所要時間: 1時間15

難度(犬として): 易▼++++難

マロンの日記: 風や雪が無ければ川原でも歩いている感じの山でした。

マロンは前回の蓼科山登山で体力が付いた様子なので、45日で紅葉の東北の5名山登山旅行を計画したが、三連続晴天日予報がないまま日々が過ぎ、このまま冬山になってはと急遽、計画を縮小。

蔵王山と月山を一泊二日で訪ねる計画をまとめ、移動性高気圧が通過する木、金曜日の実施を決定。

 

510分、家を出発。稲城大橋から中央高速に入り、首都高速経由で東北道を目指す。途中、美女木JCで分岐の道を見落とし、浦和南ICで高速を下りる羽目になり、30年程前に住んでいた大宮辺りを通過し岩槻ICで東北道に乗る。旅はハプニングに見舞われるので面白い。

家から400kmほど走り、白石ICを下りて蔵王エコーライン、蔵王ハイラインと進む。ハイラインあたりの紅葉は青空に映えて最高。

1130分、県営レストハウスのある蔵王の苅田岳駐車場に到着。風が強いので車内でコンビニ弁当の昼食を済ます。

1145分、左から吹きつける強風に二人と一匹は体を左に傾け、蔵王の最高点・熊野岳を目指す。目指すといっても山は雲の中で何も見えず路肩の標識のみが頼り。駐車場に観光客は多いが、お釜を覗きに行くだけで誰もこちらにこない。

 

マロンが吹き飛ばされない様にリードを付けているが、リードを持つ手がガスに濡れて冷たく痛い。マロンの左耳が風に押しつぶされている。

ガスで更に視界が悪くなり、道を示すポールを頼りに前進。見えるのはただ直前の薄茶色の道だけ。

1210分、避難小屋との分岐標識を通過。その先では道脇のポールも無くなり、進路が更に分かり難い。

 

1220分、視界は20メートル足らずで回りが殆ど見えないが、吹き飛ぶガスの中に山頂と思われる石碑があり、ともかく記念写真を撮る。

寒くてほうほうの体で退散。ポールを頼りに今度は右に傾きながら往路を戻る。

レストハウスが見えるあたりで雲が途切れて太陽がのぞき、左下にコバルトブルーの御釜が見える。風は止まず駐車場近くでは小石も飛ぶほど。

1時ジャスト、車に戻り一息つく。

 

明日は月山に登る為、これより車で蔵王エコーラインをさらに西進。国道13号線に出て山形市経由で山形北ICから山形自動車道に乗る。

3時、月山ICを下り月山道路を北進し志津経由、姥沢に向かう。

332分、姥沢小屋に到着。少し下にある姥沢の大駐車場には自動点滅照明や暖かい便座付き水洗トイレがありキャンパーには有り難い。

駐車場近くの無人建物を風除けにして車泊場所を決める。このあたりは早くもシーズンオフか人影は見あたらない。

 

車内に宿泊準備を整える。(後部座席を取除いた三菱RVRの運転席後ろに一人分の寝床スペースを作り、助手席を倒してもう一人分の寝床スペースとし、残りの空間に犬ケージを置いたレイアウト。寝具は私たちのみ冬用シェラフでマロンは自毛のみ。)

明日の昼食を調理。調理といってもアルファー米に炊き込み具を入れて炊いただけ。

今晩の夕飯と明日の朝食は手軽にコンビニ食品で対応。

6時にはシェラフに入る。車外ではサラサラと小粒の粒雪。山形ラジオが「明日の午前中は曇りで山岳地方は雪まじり。午後は晴れ」と天気予報。

夜、3回ほど目覚めたがマロンと睡眠薬を飲んだ妻は寝息を立てて熟睡していた。