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「群馬県の山(山と渓谷社)」で、「5月中旬、(吾妻耶山・北斜面の)仏岩先の稜線に咲くミツバツツジとシャクナゲが素晴らしい。」との記事を見つけた。 「吾妻耶山〜大峰山」は既に3年前、南からのコースで歩いているので、今回はシャクナゲ目的で北から「吾妻耶山」を訪ねることにし、3時間15分の歩行時間を増やすため、国土地理院地図記載の西山腹ルートを使って、南から山頂を目指す4時間強の周回コースを計画し、月曜日の出発を決めた。 ◇所要時間: 4時間3分 |
2時40分、出発。 圏央道から関越自動車道に移り、北上。季節が進み、近頃では4時頃に東の空が白み始める。途中のPAでマロンに朝食のドックフードを与える。 4時50分、「水上IC」を降り、3kmほど北上して「阿能川」沿いの県道270で「猿ヶ京」方面に進み、「仏岩トンネル」入り口手前の大きな「仏岩ポケットパーク駐車場」に車を入れる。気温は7度だが、駐車場に小山のような残雪が積まれていたのに驚く。 |
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5時12分、出発。 東屋うしろの「登山口」標柱に従い、杉林に入る。林床にはシダの若芽、延齢草、キクザキイチゲが多い。杉林を九十九折で登る。100mほど高度を上げ、山腹を巻いて尾根先を回り込むと前方に「吾妻耶山」が姿を見せた。 5時32分、尾根へ上ると「赤谷越」の現地標識。西に下れば「高原千葉村」経由で「猿ヶ京温泉」だが、私たちは左の「←仏岩方面」標識に従う。 |
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150m先に「仏岩」。確かに頭巾を被った仏の坐像に見えた。 先に進むと台形の「吾妻耶山」をバックに芽吹き始めたブナ林がしなやかで優しい景観を見せてくれた。 若草色の中に白い花を付けたコブシが点在。マロンが「水!!」の声に反応するので水飲み休憩して薄着になる。 |
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先に進むと、シャクナゲの花!!。喜んでカメラに収める。 シャクナゲの群落は見られるが、開花は日当たりの良い所だけ。 静かな森に「カッ!・カッ!・カッ!」とキツツキの連打音が響く。 |
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6時、尾根筋コースがロープ閉鎖され、右山腹にガイドされ、150m先の三分岐に 左:「←吾妻耶山」、直進:「赤ヶ谷林道・赤谷高原千葉村 吾妻耶山中腹コース→」標識。 直進路にもコース表示があったので、山腹を回り込めることが分かり、安心して水飲み休憩。 |
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ブナの若木と落葉松林を緩く上っていく。林床の落ち葉で踏跡は微か。倒木を越したあたりで踏跡を見失った。 6時20分、どこでも歩ける林の中に古びた標識があり、南西方向へ「赤谷−千葉村→」、これと直角方向に「←吾妻耶山−仏岩→」標識。南西方向は微かな踏跡があるが、南東方向は・・ブッシュと灌木林で???。 ・・・・で、妻とマロンに待機してもらい、ブッシュを掻き分け、南東方向への踏跡を探す。 |
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緩斜面を上る方向に100mほど進んでみたが、踏跡は見当たらず、待機場所に戻って次は斜面を下る方向を探したが、見つからず戻る。 6時41分、灌木帯の中にコースは無いと判断し、現地標識は無視してGPSに入れてきた国土地理院地図のルートに近づくよう、ブッシュを掻き分け、進む。 ブッシュの先に檜林を見つけ、檜林とブッシュの境を進む。 |
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歩きづらくなり再度、私だけが空荷で左を捜索→×。戻って全員で前方の杉林を目指す。 6時54分、杉林の中に赤テープを見つけ、安心して、更にGPSルート方向に進む。 6時58分、敢えて、GPSルートを横切るよう、杉林の中で西に方向転換すると、30mほど先で山道発見!!。 |
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7時、全員、山道に合流。 (帰宅後、軌跡を地図に表示すると・・・私たちは山道に沿って杉林の中を200mほども平行して進んでいたのが分かった。) 道脇の小沼にモリアオガエルの卵が見られた。 山道を南東に進むと地図では更に直進するよう記されていたが、実際のコースは「←赤谷・千葉村 吾妻耶山頂 大峰村→」標識地点でほぼ直角に左折していた。 やがてコースは露岩の上り坂になった。 |
7時8分、尾根に上ると「赤谷越峠」で、四辻の標識板は「←吾妻耶山 大峰山→」「←赤谷・高原千葉村(中腹コース経由) スキー場経由大峰沼→」。山道に残雪を見つけ、マロンが腹這い。 7時10分、山頂目指して尾根を登る。残り高度100mあたりで水飲み休憩。気温は12度。 三角点のある1322.7mポイントの手前を右に下る。 |
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7時37分、「←仏岩」への三分岐通過。広い山頂の複雑地形の森を進む。窪地に残雪が見られた。 7時43分、大きな3つの石祠がある「吾妻耶山1341m」山頂広場に到着。 |
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山頂に設置された「吾妻耶山展望台からの眺め」看板に依れば ・・・左から右に、「苗場山」「大源太山」「平標山」「仙ノ倉山」「万太郎山」「阿能川山」「茂倉山」「一ノ倉岳」「谷川岳」「巻機山」「笠ヶ岳」「朝日岳」「白毛門」・・と山名が記されていたが、全山が同定できた。 8時2分、満足して下山開始。 |
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8時9分、「仏岩への分岐」から急斜面を下り、沢筋の雪渓のような残雪を横切って沢先斜面に上る。 8時15分、急な露岩尾根を下る。このコースにもシャクナゲが群生していたが、寒い場所らしく、堅い蕾だけ。岩と木の根で階段のような急坂で急速に高度を下げる。 8時25分、尾根筋を外し、山斜面を九十九折で下る。 8時29分、朝の往路に合流し、下山続行。シャクナゲやコブシの花が朝日を受けて華やか。 |
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8時54分、「仏岩」通過。 9時1分、「赤谷越」の四分岐通過。朝日を浴びてキクザキイチゲが開花していた。 9時15分、駐車場に戻ると、4人の団体登山者が出発していった。 12時15分、無事、帰宅。 |
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