マロンのボール誤飲事件 <20055>

 

 

マロンは13ヶ月。

原っぱでのボール遊びに夢中。

 

原っぱに出ると先ずはボールを投げてくれとせがみ、草むらに投げ込まれたボールを探し出し、咥えて戻ってくるが簡単には渡さない。ここからマロンペースの遊びが始まる。

咥えているボールを取ろうとすると得意な顔をして逃げ回る。

 

 

追いかけるのをやめると、近づいてきてわざとボールを土の上に落とし、拾われるより一瞬早くパッと咥えて逃げる。

この瞬間が楽しくて仕方がないらしい。

 

5月連休初日

小宅に遊びに来た孫とマロンを近くの原っぱに連れ出し、ボールの取り合い遊びをさせているうち、マロンが咥えていたボール(噛むとピーピーと笛がなる6センチ径のゴムボール)がいつの間にか口の中から消えていた。あたりの草むらを探したが見つからず、飲み込んだ可能性大と判断。

掛かり付けの動物病院は連休で休みだし、ボールを飲み込んだとは断定しきれない状況でもあるので暫くの間、見守ることにした。

誤飲といえば以前、この野原でマロンが咥えていたボールを大柄なラブラドールが横取りして逃げ回るうちに飲みこんでしまい皆を心配させたが、翌日には吐き出したと報告をうけたことがあり、その後、マロンも引き裂いた同種ボールを飲み込んだことがあったが翌朝には餌と一緒に吐き出したこともあった。今回ももし飲み込んでいるのならなんとか自力で吐き出してくれるとよいのだが…。
当日は元気で夕食も短時間で平らげた。

 

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朝散歩は前日遊んだ野原に出かけ、草むらの中にボールが隠れていないか探してみたが見つからなかった。マロンは相変わらず元気そのもの。腹を擦ってみても特に嫌がる様子もない。食欲は旺盛、フンも平常。

 

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マロンは相変わらず元気ではあるが朝散歩中、草を噛みとって食べた。
夕散歩ではフンの中に朱色のゴム状物質を見つけ、ボールが排出されたと喜んだが、よく調べたらはぜたゴム風船(家の中で孫が遊んでいて見失ったもの)だった。
夕散歩でも稲科の草を選んで食べた。手で摘み取ってやったらパクパクとよく食べた。

出逢った犬友達にボール誤食の話をすると○○チャンはボールを飲み込み開腹手術で取り出したとの話を聞かされ心配がつのる。インターネットで犬の誤飲記事を調べたら結構、沢山ヒット。医者は先ずは吐き戻させる処置をするが、だめなら開腹手術と書かれていた。胃を通過すると十二指腸や小腸で詰まって重症にもなるらしい。ますます心配になった。

 

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マロンは相変わらず元気で食欲旺盛だが、気のせいかフン量が減って回数は増えた。
相変わらず草には執着を示すので、摘み取って食べるだけ口に入れてやると草食動物みたいによく食べる。念のため、動物病院に電話を入れてみたがやはり留守番電話になっていた。

 

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マロンは元気。食事もフンも平常。いずれにしても明日は連休明けで朝一番に病院を訪ねるつもり。

昼過ぎ、外出から帰ると妻が嬉しそうにマロンのケージの横を指差す。見ると例の赤いボール!!!

気が付いたら柵の中に転がっていたとのこと。
庭を調べると吐いた跡があり、胃液と草が残っていた。マロンが吐出物の中からボールだけを咥えて柵の中に持ち込んだらしい。
調べて見たら直径6cm程度だったボールは胃液でふやけて 7cmほどに膨らんでいた。

<赤い方が吐き出されたボール。飲まれる前は緑ボールのイボのないサイズだった。>

このサイズになってもよくも吐き出せたものだ。

 

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掛かり付けの動物病院で1年目のワクチン注射を打ってもらいながら先生にボール誤飲事件を話したら、病院にこられないときには塩を飲ませると吐くこともあるとのこと。吐かない場合はやはり開腹手術になるとも。

何れにしても、よかった。
この事件以降、凹むボールはマロンには与えないことにした。