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図書館から借りた 登山ガイド書で <南アルプスの展望が楽しい稜線歩き>・「夜叉神峠から杖立峠」を見つけ、スタート高度が1370mなので暑さに弱いマロンには最適の山だと水曜日の出発を決める。 ◇所要時間: 5時間7分 |
2時40分、夜空に月を見上げ出発。気温は26度。 |
中央高速の甲府昭和ICを下り、竜王立体交差点を左折。県道20 (南アルプス街道)で川沿いに高度を上げていくと、路肩の案内盤に「夜叉神峠と広河原間は一般車の通行禁止」の表示があり、その先で腕章を付けた男に停車させられた。夜叉神峠に登るのだと断って通過。(広河原へは村営バスに乗り換えて入るらしい。) その先の舗装路では何匹かの猿と子鹿に遭遇。夜叉神峠への登山口に着くと、その先はゲート閉鎖され、警備員が立っていた。舗装路脇の駐車場に車を置き出発準備。気温は20度。 |
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5時10分、「夜叉神の森」売店前から山に入ると路肩に「夜叉神峠まで60〜90分」看板。森の中も歩ける明るさになっていた。 登山道脇の樹木に「ハリギリ」「ミズナラ」「イタヤカエデ」「クリ」等の樹名板が付けられていた。蜘蛛の巣が顔に掛かったのでこのコースの最初のパーティらしい。 途中、マロンに水を与える。妻は今日は高度2000mを越すからと酔い止め薬を服用。 |
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5時41分、炭つくりの釜跡前を通過。路肩に「夜叉神峠あと30分」の看板、草叢には白い「センジュガンピ」が花を見せた。薄雲越しに朝日が差し込む。 6時4分、左「高谷山」、右「夜叉神峠」の三分岐に着く。気温が高ければ目的地を「高谷山」へ変えることも考えてきたが、体調も良いので予定通り右に進む。 |
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6時8分、「夜叉神峠」標識の立つ夜叉神小屋横に出た。 西には僅かに雪を残す「北岳」、「間ノ岳」、「農鳥山」の白峰三山が朝日を受けて大きく聳えて見えた。 |
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小休止後、杖立峠目指して、痩せ気味の尾根を北に向かう。 唐松林に薄くガスが流れて良い雰囲気。ダケカンバの巨木もチラホラ。緩く下り、やがて上り始めた。 森の中で水飲み休憩してマイ農園の完熟トマトを食べる。マロンも相伴。その先も上りの一途。 |
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6時45分、森の中の道幅が広がったところで10人ほどの若者パーティが大ザックを下ろして休んでいた。その手前で私たちも水飲み休憩し、尾根の西側斜面を先行する。 途中、銀龍草を見かけた程度で、山中では野草には殆ど出合えなかった。 ガスが消え、鳥の声が増えた。更に上りの一途。 |
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7時21分、森の小広場で鉄パイプ組みの「杖立峠」標識に対面。 方向を90度ほど変えて、実際の「杖立峠」を目指し山腹を緩く下っていくと山道に破砕石が増えてきた。 7時36分、GPSを見ると、地形的には「杖立峠」あたりを通過しているが回りはシラビソの森が続き、展望の良い場所は見当たらない。樹相が代わり、若木の林を緩く上りはじめた。 |
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7時42分、若草の小広場に出た。ガイド書に書かれた「ここからの展望は鳳凰三山から眺めるよりもいいという人も多い」と書かれた場所に到着したものと喜んだのだが・・・ 白峰三山方向は木立で隠され白峰三山の山頂部が僅かに覗ける程度。・・???。ガイド書の 「2170杖立峠 白峰三山が見える。陽当たりがいい」と書かれた地点を探して尾根の西斜面沿いに更に先に進む。 |
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見晴らしの良い場所を見つけられないまま森の中を進み、GPSを見ると高度は既に2250m・・??。途中、通過した峠地形近辺で見晴らしの良い場所への分岐路を見逃したのかもと注意して戻ることにする。 |
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この時点でのGPSの軌跡と高度履歴 |
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8時1分、若草の小広場まで戻り、念のため、東の高みに上れないかと林を掻き分け踏み跡を探したが×。小休止してマイ農園のトウモロコシを齧り、往路に戻る。 途中の太い樹の幹に熊の爪跡?。凄い迫力!!。 8時24分、樹間に白峰三山が覗ける場所で苦心して「北岳」を撮影。GPSではこの辺りが最下点を示していた。 その先の下り道では紐付きマロンに走られ、木の根に躓き、転倒し脛に打撲傷。 |
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8時46分、往路で出会った若者パーティが一列で登ってきた。小柄な女性も大きなザックを担ぎ、マロンに声をかけて登っていった。木立越しの白峰三山方向はガスが昇り、稜線のみが見える程度。 中年の二人ずれ登山者と交差。彼らから「この先で白峰三山の展望の良いところは?」と聞かれので、同じガイド書を見てきた人たちかも・・・。小休止してムスビを食べる。 9時37分、「夜叉神小屋」に戻り小休止。小屋近くの笹原には「ヤナビラン」「ヤマオダマキ」「クガイソウ」が見られた。 |
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小休止後、下山継続。 下山途中、朝、炭焼き釜を見た地点横で、ガイド書にも書かれていた「五本松」に対面。地上から2mほどの所で幹が5本に分かれていた。 10時17分、車に戻る。車は30台ほどに増えていたが駐車余地はまだ充分。 |
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2時10分、帰宅。小生は脛の傷を手当て。妻は小休止中、虫に刺されとのことで左目の上が脹れていた。 |