長野県の残雪状況が把握できないので、次は箱根・芦ノ湖東の「屏風山」を周回路で訪ねることにした。

「屏風山山頂」からの展望を「カシミール(可視マップ作成ソフト:by杉本氏)」で調べると、・・駒ケ岳の左に芦ノ湖を前景にした富士山が眺められそうなので、その好展望が楽しみ。

◇所要時間: 3時間1
◇難度(犬として):易+++▼+難
  (屏風山への上りが結構ハード)
◇マロンの日記: 石畳の箱根旧街道や富士山が望める芦ノ湖湖畔、更に麹の甘酒が楽しめる茶屋をめぐる楽しいコースでしたが、屏風山への急坂だけはハイキングレベルを越していました。

 

5時、出発。

東名高速〜小田原・厚木道路を使い、箱根口ICの先は県道732で高度を上げて芦ノ湖東の「甘酒茶屋」を目指す。標高を上げていくと路肩に残雪。

1時間半ほどで県道732脇の「甘酒茶屋」に到着し、開店(7?)前の無人の駐車場に車を入れ、出発準備。
晴天予報だったのに空に雲が多くて気温は1度。

642分、国道732を西へ出発。120mほど先で「屏風山への登り口」を左に見送り、・・・

 

更に300mほど進んで、県道から左に分岐する杉林の「箱根旧街道」に進む。

残雪の石畳み道を緩く上って行くと道脇に「石畳みの構造」などの解説板。

少し先で「箱根の森展望広場→」標識を見つけ、立ち寄ってみたが見晴は得られず、石畳み道を先へ進む。

 

79分、甘酒茶屋から150mほど標高を上げたあたりが最高点でその先へ緩く下り始めると、右の小広場に「箱根馬子唄の碑」があり・・<箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川>と彫られた石碑。先に下る

715分、「お玉観音堂」前で車道を横切り更に西へ下る。

 

719分、「史跡 箱根旧街道」の石標を通過し、その先の「杉並木歩道橋」で車道上を横切る。

「芦ノ湖湖畔→」標識に従い、湖畔沿いの国道1号に出て、店舗街を南へ進む。

735分、赤い大鳥居を通過すると右は元箱根港。

 

湖畔に幅広歩道のあるのに気づき、・・車の増えた県道を外して湖畔を進む。

芦ノ湖先に冬姿の富士山、その右手前に「駒ケ岳」。青空が広がり始めた。

湖畔道が終わった地点で今度は国道1号線横の森に「箱根旧街道」の幅広歩道を見つけ、松並木の道を南に進み・・・

旧街道が国道に合流した地点で「←箱根資料館」看板を見つけ、時間に余裕があるので、「関所跡」を覗いていくことにする。

 

759分、早朝のため無料で「関所」を抜けたが御咎めはなし。

その先の四差路先のガソリンスタンド横の小道に「←ハイキングコース 甘酒茶屋70分 屏風山40」標識。

この辺りの標高は835m。山道へ上り始めると残雪が出てきて周りは背の高い箱根笹。

 

標高800mあたりから急勾配になり、キツイ丸太階段道。息を弾ませて高度差100mを上るとやっと勾配が緩む。

832分、標高910mの「←甘酒茶屋50分、屏風山20」標識で左に90度曲って、杉林の平坦路を北に進むとまた笹の雪道。緩いアップダウンで灌木帯を通過していくと笹が濃くなった。

854分、緩く下った先に僅かな高みへ上る。GPS948.1mの三角点位置を外して進んでいるのを表示していた。

 

9時、木立や笹で視界のない場所に「屏風山948m」の山頂標識。

傍らの「屏風山解説板」には・・・
 
須雲川沿いの絶壁を屏風に見立てて、その名が付いたといわれています。山頂には小田原北条氏の砦の跡が残っています。

の記載があったので 砦跡を笹薮の中を探したが、密集笹で殆ど身動きできず諦めた。砦跡は三角点のあたりだったのかも・・

99分、東斜面へ下山開始。

 

高度差250mほどの下山路には「アブラチャン」「イボタノキ」「リョウブ」「シキミ」「ツリバナ」「ムラサキシキブ」「イヌシデ」などの樹名板が続く。北の樹間に二子山を見ながら下っていく。

940分、県道へ合流し、943分、甘酒茶屋の車へ戻る。

 

400年の歴史を持つという「甘酒茶屋」へ立ち寄り、江戸時代から使われている麹を発酵させ、砂糖を加えないで甘さを引き出す伝統的手法で製造しているという甘酒(400)を飲み、1130分、無事帰宅。

 

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