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先週末、関東地方にはかなりの降雪。街中の残雪は3日ほどで消えたが、マロンの散歩道から遠くに眺められる丹沢の山々はいまだ白化粧。 久しぶりに丹沢を歩いてみたくなり、「塔ノ岳」を訪ねることにした。 ◇所要時間: 6時間7分 |
4時50分、家を出る。空には細い月。 国道246号線を使って渋沢駅先の交差点を右折。戸沢入口バス停近くの駐在所横を左折し山に向かう。滝沢園先の路肩に「災害発生の危険性あるため進入禁止」看板があったが責任者名が書かれていないし、昔から利用している林道なので無視して進む。林道に雪は殆ど無かった。 |
6時28分、林道終点の戸沢の駐車場に到着。広場一帯に人の気配は無く、駐車場入口には「ご利用の皆様へお知らせ…〜駐車料金300円に協力下さい・・戸川山野生産森林組合」との遠慮深い言い回しの看板と鉄パイプ製の集金筒が立っていた。入山料のつもりで300円を協力する。 6時42分、1年ぶりの革登山靴を履いて駐車場をスタート。歩き出すには頃合の明るさではあるが寒い。気温は−2度。駐車場を回り込む形で進む。 マロンはフリーにされ勇み立っていたが、沢の鉄の橋は怖がって後ずさり。おとーさんに抱かれて渡る。 |
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6時51分、廃屋のような本谷山荘前を通過すると「表尾根へ2793m 2時間」と記された書策新道の標識を見つけた。 鉄柵の間を抜けて30mほど進んだところにも「書策新道」標識があり、沢を渡る方向を指示。(直進は「花立」への道)。 沢を渡り堰堤階段を上ると30mほど先に「源次郎沢入口 本谷」標識が立ち、左の藪の中に「書策小屋→」標識を見つけ、笹薮の中を登り始める。 |
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7時5分、杉林の中を九十九折で登る。山道に鹿のフンが沢山落ちている。この冬は食料には恵まれているらしい。前方木立の間に朝日を受けた山頂が見えた。塔ノ岳かも。 7時12分、山道は東斜面に出たが対面の山腹にも雪は目立たない。体温が上がり始めフリースを脱ぎマロンにも水を与え、杉林の中を上る。 |
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7時41分、歩き始めて1時間。ウインドヤッケも脱ぐ。 この間、マロンは2回も先行して姿を消し私達を心配させた。2度とも私達の呼び声や笛の音に何事も無かったような顔をして山腹の藪を潜って下りてきた。おとーさんからは「後へ!!」の命令を受け、おかーさんからは「人の道に外れないで !!」と注意されていた。 7時45分、雪の付いた丸木組の橋を渡る。マロンもなぜかこわそうに渡る。 |
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7時55分、崖に張られた補助ロープに助けられ先に進み、流水のある幅広の本谷沢を横切り、向こう岸の尾根に向かう。相変わらず残雪は少なく、用意してきたアイゼンはザックの中。 8時17分、息を切らして山腹を上り、5分ほど先で流水の沢を渡る。表尾根に近づき山陰になり雪が増え始めた。 |
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8時25分、流水の沢に出て、これを暫く遡上していく。 8時33分、ツララも見られる沢筋から右の山斜面に取り付く。 8時42分、山斜面に太陽が入らず、雪が増えた。アイゼンを履くべきか迷いながら10分も上り続け、尾根越しに差し込む太陽とやっと対面。 振り返ると長沢尾根に小屋が見える。花立山荘かも? |
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9時23分、表尾根に立つ書策小屋にやっと登り着く。小屋に人の気配はない。 快晴、無風。 南には相模湾。右手の小田原の先に真鶴半島、その先の伊豆半島は霞みの中。鍋割山の横に富士山が半身を見せた。一息入れ、気持ちのよい表尾根を上る。見通しが良いのでマロンの先行を許す。 9時41分、新大日に上りつく。新大日からは僅かに下り、また上りが始まる。 |
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9時57分、営業中の木の又小屋を通過。 10時7分、前方の塔ノ岳山頂に尊仏山荘が見える。 澄み渡った青空、純白の雪の中で山荘を眺めるといつの間にか随分古びたなという印象。 いよいよ頂上への最後の上り。気温は2度に上がってきた。 |
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10時37分、回復途上の腿の筋肉が悲鳴を上げかけたところでやっと山頂に到着。 山頂広場には先着登山者が1名。 南に相模湾、西に雪の富士山と丹沢の山々、その右に南アルプス、北に尾根続きの蛭ヶ岳…と好眺望。丹沢山塊にはさほど残雪は見られなかった。 表尾根から登山者が次々と上ってきた。 |
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10時48分、大倉尾根で下山開始。 丸太や板の階段で保護された急坂の山道は雪が凍りつき滑りやすい。マロンを従えているので足元に注意が届かず冷や冷や。 上ってくる登山者がアイゼンを履いているのを見て、私たちもアイゼンを付ける。平日なのに老若男女の10人以上の登山者と交差。 11時28分、花立に到着。傾斜が緩んだのでアイゼンを外す。 |
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11時47分、戸沢への分岐に到着。標識は「←戸沢45分」。 分岐先の日溜まりで大休止後、檜林の残雪の窪んだ道を下る。人の気配は無いがマロンは訓練の為、ここからも紐付きで後ろにつけて下る。 12時22分、檜林の中で小休止。結構、膝関節がくたびれてきた。 12時40分、下り終える辺りで大きな荷物を背負った人と交差。登山者らしくないので聞けば尊仏山荘の管理人だった。 |
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変化のない杉林の九十九折の山道を下りきって本谷山荘廃屋前を通過。 12時49分、車に戻る。車はもう一台増えていた。 今回は結構疲れた山行で、靴を履き替えるとき腿がこむら返りを起こしかけた。 秦野ICから町田ICまで東名高速を利用し、14時41分、無事帰宅。 |
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