食べながら展望を楽しむ。

 

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743分、山頂を後にしてミズナラ、コナラ、赤松混生林の尾根筋を北に下るとツツジの花は無くなり、緑一色。

755分、「裏の肩」の四辻の峠には石祠が一つ。「←赤柴」標識に従い左に下る。

82分、尾根を下り終え、落ち葉の積もった沢筋を下る。

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水流が始まるあたりから黄色のヤマブキ草、イチリン草、ニリン草に加えて紫のラショウモンカズラ(?)も姿を見せた。

821分、杉林を抜け出て、林道末端の広場から砂利林道を下る。

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828分、舗装林道に合流。西に向かえば良いと右に歩きかけたが、GPSを見てミスに気づき坂を下る。

林道に人の気配が無いのでマロンをフリーにし、途中の沢でマロンを遊ばせながら下る。

859分、車に戻る。

 

1140分、無事帰宅。

当日のGPS軌跡。

GPS

 

  鳴神山2