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5日前の「熊鷹山」山行の折、山中で出会った栃木の登山者から県北部の山なら、まだアカヤシオが見られるとのことを聞き、若干、標高も高い「夕日岳」に出向くことにした。 国道122号線から「細尾峠登山口」へ向かう林道閉鎖の情報もあるため、念のため、予備候補として更に北に位置する「月山」情報も調べて持参。 ◇所要時間: 5時間9分 ◇難度(マロンとして): 易++▼++難 ◇マロンの日記: 思いがけなく涼しい日で、暑がりマロンには快適な登山日和でしたが、おとーさん達は楽しみにしてきたアカヤシオが強風で吹き飛ばされたらしいといってガッカリしていました。 |
2時、出発。 稲城大橋から中央高速に入り、首都高経由で東北自動車道に進む。宇都宮ICで日光宇都宮道路に移った3時45分には東の空が明け始めた。前回の山行から5日しか経っていないのに夜明けが早まっている感じ。 4時31分、終点の清滝ICを出て細尾大谷橋交差点を左折。国道122号で足尾方向に2kmほど走り、陸橋先で旧道に左折しすぐの「←足尾10.7km 細尾1.3km→」標識の立つ三分岐を足尾方向に曲がって屈折の多い山越え舗装路を約7km進む。 |
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4時53分、「細尾峠」に一番乗りして幅広路肩に車を置く。気温は3度。峠先道路は完全に閉鎖されていた。 5時3分、朝日を前方に見て、「←前日光方面」と「←古峯原」標識に従い、痩せ尾根道で登山開始。ブナ、モミジ、ツツジなどの新緑の中にピンクの花色がチラホラ。西風が冷たく吹き込み、手袋が欲しいほど。 一段上ると前方に大きな山体が見えてきた。痩せ尾根を辿る。 |
5時21分、道が尾根と山腹に分岐していたが標識は無い。山腹道は良く踏まれていたが、「薬師岳」への地図コースは尾根筋に記されているので尾根を登る。背丈の低い笹に覆われた急坂の踏み跡は薄いが、GPSでも予定コースに乗っているのが分かるので安心して登る。 冷風は秒速5mほどもありそうで華奢なアカヤシオは吹き飛ばされたのではと心配になる。潅木の疎林にシロヤシオがチラホラ。睡眠不足らしく、今日の上りは結構、キツイ。勾配が緩むと三分岐に出て、左に標識が見えた。 |
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5時49分、「薬師岳1420m」山頂に到着。 北に大きく男体山が聳え、その右に太郎山と女峰山が望める。 風が冷たく、喉を通る水筒の水が温かく感じる。山頂周りの潅木の中に数輪のアカヤシオの花が揺れていた。 |
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5時53分、山頂から南に伸びる尾根先の「夕日岳」目指して、南斜面を下ると、左「←夕日岳」、右「細尾峠→」標識の立つ三叉路。左の尾根筋に進む。 風が少し収まり、朝の木漏れ日を浴びて地図に「禅頂行者みち」と注記されている尾根道を気持ちよく進む。 |
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6時4分、石祠と毘沙門天像?横を通過。モミジの新緑や朝日を浴びたオオカメの白花を眺めながら、緩く蛇行する笹の尾根道をアップダウンしながら進む。次のピークは巻き道で通過。 6時40分、ピークに上り、振り返ると男体山が大きな姿を見せた。唐松の芽吹きが綺麗な新緑を見せる。露岩斜面を登っていくと潅木下に多数のアカヤシオの落花。頭上の枝に花は殆ど見当たらない。マロンが伏せして休んだので水飲み休憩。 |
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7時4分、「三ツ目」標識の立つ三分岐着。左「←夕日岳」、直進は「古峯原峠」標識。 「夕日岳」に向かうと道脇のツツジの潅木は芽吹き始めて間もない感じ。これならアカヤシオが期待できるかもと細尾根を辿ると、山道にアカヤシオの落花が目立つが樹上にはボツボツ程度。 7時15分、破砕石の多い岩山を登り、平坦山道で山頂に近づく。 |
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7時21分、「夕日岳1526m」山頂に到着。 山頂周りの潅木林の中に僅かながらアカヤシオが残っていた。北に男体山が大きく、その左に見える白根山にはまだ雪が残っていた。 バナナを食べ、山頂周りの撮影を楽しむ。空には北風に乗った流れ雲。残念ながらアカヤシオの花期は終わっていた。 |
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7時47分、往路で下山開始。 山道に落ちているアカヤシオの花は結構、新鮮。昨日までは枝に咲いていたのかも。新緑の中で鶯が鳴く。 8時8分、「三ツ目」に戻り、更に南の「地蔵岳」まで足を伸ばすか迷ったが、「夕日岳」より高度が低いので「アカヤシオ」は期待できなかろうと判断して戻ることにする。 8時32分、ピークで小休止。道脇のツツジの潅木は五葉で殆どがシロヤシオらしい。道々、花の色や雄蕊数、葉の数などを確認しながら戻る。 |
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9時16分、地蔵岳への登りが始まる。モミジの新緑が眼に染みるほど。マロンが伏せして休んだので水スプレーしてやると活力を取り戻す。 9時36分、三分岐に戻り、帰路は「薬師岳」に登らずに巻き道で楽をしようと「←細尾峠」標識に従うと朝と別の尾根を下り始めた??。良く踏まれた道を下る。 尾根筋を7分ほど下って、沢筋を横切り朝の尾根筋に移るあたりにはミツバツツジやシロヤシオの花が見られた。 |
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9時46分、往路との三分岐に近づくと三人の登山者が尾根筋を上っていった。 この先では数は少ないがアカヤシオ、ムラサキヤシオ、ミツバツツジ、ヤマツツジの花が見られた。 痩せ尾根の左右に新緑を眺め下ろしながら下る。 |
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10時2分、「横尾峠」に戻る。車は6台に増えていた。 タクシーが到着し4人の登山者が登山を開始し、私たちは帰路につく。 13時、無事帰宅。 |
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