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スギ花粉終期というのに、夫婦交互に風邪症状に悩まされ、既に3週が経過。いまだ症状の抜けない妻は留守番するとのことで、今回は私とマロンだけで手近な丹沢に出向くことにした。 今回コースは「山と渓谷(’08.9月号)」で地図読み講習会・上級コースとして紹介された 「西丹沢自然教室〜畦ヶ丸周遊」」コースを記事とは逆行して歩くことにした。 ◇所要時間: 5時間6分 |
3時30分、出発。 町田ICから東名高速に乗り、大井松田ICを降りて国道246を西進し山北町先の清水橋交差点を右折。丹沢湖畔を北上し西丹沢自然教室の駐車場に車を入れた時には既に日の出時間。 5時22分、自然教室横の「西丹沢公園橋」で河内川を渡りスタート。3週間のブランクの間に周りの山々は既に新緑で覆われていた。 西沢沿いに緩く登っていく。 |
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5時31分、最初の大堰堤先の広い河原はマロンを遊ばせながら通過。 水量豊富な西沢河原を丸太組橋で何回も渡り返しながら遡上。新緑の中、久しぶりの山行に紐先で先行するマロンも楽しそう。 |
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5時51分、「権現山」への分岐に到着。 前回の「権現山」登山時と同様、今回もこの地点から山に入ろうとしてGPSを見ると、事前にインプットしてきた「山と渓谷誌の読図コース」はこの地点より100mほど上流の「下棚沢」あたりにあるのに気づいたが、両コースは少し上で必ず合流する筈と、今回もここから登ることにして薄着になり、マロンにはスプレー水を掛けて体温を冷やしてやる。 マロンにも水を与えると良く飲む。沢水は飲まずに持参の東京都水道水が好みらしい。 |
5時59分、ここからは一般登山道を外れるので、じっくりと登山準備を整え、「注意 この先行き止まり この経路は林業用経路であり登山道ではありません」の注意看板横から登り開始。 2分ほど先で又、「神奈川県自然保護センター」による同文の注意看板脇を通過し檜林を上る。念のため、マロンの熊鈴の消音カバーを外す。 5分ほどの登りでハッキリした山道になった。左上に「権現山」山頂が形良く見えたあたりで水飲み休憩し、マロンには冷却用水を再スプレーしてやる。 |
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私たちは尾根の東斜面を上っているが読図コースはこの尾根西の沢筋から近づいている筈。 山腹を回りこみ、山腹と尾根の間を九十九折で上る。山斜面は一面、白くザレた花崗岩。 6時23分、山腹から尾根筋に上りついた地点でGPSを見ると「読図コース」との合流点。この尾根筋の読図コース下を覗いてみると歩き易そうな斜面に見えたが、踏み跡はなかった。 その先の尾根筋で水飲み休憩。周りの新緑の中にミツバツツジの残り花がチラホラ。無風快晴で静寂の中に沢音だけが上ってくる。 痩せ尾根を登り、一抱えほどの檜林を通過。左に「権現山」山頂が近づいてきた。権現山の山頂から鹿の鳴き声。 |
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6時49分、標識の無い三分岐地点に到着。西の「畦ヶ丸山」に向かって何故か土管が2本、並べて置かれている。 ここから「畦ヶ丸山」へは地図にコース表示の無い区間だが、読図コースは全て尾根筋にあるので気楽にこれに踏み込んだ途端、いきなり花崗岩のザレタ痩せ尾根が現れた。 マロンをフリーにして慎重に通過。その先では山道が尾根の南斜面を巻くように延びていたが、予定コースは尾根筋だと、敢えて尾根筋に上るとそれらしい踏み跡。 |
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結構、歩きやすい尾根筋を辿る。5分ほど先は一抱えほどの檜林を縫って登る。 6時59分、左前方の木立の切れ目に思いがけなく「富士山」が見えた。僅かながら残っているミツバツツジの花が目を楽しませてくれる。 |
