2月も中旬。房総半島に渡れば、早春の気配が味わえるのではと、千葉県の「房州アルプス (鋸山の東約6.5kmに位置) 」を選択。

週間天気予報に依れば、週初めが悪天候なので、今回はあえて、日曜日に出向くことにし、登山者の多そうな房州アルプスはショートカットで歩き、その代わりに、隣接した「山中ハイキングコース」を付け加えて周回することにした。

 

◇所要時間: 4時間8

◇難度(犬として): 易+++▼+難 
  (進入制限の下山路を使わなければ、レベル3)

◇マロンの日記: 日曜日だったのに、誰にも出遭いませんでした。「無実山」先の下山路は一般コースでない、踏み跡程度の道を下りましたが、廃道のような道で苦労しました。

「ハイキングコース」の日当たりのよい山斜面では「水仙」や「フキノトウ」が咲いていて、気持ち良く歩けました。

 

4時、出発。

多摩川沿いの所謂、「ぬけみち」を使って「浮島入口IC」から「東京湾アクアライン」に乗り、早朝料金の800円で東京湾を横断して房総に渡り、国道16127を使って南下。上総湊で国道465に移り、東3km先で志駒川沿いの県道182(もみじロード) に右折し、6kmほど先の「上郷公会堂(?)」前の空き地に駐車。気温は0度で晴天。

628分、県道を北に出発。250m先を左折して下り、300m先の橋を渡った最初の三叉路を右折し、道なりに上っていく。

 

マテバシイ林の参道らしい林道を辿る。出発後、30分で木鳥居を通過し、古びた石階段で「愛宕神社」へ上っていく。

72分、長年月で朽ちたせいか、狛猪のような狛犬に守られた「愛宕神社」を参拝。

神社横に山道を見つけ、これを西に下り、5分ほどで、「房州アルプス」に合流。

 

尾根を南進。西側木立の途切れ個所から東京湾が見えた。緩いアップダウンで気持ち良く尾根を進み、体が温まったので耳覆い、手袋、ヤッケを脱ぐ。西に富士山も見えた。

733分、幅狭尾根で西隣の尾根に移り、更に南に進む。

737分、コース右に小さな高まり。・・(これが「無実山」と気づかず)・・その先の樹林帯を九十九折で下る。

743分、GPSを見て「無実山」を見落としたのに気づく。

 

今日の最高点の記念写真は残したいので、高度差55mほどの登り返しを開始。

751分、二等三角点のある「無実山267m」に到着。

山頂には「無実山・山名のいわれ」が記されたビラがあり、・・・
源頼朝がこの道を馬に乗って通過中、椎の実が頭に当たって激怒「花が咲いても実はなるな」と椎の木に八つ当たり、以来「みやまの椎は実がならなくなった」という伝説がある。・・それ以降この山を「無実山」と呼ぶようになったとか。

 

755分、下山再開。
600m
先の尾根の三分岐では通常コースが南に下っているが、私たちが下山コースに予定してきた東尾根の道には「
進入制限」を意味する丸木が置かれていた。

昨年にこのコースで下山した人のHPを見ていたので、私たちもこれを試すことにし、東に進む。

 

道跡はハッキリしているが、通行者は殆ど無いらしく、常緑樹のコバエが一面に生えており、更に斜面の踏み跡は滑り落ちそう。慎重に下る。

826分、竹藪で一時、コースが分からなくなったが、藪先に道跡を見つけ、更に下る。通過困難な藪は巻いて通過。鳥か獣がいるのか、マロンの動きが激しくなり、リードが竹に絡んで煩わしい。

831分、予定した右への踏跡を見つけられないうちに、左に簡易舗装路が見えた。若干の遠回りになるのは分かっていたが、これを下ることにする。

 

839分、予定より400mほど北で県道に合流し、南に向かう。空き地の紅梅が花を見せた。

850分、県道の三叉路を左折すると、「グルット山中ハイキングコース案内図」看板があり、私達の予定コースに「通行不能×」印があり、ギョッ!! 。

 

先ずは様子見しようと、橋先に進むと・・・左崖に崩壊跡があったが、修復は完了の模様。安心して先に進む。

朝日を浴びながら、土林道を上っていく。上空にはのどかにトンビ。

広場にイノシシの罠檻が設置されていた。無警戒マロンならドックフード1粒で檻に入りそう。

林道脇の水仙畑が満開で春の雰囲気。

 

925分、林道から左山腹へ鉄パイプの柵。GPSで「展望台」へのコースと確認してこれに上る。

朝日の当たる東斜面にフキノトウを見つけ、数株を採取。

936分、鉄パイプ組みの「展望台」に到着。

 

ムスビを食べながら3段、8mほど展望台に上ると、西に霞んだ「富士山」が望めた。

943分、下山開始。

上空に雲が広がった。下り始めると、杉やマテバシイの林の林床に水仙が群生。

 

959分、三叉路に下り、幅広林道に移って標高160m辺りまで下って小休止したら、石垣上の斜面に「フキノトウ」が群生。喜んで10株ほど採取。

更に下って雄花を付けた杉林を通過。天気予報が外れて、無風で助かる。

1015分、県道に下りて北に進む。

 

西には先程歩いた「房州アルプス」が連なって見える。

1036分、[東郷橋]先の車に戻る。日曜日だったのに登山者には一人も出遭わず、車もマイカー1台のみ。

1320分、無事帰宅。

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