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山と渓谷社「千葉県の山」で紹介された南房総・東岸・和田地区にある「烏場山・花嫁街道」を今年最後の目的地に決め、連休初日なら「東京湾アクアライン」も左程混雑しないだろうと推測し、土曜日の出発を決めた。 ◇所要時間: 3時間44分 ◇難度(犬として): 易++▼++難 ◇マロンの日記: 南房総の登山口へは3時間で到着できしましたが、帰路は事故らしい交通マヒで1時間も余分にかかりました。それでも今年最後の山行を無事に終えることができ、二代目マロンはこれで400山に上ったことになりました。 今日の上りコースの「花嫁街道」はガイド書に昔、山間の村から海辺の村へ花嫁が嫁いだ道と書かれていたそうですが、とても花嫁が歩けるような道とは思えませんでした。 |
4時、出発。 多摩川沿いの所謂「ぬけみち」を使い、浮島ICから「東京湾アクアライン」に入って房総半島に渡り、館山自動車道を南下して終点・「富浦IC」を6時6分に下り、国道127〜128で房総の東海岸に出て、和田浦駅先1.6kmのトイレ手前を左折し、JR内房線を横切り、「花嫁街道→」標識にガイドされ、1車線の幅狭道を進み、「花嫁街道入口」に到着してトイレ横の空き地に駐車。気温は3度で晴天。 6時55分、「花嫁街道→」標識に従い出発。 |
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昨夜は雨だったらしく、窪地の山道が濡れていた。道脇にアザミ、林床にはハランやソテツが生育していて、最初から如何にも南房総らしい雰囲気。 「花嫁街道」というので、穏やかな山道を予想してきたが、丸太で土止めされた山道を上り始めた。あたりは常緑樹ばかりで冬の山の感じがしない。林床に赤い実を付けた見慣れない草を見つけた。(帰宅後の調べで、ハナミョウガと判明)。 今日のマロンは何故か大人しく上っていく。この山は獣の食糧事情が良くて、獣がコースに近寄らないのかも。 |
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出発地点から120mほど標高を上げ、「第一展望台」に到着したが、檜林で見晴はなく、窪地地形を先に進むと常緑樹の大木に「スダジイ」の樹名板。 7時33分、左に回り込んで上ると「第二展望台 海抜202m」標識。南東に見える海が朝日を反射していた。朝日を背に受けて、先に下る。 |
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7時42分、小ピークの北を巻き(・・×)、先へ下ると踏み跡が薄くなり・??、GPSを見ると、コースを右に外していた。 ピークに戻り、左の山道に合流すると「←経文石」「烏場山→」標識。ミスコースしかけた道は「烏場山→」へ抜けられるらしいが、今回は予定通り、「←経文石」標識に従う。 7時52分、小ピークの「経文石」に到着。 |
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「経文石」と表示された岩を古木が巻き込んでいた。大岩肌に微かに鑿跡??。 先に下る。カクレミノ、ハゼ、マテバシイの木など緑が多く、小鳥の鳴き声もするので冬の感じがしない。 8時3分、次の小ピーク横に「じかい水」の看板があり、右下は沢の始点の地形。(「和田歩こう会」の解説に依れば・・自我井水とも言われ、山中のかくし田の水利、水源に使われたとも言われている。) |
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8時22分、進路が二分岐。「花嫁街道」と別れて、「花婿コース・烏場山1.3km→」標識に従うとすぐに「駒返し」の展望地。東に「烏場山」が姿を見せ、南東に「太平洋」が見えた。 更に東に進む。 |
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8時37分、北の檜林が風を遮り、南が芝斜面で視界が開けた温かそうな場所に「見晴台・カヤ場」標識。 一人静かに景色を眺めていた同年輩登山者に挨拶すると、「早いね」の応え。煩わさないよう、先へ進む。 |
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200mほど先の小ピークに上ると「第三展望台」標識があり、西に「富士山」が望めた。「烏場山0.3km→」標識に従う。辺りにスダジイの大木が多い。土止め丸太の斜面を上る。 8時52分、「烏場山266m」に到着。 数本の立ち木越しになるが360度の視界で 山座表示柱には・・ |
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「西へ「富士山」「伊予ヶ岳」「御殿山」「経塚山」「伊豆大島」、北へ「愛宕山」「高宕山」、東へ「清澄山」の標識板。山頂の花嫁石像の台は「コース維持の募金箱」らしい。 「花婿コース→」標識に従い、東へ下り、急角度で折り返し下って、40mほどを上り返したピークに「旧烏場展望台 海抜236m」標識が立っていたが、左程の展望は得られず、緩く杉林をアップダウンしながら南へ下る。 |
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9時48分、小ピークに「見晴台 海抜171m」標識。南近くに「大塚山」。丸太階段道を下る。 10時5分、僅かな高みに「金毘羅山 海抜121m」標識。小ピークなのに立派な山名だなと疑問を感じたが・・・ |
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南斜面は急坂で九十九折道で高度を下げる。逆行者にはこの上りは結構キツク感じられそうなので、先程の疑問は解消。 10時13分、「花婿コース入口」標識のある広場に出ると、前方から「見晴台・カヤ場」で出合った単独登山者が歩いてきて・??・・笑いながら交差。 (帰宅後、彼は「花嫁街道ハイキングコースマップ」に「通行不可」と注記されている烏場山から南下する窪地コースを使って先回りしたと推測。) |
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沢音のする左下の谷間を指す「←黒滝・はなその広場」標識に従い、谷底へ降りる感じで丸太柱と板階段道を下る。 階段途中の岩壁に「滝不動」と「向西坊入定窟<史跡>」。更に滝下へ下る。 |
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10時23分、周囲を岩で囲まれた滝下の河原へ降りると落差15mという黒滝が流れ落ちていた。 「はなその広場 .02km→」標識に従い、流れを丸木や飛び石、遊歩道で下る。結構、いい雰囲気のコース。 |
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10時29分、僅かな高みの先の「はなその広場」に抜けだすと、「向西坊入定窟<史跡>」の解説板があり、向西坊は赤穂浪士の片岡源五右衛門の家臣で出家後、この地で入定 と記されていた)。 山茶花に囲まれた「はなその広場」脇を回って駐車場所を目指す。 10時39分、駐車場所に戻ると車は5台。 帰路は往路を逆走し、アクアラインはスムーズに通過できたが、多摩川沿いの抜け道で道路閉鎖による交通マヒに巻き込まれ、14時30分にやっと帰宅。 |