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7時6分、歩き易そうな尾根が南に分岐していた。地図を見るとその先は「鬼石沢」に続き、東海自然歩道コースのある「一軒家避難小屋」あたりに下れそうに思えた。 山道には腐っているが丸太の山道補修跡が見られた。昔は結構、使われたルートなのかも。ミツマタも残り花を見せた。背丈ほどのアセビ林を通過。 自然林の尾根を気持ちよく進み、静かな尾根で小休止。相変わらず無風快晴で新緑の中に小鳥の鳴き声。 |
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7時15分、高度計が1050mを表示し、残り高度は240m。僅かにアップダウンしながら登る。山腹に巻き道があったが尾根筋をキープ。 立ち木の幹に赤ペンキ印が見られるようになった。無表示のピーク通過。1079mピークらしく地図通りにコースはクランクして「畦ヶ丸山」に向かっていた。柔らかい林床に鹿ではない獣の足跡。 7時31分、残り高度200m。山頂への本格的登り開始。背後に見通しが利き始め、東に檜洞丸、右に加入道山と大室山が姿を見せる。先行マロンが伏せして休んだので小休止後、木の根や幹を掴み急斜面を登る。 7時43分、マロンが再び伏せして休んだので水スプレーで体温を冷やしてやる。尾根幅が広がり始めた。こんな地形になると下山者には木の幹に塗られた赤ペンキが貴重情報。 |
7時50分、二抱えほどの大ブナ混じりの自然林を登ると勾配が緩んでコースは密集した笹の中を上り始めた。既にダニの繁殖シーズンなので密生笹を掻き分けて上るのは気が重たい。 笹を抜け出てやれうれしやと思ったが、ピークを越したらまた笹の中。10mほど下ってまた上り。細尾根を辿って最後の登りと頑張る。 7時58分、まだ笹の中の登り。紐先マロンの息も荒い。水飲み休憩しながらGPSを見たら山頂への残り高度は40m。山頂に近づくにつれて笹が薄くなってきた。 |
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8時7分、山頂の「補修記念碑」の真横から「畦ヶ丸山」に到〜着。 このコースの下山者用標識は無く、笹藪の中の細木の幹の赤ペンキが目印だった。 山頂は無人で静か。セルフタイマーで記念写真を残し、ムスビとドックフードでエネルギー補給。 |
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家で留守番の妻に「無事山頂に到着」と携帯電話を掛けようと試みたが圏外で不通。緊急時用に持参している機器なのに人里近くで不通とは呆れた。機種変更で対応可能か帰宅後に検討の要。 |
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8時24分、一般ルートで下山開始。 山頂から北斜面を下るコースでは芽吹きが始まって間もない感じ。ブナの新鮮な若葉が眼にしみる。 木の間越し南には先ほどまで息を切らして登ってきた「権現山」〜「畦ヶ丸山」への尾根稜線が急角度で立ち上がっているのが見えた。 |
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8時59分、丸太階段と丸太梯子を一息で下って小休止。振り返って見ると結構な急斜面に見えた。 南眼下に覗く新緑に朝日が当たり、あまりに綺麗に見えたのでカメラに収める。 「善六ノタワ」付近で今日始めての中年夫婦登山者と交差。 9時15分、沢筋まで降りると「西沢出合(=自然教室の場所)2.7km→」標識。 9時29分、再び山腹を横切って沢筋を下る。沢水に漬かって体を冷やしたマロンは沢の岩下の蛙の鳴き声に反応し、固まっていた。 |
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9時35分、「本棚滝」分岐まで下り、本棚沢からの流水量が多いので滝に立ち寄ってみることにした。 5分ほどで「本棚滝」下に到着し、水量豊富な滝撮影を楽しむ。上空に流れ雲。朝日を受けた滝口の水しぶきが見事。 登ってきた同年輩の3人連れ登山者に場所を明け渡して下山再開。 |
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西沢を何回も丸太組橋で渡り返しながら大岩の転がる河原状地形を下る。広い川原でマロンを遊ばせ、「西丹沢公園橋」に戻る。 10時28分、車に戻る。 12時10分、無事帰宅。 帰宅後、マロンの体を調べると中小のダニが50匹以上見つかった。 |
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