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夏の暑さが去らないことと車の片道4時間が重荷に感じられ、「日光・白根山」の前に2.5時間で行ける長野県の「霧ヶ峰」を訪ねることにした。

霧ヶ峰の最高点の「車山」は7年前に初代マロンと訪ねていたので今回はガイド書にあった高原周遊コースをガイド書とは逆のコースで歩く(車山は最後に上る)ことにした。

◇所要時間: 3時間52
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 最初から最後まで霧の中を歩いたので体は露でビッショリ。気温は12度だったので気持ちよかった。
途中でおとーさんがGPSを見て、「予定コースはずっと左だ」とか「男女倉山の山頂標識が見当たらない」とか「物見岩の標識がある」とか呟いて・・・。

今回もまたまたミスコースをしたようでした。

 

東京の日の出時間は531分。その頃に霧ヶ峰の駐車場に着こうと3時過ぎに家を出る。 気温は21度。

国立府中ICから高速に入ると西の空の雲間に中秋の名月が覗く。諏訪ICを下り、県道40号線で霧ヶ峰高原目指し北上。高度が上がるにつれて霧が流れ始めた。

545分、霧ヶ峰ロイヤルインのバス停横の駐車場に到着。霧が深く視界は50mほどで登山口がどこなのか分からない。

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48分、GPSONして予定コースのスタート位置に進むと霧の中に「霧ヶ峰湿原植物群落」の大きな解説看板が現れ、近くに「沢渡→」標識を見つけ北西に歩き始める。

やがて両側にロープの張られた幅広の道を緩く下り始める。

砕石がゴロゴロころがる道を進む。

 

65分、ガスが薄れ始め、はるか前方に八島湿原らしい形に霧が光って見えた。

下り始めた粘土質の山道は霧に濡れていてツルツル滑る。マロンを後ろに従えて慎重に下る。路肩には枯れたヒヨドリソウが群落。

5分ほどで樹林帯に入ったがまだ緩い下りが続く。路肩にアキノキリンソウやヨメナが花をつけていたが既に盛りをすぎていた。

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615分、前方下に舗装路の三叉路が見えた。「沢渡」地点らしい。舗装路に下りて「八島ヶ原湿原→」標識に従う。

15分ほどで舗装路は砂利道に代わり霧の中を緩く下っていく。気温は相変わらず12度。

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見晴らしの良い長い砂利の一本道ではマロンをフリーにして歩く。

642分、「御射山遺跡」の解説板前を通過。

654分、道が右にカーブした鎌ヶ池キャンプ場(休場中)近くの3分岐点で「←八島ビジターセンタ駐車場」、「物見岩・車山湿原→」標識を見つけ方向を東に変える。

 

7時、木造小屋と公衆トイレ前は道なりで通過。(<ミスコース発生>・・このあたりで左に分岐する「男女倉山」への分岐路を見逃したらしい。)

霧の中、ミズナラ林を緩く登り始めた。表面が霧でぬめる山道を注意して上る。霧は晴れそうもなく「全国的に晴天という天気予報だったのにどうなっているんだ」などと天気に文句を付けながら登る。風が強くなってきた。

720分、近い筈の山頂になかなか着かない。マロンは既に露でビショ濡れ。GPSを見ると予想コースから右にずれて上っているのに気づいたが、そのうち近づくだろうと気にせずに上る(×)

728分、霧の中、裸地に岩の転がった山頂らしい地形に上りつきGPSを見たら予定コースと大きく外れた地点にいた。

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周りを見渡すと霧の中の大岩に「物見岩」の標識が掛かっていた・・??

妻が昭文社地図を取り出し、「物見岩」の名前が別コースにあるのに気づいた。更に草叢に倒れていた「蝶々深山→」標識も見つけた。これで今回も完全にコースミスしたことを確認。

・・・で、今日はこのまま「蝶々深山」経由で「車山」を目指すことにした。

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740分、吹き付ける風が冷たく体が冷えてきたのでヤッケを羽織り、「物見岩」を後にする。

暫くは草原の中の平坦路。霧で曇る眼鏡は外して歩く。

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道幅が広くなった。広い草原を進んでいるらしい。変化の無い平坦な道を進むうち、霧の中の三叉路に「沢渡→」、「車山↑」標識を見つけそのまま前進。

道のマツムシソウが風に揺れていた。

752分、緩く上り始めた。

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8時、「蝶々深山」に到着。天気が良ければ展望が利きそうな場所だが、今日の視界は100m足らずで風が強い。写真を撮っただけで早々に先に進む。

道脇にリンドウ、母子草、アザミ、マツムシソウがポツポツ。10分足らずで下り始めた。

815分、三叉路に「沢渡→」「白樺湖↑」標識。地図を調べて白樺湖方向に直進。

822分、また三分岐点。標識は「車山・白樺湖↑」「車山の肩→」。この地点で小休止。

 

831分、新しい「車山乗越」の柱標識の立つ3分岐点に到着。

左からは当初の予定コースの道が合流してきていた。

ガスに動きが出て一瞬、太陽が顔を出しすぐに隠れた。車山山頂に着く頃にはガスが晴れて展望が利くのではとの都合の良い期待感を膨らます。

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836分、幅広の砂利道に合流して上る。途中から左の丸太階段に移り上っていくと霧の中、前方に大きな山体の影が感じられるようになった。車山に近づいた感じ。

846分、霧の中に停止したゴンドラ設備の影が浮かび上がった。近づいて折り返しながら山腹を上る。

 

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852分、「車山」山頂に到着。

お社前で記念写真を撮ろうとしたら一瞬、上空のガスが薄まり、太陽が見えたがすぐに隠れた。背後の霧の中に「車山気象レーダー観測所」のドームがうっすらとその存在を見せた。

バナナを食べながらガスの晴れるのを期待して山上をブラついてみたが、風が一層の霧を吹きつけてきたので展望は諦めて下山を決める。

 

94分、下山開始。

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幅広道を下る途中、マロンのハーネスに付けた熊除け鈴の音がしないことに気づく。いつの間にか紛失していた。

車に近づいたあたりで今日始めての登山者2人と交差。

940分、相変わらず深い霧の中、車に戻る。

 

1230分、無事帰宅。

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