説明: line8説明: C:\Users\matusita\Documents\HP資料\改訂版・MARRONと山歩\jump-HP.gif
説明: gangaharasuri-title説明: line81

説明: gangaharasuriyama-chart

説明: gangaharasuriyama_image005

 

涼しくなり、ウオーキングのベストシーズンになったので少し遠出の山歩きをと考えていたが、マロンが3年目のヒートらしいので、妻は短時間で登降可能な大月市・秀麗富岳12景の一番目の山、「雁ガ腹摺山」をマロンの90番目の山に選んだ。

所要時間:3時間45
難度(犬として):易+▼+++難
マロンの日記:「雁ガ腹摺山」までは歩きやすい山道でした。この先の「大樺ノ頭」への道は前半は苔も生えたフカフカ道、後半は笹の切り株の残るトゲトゲ道で足が痛かった。

 

秋風と共に、日の出が日毎に遅くなっている。マロンの朝散歩は星空の下で済ませ、440分に家を出る。

国道20号を走り、大月Jct先の下真木交差点を右折し県道510号に入る。道はそのまま真木・小金沢林道に続く。途中で分岐の奈良子林道は通行止めになっていたので、そのまま大峠に向う。途中、サルが2匹、舗装林道に座って落ちている栗を拾って食べていた。

説明: DSCF0003

標高1560mの「大峠」に到着。20台位の駐車エリアがあり、「恩賜林」や「コメツガ、シラベなどの貴重な自然林」の解説板や「熊出没注意」の看板が立っている。駐車エリアの西斜面に「←黒岳」、東に「雁ガ腹摺山上り口」の標識。

 

75分、標識を確認して「雁ガ腹摺山」に出発。5分ほど先に豊富に流れる水場。「御硯水 甲斐国史大月名水」と標柱に記載があるが・・・?。森の下草にトリカブト、アキノキリンソウ、ヒヨドリ草が混じり咲いている。

 

 

715分、小沢を横切り緩やかに上りを継続。西斜面で湿り気のある山道だが、所々に花崗岩が砕けたような白ザレも混じる。

10分ほど先で木橋を渡る。葉が亀の形のカメバヒキオコシも花をつけていた。

735分、進行方向が90度ほど変わる。今日のコースは最初から自然林の中を歩けるので気持ちがいい。露岩の混じる森の中の広場で小休止。

説明: DSCF0006

説明: DSCF0014

 

750分、傾斜がキツクなる。高度が上がると後ろの雲の間に富士山が姿を見せる。晴天予報の割には雲が多い。ダケカンバ、ナナカマドはまだ葉の色を変えていない。

755分、山中に城壁??。と思ったら大岩が自然に石垣状に割れたものらしい。これを通過すると高原のお花畑らしい雰囲気の地形が現われる。盛りを過ぎたオヤマボクチやマルバダケブキに混じってマツムシソウだけが瑞々しい。

 

8時、富士山のある南側だけが開けた山頂に到着。同年輩の夫婦登山者が先着していて、挨拶すると千葉から出向いたとのこと。富士山は雲に隠れ始めた。

 

山頂には「五百円札の裏写真の富士山撮影ポイント」との解説板。これ以外にも標識が多く

「雁ガ腹摺山 山梨百名山」

「山頂 雁ヶ腹摺り山 標高1857m 大月市」

「大月市秀麗富岳12景 一番山頂 雁ガ腹摺山(1874m)」があったが、<標高>や山名に差異(or)があるのはイタダケナイ。

説明: DSCF0016

 

帰宅後、手持ち資料で山頂の標高を調べると、国土地理院のHPで試験公開されている地形図閲覧システムの地図では1857m。昭文社地図には1874m。大月市観光課発行のガイドマップは1874m。となっていた。この混乱は国土地理院地図の1857mが山頂ポイント以外の地点(三角点とか分岐点)の高度を示しているためではないかと思われ、当件を国土地理院に質問したところ、以下の回答があり疑問は解消。折角なので、当内容を大月市の観光課に伝達。

「国土地理院 地理情報部
早速当方におきまして、1857mと表示されている地形図閲覧システムの地形図について、手持ちの旧版地形図と照らし合わせましたところ、昭和60年刊行の地形図であることが判明しました。この地形図上で1857mと表示している地点は東西にのびる徒歩道と南北の徒歩道の交点の標高を表示したものと推測されます。
なお、最新刊の地形図(平成9年刊行)でご質問の雁ガ腹摺山の標高を確認したところ、山頂部に1874mと表示されています。(1857mの表示は削除されています)ということは現在刊行中の地形図は誤りなく表示されていることになります。

この地形図閲覧システムで公開している地形図は、ホームページ上にも記載があるとおり、過去2年間に刊行された地形図はその時期の地形図が表示されますが、それより古い時期に刊行された図には一部に欠落があるため、最新の図の一世代前の図が表示されることがあります。また、試験公開ということで、一部最新刊に更新されていない図葉があります。」

説明: DSCF0022

短時間の登りで疲労感は殆ど無く、マロンも元気なので、地図を調べて山頂から北に伸びる尾根先の「大樺ノ頭」まで足を伸ばすことにした。

817分、山頂の「大樺ノ頭→」標識を確認して後ろの森に入る。自然林の中に倒木やコケ、キノコが多く、人にあまり踏まれていない道はフカフカして気持ちがいい。

825分、森を北に抜けると進路の尾根は東に方向を変え始め、西に大きく展望が開ける。

 

この「雁ガ腹摺山」の山名由来の資料は見つけられないが、前方南の「笹子雁ガ腹摺山」を起点に滝子山、黒岳、更に北へ「牛奥ノ雁ガ腹摺山」、大菩薩嶺、更にその遥か北にある笠取山の先までほぼ等高で連嶺する地形から、渡りの雁が毎年この地の山越えを強いられ、この姿を見上げる里人がそのポイントを「雁ガ腹摺山」と呼ぶようになったのだろうと勝手に推測。

説明: DSCF0025

830分、カラマツの植林帯で小休止し、緩やかな尾根を前進。

840分、急斜面を下り終えると緩やかな上り返し。山道の笹の切株が朽ち始めているがマロンには歩きづらそう。

 

説明: DSCF0032

855分、背の高い樺林に藪が密集している小ピークで「大樺ノ頭 1776.7m」標識を見つける。頭上にダケカンバ(白樺だったかも・・?)が高く伸びていて、幹の白さと葉の緑、流れる白雲と青空が目に鮮やか。一休みしながらバナナを取り出すとマロンも目を輝かす。

95分、往路を戻る。

10時、「雁ガ腹摺山」に戻る。2人の登山者が雲に隠された富士山の出現を待っていた。ガスに動きがあるので私達も山頂下の大石に腰掛けて富士山の出番を待ったがガスは深まり、諦めて下山継続。

 

1050分、車に戻る。本日の出合った登山者は中高年者の男性が多く、16人ほど。車は7台に増えていた。

1315分、無事帰宅。

説明: C:\Users\matusita\Documents\HP資料\改訂版・MARRONと山歩\BUTON_49.GIF 説明: C:\Users\matusita\Documents\HP資料\改訂版・MARRONと山歩\To_Top.gif 雁ガ腹摺山2