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2週間ほど山行を控えていたら、屋外に寝かせているマロンが夜明け前から雨戸を引っかき、「山に連れてって!!」と催促しはじめた。

・・で、過剰エネルギーを発散させねばと、8年ほど前、初代マロンと訪ねた「大菩薩嶺」を二代目マロンの為に少し大回りで周回することにした。

 

◇所要時間: 4時間28
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 熊沢山と雷岩の間、雷岩からの下りコースは破砕石のガラガラ道で足に優しくなかったが、それ以外は歩きやすい道でした。好天に恵まれ、このシーズンにしては良い景色に出合えたが、山野草の花が予想外に少なかったとおとーさん達が話していました。

 

 

330分、夜空に18夜の月を見上げて出発。

国立府中ICから中央高速に乗り、勝沼ICを下りて国道20号を戻る方向に走り、新笹子トンネル手前の「景徳院入口」交差点を左折し、県道218(カーナビは202号線と表示)を北上。途中、上日川ダム湖近くで雌鹿を見かけた。

上日川峠にある「ロッジ長兵衛」前の駐車場に一番乗りで駐車。家を出るとき20度の気温は10度に下がっていた。

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538分、「石丸峠1時間45分→」標識に従い、森の山道を下る。近くの林からマロンを警戒するのか「ヒョ―、ヒョー」と鹿の警戒の声が上がる。

沢沿いの幅広山道を下る。涼しくて気持ちが良い。

550分、小沢を横切り緩く上る。獣の臭いか紐先マロンの動きが激しい。次の沢筋は木橋で渡り、次の流水の沢は飛び石で渡る。

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68分、先ほど車で通過した県道を横断し、「石丸峠→」標識に従いその先の背丈ほどの笹原の急斜面を登る。

現地標識に従っているのに、GPSを見ると地図コースとは大きく外れて上っているのに気づいた。唐松林で水飲み休憩し振り向くと、南に上日川ダム湖が見えた。

 

630分、地図に記載のない砂利林道に出た。

対斜面の右30mに上り口を見つけたが、「石丸峠登山口が崩れたため、登山道入口を250m先へ変更→」の看板。

マロンをフリーにして私のトランシーバーとの交信テストしながら砂利林道を進み、尾根先の新しい山道を登る。南に雪が消えた黒富士山が聳え、西にも視界が広がった。

640分、尾根上に出て、強い朝日を浴び東に方向を代え進む。上空は真っ青。

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樹林帯に入り水飲み休憩中、突然、マロンがリールを付けたまま笹原に飛び込み、呼んでも戻らない。遠くで立ち木に紐が絡み、戻れなくなるのではと心配したが1分ほどして笹原から飛び出してきた。心配をかける奴だ。

僅かながら風が吹き込み爽快。南に小金沢山へ延びる笹原の稜線が美しく、西には南アルプスの目ぼしい山々が同定できる。道脇に「ウメバチソウ」が花を見せた。

突然、マロンが朝食を吐いた。先ほどの森を走った折に悪いものでも食べたのかも。活力に変化がないので山行継続。

 

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717分、「石丸峠」に到着。直進の「小金沢山」コースと別れ、「熊沢山 大菩薩嶺→」標識に従い、日当たりの良い笹の尾根筋を上る。勾配が緩むと樹林帯に入る。

731分、南に好展望が得られる地点に「熊沢山」標識。背後の茂みが山頂らしいので私だけでピークハントしたが3つの突起の何れがピークか不明。

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この先は破砕石の多い森の斜面を下る。

754分、「介山荘」前を通過し、売店先の山名表示盤で周りの山々を同定。好天なので殆どの山が見えた。

北に聳える岩山へ上る。

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810分、「親不知ノ頭」に立つ。

南に「熊沢山」と「小金沢山」、その右に「富士山」、その手前に「上日川ダム」、西には「南アルプス」が眺められた。

北には「賽の河原」が斜面下に広がり、その右に「妙見ノ頭」が聳え、その稜線が「大菩薩嶺」手前の「雷岩」まで雄大に聳えて見えた。賽の河原に下って休憩舎前を通過。

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826分、砂礫斜面を登って岩稜帯を通過し、裸地を北に進む。空気が乾いて秋の雰囲気。

845分、「雷岩」の分岐に上って夫婦登山者と交差し、「大菩薩嶺」目指して樹林帯に入る。

森の泥濘に水溜りを見つけたマロンがドップリと腹ばいに漬かり、腹から下が真っ黒の泥犬に変身。

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852分、「大菩薩嶺」に到着。

山頂といっても木立に囲まれた森の中の空き地で展望はゼロ。写真を撮って往路に戻る。

 

99分、「雷岩」の分岐でムスビを食べながら南の展望を楽しみ、「唐松尾根」で下山開始。

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この下山路は破砕石のガタガタ道でマロンを後ろに従えて注意して下る。10分ほどの下りで勾配が緩まり、樹林帯に入る。

突然、マロンが笹原を睨んで固まった。何事かと静かに見守っていたら、30秒ほど経つと4mほど先の笹が揺れ始め、ミソサザイらしい小鳥が飛び出した。鳥猟犬の血が微かな音か臭いに反応するらしい。

二組の夫婦登山者と交差。樹林帯の中を気持ちよく下る。

 

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947分、「福ちゃん荘」前を通過。「上日川峠」へは車道と山道が並行していたが、泥マロンを洗いたいと沢側の車道を下る。舗装路もミズナラの森の中で日陰を下れた。

ロッジ近くで犬連れ登山者と交差。

106分、「ロッジ長兵衛」駐車場に到着。20台以上の車があり、多数の登山者が出発しかけていた。

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「裂石」方面への車道は工事で通過可能時間が制限されていたので朝と同様、上日川ダム横経由で南下し国道20号に出て、大月ICと八王子ICを高速道を使い、1230分、無事帰宅。

 

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