当初の予定コース(駒髪山は帰路に立寄る計画) |
9月も中旬になり記録的な猛暑は一段落。 既に1ヶ月以上、山歩きしていないので体力・気力の低下が著しく、高度差の少ない楽そうな山を物色。 妻から群馬県の「浅間隠山は?」と提案されたが、登山口からのコースは歩行所要時間が2時間40分、これに対し現地までの車の所要時間が片道3時間。 これではチョット・・と躊躇したら、「二度上峠(以前の鼻曲山へのスタートポイント)」から「浅間隠山」に登るルートがガイド書に記載されているという。 それなら面白そうだということで山とコースが決定。 |
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◇所要時間: 2時間49分 (登山口〜山頂範囲)・・・・<ミスコースの所要時間:1時間10分> |
2時20分、出発。曇天らしく星は見えず気温は22度。 入間ICで圏央道に入り鶴ヶ島JCで関越自動車道に移り5時前、前橋ICを下りる。国道17から406号線に乗り継ぎ5時27分、駐車予定地の二度上峠に到着。 |
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空に雲が多く、東の水平線の上だけが朝焼け。 峠から見える浅間山は山頂を雲に隠し噴煙は雲の中。 |
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5時35分、峠横の62段のコンクリート階段でスタート。気温は16度で少し肌寒い。階段上の銀色の鳥居を潜って尾根筋の山道に進む。 ガイド書記載の地図には1483mの駒髪山に着く前に浅間隠山への道が右に分岐しているので右側に注意して進む。 久しぶりの山歩きで興奮気味のマロンは紐付き。この前の9号台風の影響らしく山道に枯れ枝や緑の落葉が散乱していた。 |
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5時51分、大きな立岩横に石祠があったが標識類は皆無。右下へ向かう僅かな踏み跡らしいものがあり、浅間隠山への道かとも思えたが、「先に駒髪山に登っていこう」という妻の希望を受け、更に尾根先に進む。踏み跡は殆ど消えてしまったが前方に高みを探して岩やブッシュを避けながら尾根筋を前進。見通しの悪い林の中、笹が繁茂し登山者が少ないらしくクモの巣も多い。 5時58分、大岩とブッシュの中、マロンを後ろに従えて歩ける隙間を捜しながら前進。徐々に下り始めた。・・??。 |
6時11分、高みを探して山腹を左に巻きこんで前進。樹木越しに周りを眺めたが前方は下り傾斜で前進は危険な雰囲気。・・??。 6時15分、森の中、一息入れながらGPSを確認すると、・・・先に通過した祠が左山腹の上に位置していた。この時点になってこの山域のピークはあの石祠地点であり、同時に「駒髪山」の山頂であることがはっきりと分かった。 既にかなりの距離、山斜面を回りこんで進んでいたので、往路を辿って戻るよりは岩やブッシュに掴りながらでも急斜面を直登したほうが良さそうと目処と覚悟を決める。両手を使うためマロンをフリーにし、急斜面を攀じ登り始める。重荷(私)が外れて身軽になったマロンは見る間に斜面を上り切って岩陰に姿を隠す。慌てて大声で呼び返す。 |
6時25分、やっと尾根に上りつき、一息ついて尾根筋の藪の中の往路を戻る。 6時37分、祠地点に戻り、GPSでここが「駒髪山」山頂であることを確認。 6時40分、階段方向に戻りながら左に分岐する「浅間隠山」への山道を探しながら進んだが、分岐路を見つけられないまま、階段上についてしまった。 |
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6時45分、すっかり明るくなった二度上峠に戻る。 浅間山は秋らしい山肌を見せていた。 車で二度上峠下の駐車場に向かう。 |
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6時56分、駐車場へ先着した車の中年登山者が「浅間隠山」に登ると言って先行していった。 6時58分、私たちも再出発。舗装路を100mほど進み、「浅間隠山登山口」標識の立つ地点から山に入る。 |
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小さな流水沢に沿って上っていく。じきに沢の水が涸れ、沢中の石を踏みしめて上る。 7時13分、山頂まで1.7kmと書かれている分岐点着。尾根に上りつき、矢印に従い左に進む。 |
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7時22分、第3分岐点着。当初予定の「駒髪山」からの道はこの地点に合流してくる筈なので南西方向からの山道を探してみたが、そちら側は背丈ほどの笹がビッシリと密集していて道らしいものは見当たらなかった。 |
先に進むとアキノキリンソウの黄花がポツポツ。オケラも小花を見せてくれる。ほぼ平坦な山道。両脇の林床は笹。 7時27分、山懐に近づくと明るい森になり、笹の背丈も低くなった。第4分岐地点通過。路肩のススキが穂を出して秋の雰囲気。ミズナラ林を上る。 7時35分、山斜面の歩きやすい道を緩く登っていく。山頂への道が二つに分かれて片方に「急坂」表示。この先にも数箇所にこの表示があり、私たちは全て「急坂」を上る。 |
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7時47分、山斜面を九十九折で登る。小休止してマロンに水を飲ませ、暑さ対策として体毛にタップリと水を含ませてやる。 7時53分、山頂に近づいたのか山道に段差が増えてきた。久しぶりの山歩きで足は重く息も上がり体力低下を実感。 8時5分、南峰の分岐に登りつき、左に90度方向を変えて高度差70mの山頂を目指す。暫くは平坦な道。山腹の白樺が若葉のような緑を見せる。笹が腰の高さで繁茂していて先行マロンは笹の下。 |
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8時12分、樹林帯を抜け出て笹原の中を登る。 上から人が降りてきた。顔を合わせると駐車場で先行した中年登山者で挨拶すると小平から来られたとのこと。 近くにマツムシソウが群落し吾亦紅も。 8時20分、「浅間隠山」山頂に到着。 |
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西に浅間山が大きいが山頂は雲の中。先ずは全員で記念撮影。 設置されていた山座表示板で展望できる周りの山名を確認すると・・・マロンが登った山も多く、四阿山、湯の丸山、荒船山、妙義山、御荷鉾山、榛名山、赤城山、笠丸山、男体山が同定できたが北方の山々は雲の中。 山頂に風は無くススキ、シシウド、アザミ、アキノキリンソウが見られて秋山の気配。 8時35分、羽虫が纏わりつき始めたので下山開始。 |
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やがて上空が晴れ始めた。天気予報は半日ほど後ろにズレこんだ模様。「下りは楽だネ」といいながら順調に下る。 9時16分、ミズナラ林を下っていくと左のブッシュがザワザワ・・??。注意して静かに進むと、10mほど先に黒い獣が出現。「クマ!!??」・・獣は斜面を登りながら立ち止まってこちらを振り返り・・・頭の形から「カモシカ!!」と判かり安心。紐付きマロンはその時点になって臭いに気づき勇み立った。 |