所要時間:2時間38
難度(犬として):易+▼+++難
マロンの日記:割れた小岩混じりの山道が多かった。雷岩からの下りを除けば傾斜は緩くて楽に歩ける道でした。

先日の「雲取山」近くの「大菩薩嶺」は、さほど苦労せずマロンが登れる筈と57番目の山が決まる。

「大菩薩峠」に登るなら富士山を見なければとおかーさんが晴天予報にこだわる。4年半前の夏に眺めた富士山の眺めが良かったらしい。で、出発日は月曜日に決まった。

 

410分、マロンの朝フン散歩を済ませて暗い中、家を後にする。国道20号で塩山経由、青梅街道で裂石温泉を目指して坂を上る。

裂石林道に入る手前で、車内にいやな臭い。停車し、車のボンネットを開けると薄青い煙。原因は分からず10分ほど冷やし、注意しながらゆっくり進むことにする。

「ロッジ長兵衛」横の林道に車を進め、人の気配の無い福ちゃん荘前に駐車。

725分、出発。落葉したカラマツ林に進むが、山道は富士見荘前で林道に戻り、橋を渡ると再び山に入る。

 

山腹の幅広の山道を緩やかに登っていく。右方に展望が得られて、晩秋の山々が朝を迎えている。道脇には霜柱が並ぶ。

「大菩薩峠付近の樹木」の説明板が立っている。ウラジロモミ、ブナ、コメツガ、ミズナラ等の樹名が並ぶが、本物は落葉して幹だけになっているので判断は困難だった。

続いて、「大菩薩峠付近の花々」の説明板。キオン、ハンゴンソウ、シシウド、ヤナギラン、ウスユキソウ等、以前来たときに咲き誇っていた花々の名が並んでいた。

 

 

「介山荘」前を通過すると「大菩薩峠」。柱標識には「大菩薩峠1897m秩父多摩甲斐国立公園」とある。先日通った小菅村、丹波山村への三叉路標識もあった。
青い空の下に南アルプス、富士山、奥多摩の山々、眼下に上日川ダム、と大きく視界が広がる。

826分、裸地化した小高い地点の「大菩薩嶺40分」標識あたりより一時下って右前方の山頂に向う。

 

僅かな下りで「賽の河原」無人小屋前を通過。小石が沢山積まれている。一面に低い笹の草原が広がる。

835分、露出した岩の上り。はるか前方に二人の登山者の姿が見える。

847分、「標高2000mの地点」の標識通過。2000年設置と書かれていた。斜面下に神部岩がチラリと見える。
10
分足らずで「雷岩」を越えると「大菩薩嶺10分 大菩薩峠40分 上日川峠55分」標識。ここから山道はツガ林に入り,緩やかな上りになる。

95分、「大菩薩嶺2057m」に到着。「山梨百名山」の柱標識もあるが見晴らしは全然ない。獣の気配かマロンが樹上を注目したり叢を嗅いだりして落ち着かなくなる。リス?

食事時ではないが、マロンの頑張りを評価してコンビニ弁当を開く。途端にマロンの頭の中から獣への雑念がすっ飛んで、食欲の権化犬になる。

920分、下山開始。

928分、雷岩に戻り、富士山を右手前方に見ながら笹の間の山道を下る。霜が解け始めてぬかるみが始まった。

940分、緩やかな下りになる。良く踏まれた幅広の山道をのんびり歩く。カラマツやツガの枝越しに枯れススキの草原が陽をあびてのどか。岳カンバの幹の剥がれかけた薄皮が風に僅かに揺らぐ。雲無し。

103分、車に戻る。

 

帰路は信号の少ない青梅街道で、福生市経由で2時前に帰宅。

車の煙を修理工場で相談したら、こぼしたエンジンオイルが排気管で焼けた為と一刀両断。

マロンにも今日の山歩きは楽だった様子。私たちも白い富士山を眺めながらのんびりした山歩きが楽しめた。

夜のテレビ天気予報で気象予報士が今日のような日を「冬なぎ」の日と言うと紹介していた。

 

  大菩薩嶺・2