「谷川岳」はロープウェーに「犬」搭乗OK。山頂まで標高差、約650m。歩行時間は4.5時間。ルートの残雪は肩の小屋下斜面だけになったとのこと。7年前、厳剛新道を登り山頂の雰囲気はみているので、この条件なら天候さえ良ければ短足マロンもおかーさん連れで「谷川岳」に登頂可と判断。

金峰山の後、3日しか経っていないが、「明日は全国的に快晴」とテレビが天気予報。

平日でまだ登山者は少なそう、入梅は真近、・・で、「この機会を逃しては」の気分にさせられ、急ぎ登山準備を整える。

所要時間: 4時間55
難度(犬として): 易+++▼+難
マロンの日記: 熊穴沢避難小屋までは木道も敷かれ歩きやすかったが、その先は砕石ゴロゴロ、太陽ギラギラで傾斜もキツクなり参りました。肩の小屋下の雪滑りは最高に楽しかった。

 

 

ロープウェーの始発時間(8:50)から逆算すれば1時間は遅くてよいのだが、山行時の早出が癖になり、420分には家を出る。圏央、関越と走り水上ICを下りる。国道291で土合駅を過ぎ、ロープウェー駅には720分に到着。

始発時間には早すぎるので車を先に走らせて「マチガ沢」と「一の倉沢」の大岩壁を見物。

今日の目的地はあの最高ポイントのあたり。

850分、マロンを布バックに入れて8人乗り、24秒間隔で出発するロープウェーで山頂駅に向う。標高差約600mを所要時間10分で上る。(往復料金:大人1900円、犬は手荷物扱いで400)

 

95分、ロープウェー駅を後にして斜面沿いの山道に歩き始める。周りの木立から早くもせみの声。山道には木道が敷かれていて歩きやすい。強い日差しで体温が上がるのか、マロンは雪解けの水溜りに頭と体を擦り付けて出足早々、泥んこ犬に変身。

914分、「避難小屋1.7km」標識あたりから前方に「谷川岳」の双耳峰が姿を見せる。木道下の水溜りからの蛙の声にマロンが首をかしげる。

925分、天神尾根に出て天神峠からの道と合流。赤紫のツツジやタムシバの白い花が鮮やか。

945分、若葉に囲まれた熊穴沢避難小屋に着く。ガラス戸口で売店の雰囲気。この地点の標識は「谷川岳頂上1.8km 天神平2.1km」で距離的には1/2通過したが高度的にはまだ1/4。山頂が前方に大きく聳えて見える。

マロンに水を飲ませて先に進むと木立が無くなり真上から太陽が差し込む。ガレの急登、砕石の山道、暑い日差し、ロープも2箇所でマロンに厳しい。僅かな日陰を見つけてマロンを休ませる。見上げるルート先には大岩、その先には残雪帯が見える。

 

道脇にシラネアオイが一本だけ綺麗に咲いていた。

1029分、「天狗の留まり場」表示ポールのある大岩箇所に登り着いて岩陰で小休止。出発しようとするとマロンが日陰から出たがらない。

暑さでバテ気味マロンの為に休憩頻度を増やして登る。

11時、天神ザンゲ岩を通過。その先で待望の残雪帯下に登りつき、雪解け水でマロンの体を冷やす。いよいよ残雪斜面。ルートに張られている一本のロープ沿いの雪面に踏み跡が続いている。雪面は凍っていないのでアイゼンは使わずに登り始める。

マロンは雪に喜んで腹ばいになったり仰向けになったりして歩こうとしないので引き綱でズリズリ引きずり上げる。

1119分、肩の小屋に到着。チングルマ、シャクナゲが咲いていた。右上に見える山頂に向う。

 

1125分、トマの耳(1963m)に到着。晴天なのに遠景は霞んでいて周りの上信越の山々も迫力がない。

小休止後、オキの耳に向う。ルート東側が1000m位切れ落ちているのにマロンは岩壁ふちの残雪に腹ばいになり雪に顔を突っ込んで「幸せ〜」。

1144分、オキの耳(1977m)に到着。先ほど通過の「トマの耳」が形よく見える。眼下にマチガ沢の大壁面。今朝、下から見上げた地点が小さく見える。ムスビで昼食。

12時、下山開始。

肩の小屋近くで三度笠の登山者夫婦に追いつく。男性の三度笠には谷川岳登頂目標3000回と書かれていて背中には21xx回の実績値が書かれていた。聞けば天候が許せば毎日登頂しているとのこと。

肩の小屋下の残雪帯上に戻る。

念のためマロンのリードを二重にし、コースに張られたロープを左手で掴み、雪斜面を転がって喜んでいるバカ犬娘を慎重に確保しながら通過。

2時、天神平ロープウェー駅に戻る。

 

他に下山客がいないので駅員に断り、マロンはバックに入れずに搭乗。

車窓から双耳峰を眺めながら暑い中、よく頑張ったとマロンを褒めてやる。平日ながら登山者はポツポツ途切れなかった。このコースを犬連れで歩くのは9月下旬頃がベストなのかも。

220分、室内駐車場に戻り往路で帰路につく。

550分、無事帰宅。