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暑さに弱いマロンのため、以前、初代マロンと訪ねた「雁ガ腹摺山」経由でその先の「姥子山」を往復するのはどうかと妻が提案。 標高は高いし、登山口近くに水場があり、山頂手前の草原では野草も期待できそうなので、帰路の400mの上り返しは厳しそうだが、この季節には頃合いの山だろうと、月曜日の出発を決める。 ◇所要時間: 4時間39分 |
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3時、出発。 中央高速・大月ICを下りて国道20を約2km西進し、真木交差点を右折し、カーナビが残距離18kmと表示する「大峠」を目指す。県道510は6kmほど先で「真木小金沢林道」に変わり、北に高度を上げ、ほぼ、日の出時刻に10台ほどの駐車場と簡易トイレのある「大峠」に到着。 5時、「←雁ヶ腹摺山」標識が指示する東の山斜面にスタート。 |
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100mほど先で「御硯水 甲斐国史 大月市名水」と記された水場を通過し、露岩や段差のある山道で徐々に高度を上げていく。 5時19分、沢筋の木橋脇にキツリフネ、カニコウモリ、ヤマアジサイが花を見せた。 5時25分、西斜面を斜行して上って来たが、北に方向を変え、幅広尾根を九十九折で上る。 木立越しに朝日が水平に差し込む。林床にマルバダケブキが黄花、ヨメナの群落が白花を見せた。 |
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山頂への残高度40mあたりで南に展望が利き・・西から南に延びる小金沢連嶺の先に雪を完全に消した富士山がスッキリ。 この辺りにウスユキソウ(?)がチラホラ。 山頂への残高度30mあたりの林の中に城壁のような岩。自然の造形らしい。 5時52分、林から草原斜面に抜け出す。露に濡れた草原には・・コウリンカ、キオン、マルバダケブキ、アザミが花を見せた。「姥子山→」への道を右に見送り、先ずは山頂へ上る。 |
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5時58分、「雁ガ腹摺山1874m」標柱の立つ山頂に到着。 南に視界が開け、中央に朝日を浴びた富士山。 傍らに「大月市富岳十二景一番山頂 雁ガ腹摺山1874m」看板と「500円札に描がかれた富士山の撮影地」看板。 |
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ザックを下しかけると、マロンが羽虫を気にして落ち着かなくなったので、次の「姥子山」を目指すことにする。 6時4分、南東方向への尾根を下る。林床にキオン、マルバダケブキ、カニコウモリが花を見せたが、トリカブトはやっと蕾。食茸らしいキノコも見られた。 山頂から250mほど標高を下げたあたりは苔むした大岩が堆積。白樺混じりの森を下っていくと勾配が緩み始めた。 |
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6時36分、標高1575m辺りの平坦地が「白樺平」らしく、踏み跡が二分岐。「姥子山→」標識に従い、東に下る。 6時52分、「奈良子林道」に降り、「姥子山→」標識に従い、林道を横切って東の高みを目指す。 |
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僅か下って20mほどを上り、無標識の「西峰」を通過し、露岩の痩せ尾根を30mほど下り、また35mほどを上り返す。 7時10分、「姥子山(東峰)1503m」に到着。僅かな空き地の山頂南は急斜面で切れ落ち、視界が開けた南の「富士山」に雲が湧きはじめた。 |
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山頂標識横の「姥子山神社5分→」標識に気づき、痩せ尾根を先に進み、3分ほどで二つの小社のある小広場に到着。 この地点からは北〜東〜南に視界が開け、東には奥多摩の山々が望めた。 |
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7時17分、帰路に付く。20分ほどで西峰に戻り、一休みしようとザックを下す。念のため、アブなどの羽虫を怖がるマロンの背中をザックでガードし、ムスビを食べ始めると・・・ブーンの羽音。途端、マロンはザックを背負ったまま、北斜面のブッシュに逃げ込んだ。これではと休憩は諦め、西峰を後にして下山続行。 |
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7時40分、林道に戻ると、水溜りを見つけたマロンはこれに飛び込み、泥犬化。 ここで小休止後、「雁ガ腹摺山」への400m標高差の上り返しを開始。標高1740m辺りではキオンやマルバダケブキ、シロヨメナなどが花を見せ、上りの辛さを紛らしてくれる。 |
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8時49分、「雁ガ腹摺山」山頂手前の草原に戻ったが、南の富士山は雲に隠れていたので、山頂へは戻らずに下山続行。夫婦登山者と交差。 9時38分、「御硯水」の豊富な流水でマロンの泥を落としてやる。流水は手がかじかむほど冷たかった!!。 9時39分、「大峠」に戻ると車は4台に増えていた。 一般道で12時30分、無事帰宅。 |
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「雁ガ腹摺山」&「姥子山」で見かけた花々 |
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コウリンカ |
アザミ |
マルバダケブキ |
ホタルブクロ |
?? |
ヒヨドリソウ |
ウスユキソウ? |
シモツケソウ |
キツリフネ |
ソバナ |
トリカブト |
ノリウツギ |
ゲンノショウコ? |
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フシグロセンノウ |