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◇所要時間: 4時間 ◇難度(犬として): 易++▼++難 ◇マロンの日記: 尾根に登りつくまでの傾斜は急だったが、後は比較的楽に歩けました。 |
以前から道志山塊の「赤鞍ケ岳とワラビタタキ」二峰を巡るコースを「マロンの百名山」候補にしていたが、所要時間が7時間以上ということで実行を躊躇していた。・・・が、道志村役場近くから山に向う林道を車で上り、二峰を往復すれば4時間程度で歩けることに気づき、午前中は冬晴れとの天気予報に月曜日の出発を決める。 |
5時過ぎ、家を出る。早朝で閑散とした国道413号線の「道志の道」を西進し、道志村役場・手前の林道に右折。(道脇に通行禁止看板があったが工事現場前まで上るつもりで通過。) |
左崖に落石防止工事現場らしい箇所があったが、その先に登山道標を見つけて林道脇に駐車。 6時55分、「赤鞍ケ岳 登山道入口」の道標文字を確認し登り始める。雲一つ無く完全に冬空。左後ろに白銀の雄大な富士山が姿を見せる。 7時3分、 松、杉、檜の混交林に入る。前方、左右に伸びる尾根筋が朝日を受け赤く染まる。 |
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今日目指す「赤鞍ヶ岳」の場所は地図によって違いが見られる。「昭文社」の「高尾・陣馬」地図では1299m地点が「朝日山(赤鞍ヶ岳)」、1257m地点を「赤鞍ヶ岳(ワラビタタキ)」としているが、国土地理院の1/25000地図では1299m地点が「赤鞍ヶ岳」と表記されていて「朝日山」や「ワラビタタキ」の名はない。「昭文社」地図には更に朝日山山頂の現地指導標には「赤鞍ヶ岳」と記されている旨の注記まである。 何れに根拠があるのか判らないので、私達は現地標識名を仮採用することにする。 |
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朝日を受け赤く染まった尾根筋が馬の背のように見える。「赤鞍ヶ岳」の名のいわれはこんな景色から名づけられたのかもと「昭文社」表示の方を実感しながら冬木立の中を登る。 7時7分、すっかり葉を落とした自然林を通過。落ち葉を踏みしめての急登となる。 7時26分、檜林に入り、やがて右が急斜面に切れ落ちている自然林を通過。 |
7時40分、手入れされていない暗い檜林の急斜面。霜柱を踏みしめてゴリゴリと音をたてながら登る。 7時47分、汗ばみながら尾根筋に登りつく。木の間から尾根越しに奥多摩の山々が望める。 |
5分ほど先の三分岐に「赤鞍ケ岳←→道志村」「厳道峠→」の道標が立っていた。 ここから西に方向を変えて、尾根筋で「赤鞍ヶ岳」に向う。 8時6分、雨量測定設備があり、 <城山ダムに無線で雨量を知らせる設備> との説明看板。回りは一面の霜。このあたりが標高1257mポイントらしいが標識は無かった。 更に笹に霜が残る尾根を進む。 |
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8時15分、痩せ尾根の前方が急傾斜で切れ落ちていて素晴らしい展望地点に着く。青空をバックに雪の富士、その右に今から訪ねる「赤鞍ケ岳」、その右後ろには南アルプスが輝く。 イワカガミが枯れずに葉を残し頑張っている。ボクチは枯れ切っているがしっかりと種をつけている。 大きい岩を乗り越す。地図に表記の「ウバガ岩」らしい。 |
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8時30分、マロンが足元にいても姿が見えないほど密集した笹を掻き分けて進むようになる。その先は急な登り。 8時40分、小山を通過。少し緩やかになる。前方に次々小ピークが現れ、一々山頂を通過。 8時55分、見晴らしのよい草地で「至・道志村」の標識に出会う。目指す「赤鞍ヶ岳」はナラ林のすぐ先らしい。 |
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9時、大きな「赤鞍ケ岳」標識の立つ山頂に到着。標識にはペン字で朝日山1299mとの記入もあった。 ナラ、カラマツ林に囲まれ、落ち葉の積もった小広場でマロン頑張りに応えてコンビニ弁当を開く。 9時13分、往路で下山を開始。ガタガタの痩せ尾根やヤブ漕ぎエリアを通過。小さな上り下りが続く。帰路は尾根筋を太陽に向って進むことになり、風景が一変して見える。 |
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大岩の隙間を登りぬける箇所でマロンは今日一度だけおとーさんの助けを借りる。厳道峠分岐地点を通過し、下りに入る辺りでマロンが臭いをしきりに気にし始める。・・・獣?。深く積もった落ち葉に注意しながら急斜面を急降下。 10時55分、下山完了し、待機の車に戻る。富士山には笠雲が懸かっていた。今回は登山者の姿は見られなかった。 13 時、無事帰宅。 「昭文社」地図には「道志山塊は夏はヤブ深く、道標も全体的に少ない。初心者のみの山行、要注意。」と記載されているが、今回は木々は殆ど葉を落とし見晴らしが利き、雄大な富士山を眺めながら歩くことも出来てベストシーズンの山歩きだったと満足。 |