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月曜に登った「武川岳」の西隣に位置する秩父の「武甲山」が石灰岩採掘で山頂が41mも低くなっているという便りを練馬のEさんから頂いた。バーミャンの石仏のように地上から姿を消すことは無かろうが、秩父の盟主と云われた雄姿は記憶に残しておきたく、木曜は晴天との予報にマロン連れで登ってみることにした。 ◇所要時間: 3時間47分 |
4時15分、満月を眺めながら家を出る。この所、走り慣れた青梅秩父線から国道299号線に抜けて秩父への道を走る。 |
西部秩父線「あしがくぼ」駅の先でカーナビ指示に従い、三菱マテリアル工場手前を左折。 石灰岩の岩肌を剥き出しにして朝日を受け、大きく聳えている武甲山の左裾方向に進む。舗装路が砂利道に変わるが構わず前進。 やがて右手に石造りの「一の鳥居」が見え、手前の路肩(4台程度は駐車可)に駐車。 |
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6時23分、「武甲山御獄神社」の額の懸かる鳥居前で「←武甲山約2時間10分」の道標を確認。マロンは鳥居前のユニークな4体の狛犬(オオカミ?)に いたく興味を示す。 生川沿いに進んでコンクリート橋を渡る。参道脇には一丁目毎に石標が設置してある。 6時35分、人の気配のない武甲茶屋の観光釣堀の間を通過し、5分ほど先で登山者カードを記入投函。この先はコンクリートで固められた歩道を登る。丁目を示す石標が続く。 6時50分、15丁目の石標地点から杉林の中の登山道に「←大杉の広場約50分 武甲山約1時間40分」標識。 |
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6時59分、18丁目に登りで唯一の小滝の水場。マロンだけが美味そうに飲み、更に緩い傾斜の杉林を登っていく。一抱え程に太さが揃った杉林は良く手入れされていて結構明るい感じ。 7時21分、不動明王の小社を見つけて安全登山を祈願。 |
7時32分、三抱え以上もある大杉横に「武甲山約50分」「生川基点約50分」の標識。この先にも大杉が2本見られた。無風の為、寒さは感じないが霜柱が5cmほどにも伸びている。 7時52分、「左 御嶽神社 右 登行禁止」看板で左折。相変わらず杉・檜林の中を進む。僅かに小鳥の声。 |
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檜林を抜け出ると急な丸太階段が待っている。登るほど斜度が増す。マロンが全身運動で跳ね上がっていき、結構、山犬らしくなったと評価を受ける。 8時7分、急階段を登り切った地点が武甲山の肩で「42丁目」の四差路。南・西に展望があり、個性のある秩父の山並みが望める。山頂方向を示す「武甲山山頂 御嶽神社 トイレ約5分」の標識に従う。 |
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8時14分、比較的平坦な雑木林に囲まれている御嶽神社に到着し、登山感謝の参拝。マロンはここの狛犬にもご挨拶。 境内にバイケイ草らしい若芽が沢山突き出ていて春の気配。 神社裏手に鐘楼を見つけ、マロンの武甲山登頂を記念して梵鐘を鳴らしてやる。 |
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「第一展望所」に廻りムスビを食べながら景色を楽しむ。西・北・東に展望が広がり、両神山、榛名山、赤城山、谷川連峰が同定できる。その手前には秩父市街地が広がっている。眼下はブルドーザーによる石灰岩採掘現場。 (帰宅後、武甲山関連のHPを覗いたら |
8時30分、下山開始。7分ほどで武甲山の肩に戻る。 南面は急尾根が「シラジクボ」まで下り、尾根筋はその先で小持山、大持山に連なっていて良い景色。 標識に従いこの急斜面を下る。この斜面にもバイケイ草が芽を出しカラマツも芽吹き始めていた。 8時56分、三分岐点の「シラジクボ(1088m)」に下り切る。「持山寺跡約25分」標識に従い進んだが、林道を歩くつもりが林道の30mほど上の山腹を巻く山道を歩くことになってしまった。 |
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9時15分、林道に合流。地図にも表記のある「持山寺跡→」標識を見つけて杉林に進んでみる。200mほど先の森の中にそれらしい地形と解説板があり、石塔が立っていた。 林道に戻り下山再開。キブシ、フサザクラ、アブラチャン(?)の花が咲いていた。 |
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9時47分、朝、山道に分岐した15丁目の道標個所に復帰して小休止。その先の釣堀は犬連れなので遠慮しそのまま林道を下る。 10時10分、車に戻る。登山者の車は5台ほどに増えており、今から出発する人もいた。 穏やかな好天気に恵まれ、登山者にも会わずに静かな山歩きが楽しめた。北面はバツサリ削り落とされていたがまだ風格を忍ばせていた武甲山を歩けて良かった。 1時45分、帰宅。 |
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