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3年前の晩秋、長野県の「五郎山」の岩場でマロンが足爪を怪我し、山頂を踏まずに下山。 前回のトラブルを反省し、マロンの爪の手入れをし、ザックは外す。 ◇所要時間: 4時間8分 |
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2時、出発。国立府中ICから中央高速道に乗り、長坂ICを下りて県道28号線から国道141 (清里ライン)に移り、市場交差点を右折して県道68で川上村を目指す。川上村の道路温度計が3度を表示。 5時、梓山交差点を右折。前方に双瘤に見える「五郎山」が見えたので写真に収める。 「町田市民休暇村」看板に従い、敷地内の林道に進むとダケカンバ林の中で小鹿が跳ねて逃げた。道なりに林道を進み、前方に「幻の滝→」標識が見えた地点手前の空き地に車を置く。 |
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5時23分、出発。「幻の滝」分岐の「←五郎山」標識に従い、林道を緩く上っていく。獣の臭いがするのか紐先マロンの動きが激しい。道脇にバイケイソウが若葉を見せた。 5時36分、「五郎山登山口」に着き、マロンに水を与え、薄着になって登山開始。唐松とミズナラ林の急坂を20分ほど登ると新緑の中にツツジの花が見られるようになった。 |
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6時1分、岩塊の見られる辺りまで上るとツツジの花が目立ち始め、オシベを数えると10本、葉は三枚なので「東国三つ葉ツツジ」らしい。更にダケカンバと唐松の新緑の急坂を登る。 6時19分、大岩下に着き小休止。このあたりのツツジは紫紅色で鮮やか。 針葉樹林帯まで登ってまた水飲み休憩。 踏み跡を辿り上っていくと、いつの間にか「マキヨセの頭」の北斜面に回りこんで暗い林を進んでいた。 |
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・・前回、この高度通過は急尾根の岩や立ち木を掴み、強引に登った記憶があり、今回はいつの間にか別コースに誘い込まれたらしい。針葉樹林の中、トラ縞ロープの張られた北斜面の苔蒸した露岩まじりの山道を上っていく。 6時47分、森を抜けると南に一気に視界が広がった。・・が、すぐ先は前回、マロンが怪我した堆積大岩の難所で、岩塊の右下は切れ落ちた崖。 その手前で小休止しながら、今回はマロンをいかにして通過させるか考える。 |
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6時52分、前回同様、ザックと杖を残し、ちょっと弱気の紐付きマロンを励まし、私・マロン、続いて妻が岩場に向かい、無事通過。 その先のケルンの積まれた「マキヨセの頭」で地図を取り出し、周りの山名を調べる。 |
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南にはズングリした「国師ヶ岳」、その右に「朝日岳」と「金峰山」。南西には「小川山」、西には川上村の菜園群先に雪を残した「八ヶ岳」が見えた。 充分休み、岩稜尾根を覆う潅木を分けて東に進む。右下は絶壁らしく、マロン連れでは覗き込む気は起こらない。この辺りもツツジの花色が鮮やか。 |
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7時6分、痩せ尾根末端の急坂上に出ると前方に岩峰の「五郎山」が姿を見せ、その手前に「P2」と呼ばれるらしい岩山も重なって見えた。 ここからあの大岩峰の頂上へマロン連れで登れるコースなどあるとは思えないが、・・・ ここから急勾配を下り、「P2」左下の潅木帯を通過し、更に下って「五郎山」岩壁の右下潅木帯を抜け、山体南を回りこめば、左程の危険なく山頂に上れる・・はず・・。 ・・と、妻に事前に調べたルートを教え、マロンを後ろに従えて急坂を下る。 |
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5分ほどで下り終えて潅木帯を上る。 7時12分、「P2」岩稜前に着くと岩壁右にも踏跡が見られたが、先行マロンに従って左の潅木帯コースに進む。 岩壁沿いの苔むした細道で「P2」壁横を通過。 眼前に「五郎山」の大岩壁が迫力ある姿を現した。 |
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7時22分、下りながら大岩壁へ近づく。 2分ほどで下りきり、大岩壁の右下へ緩く上る。振り返ると「P2」が屹立して見えた。 7時27分、岩壁下に着き小休止後、大岩壁南面下を通過。一箇所、崖下を覗けるところもあった。 |
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南の足場のよい場所まで進み、ダケカンバの白テープ地点から草付きの南斜面を上る。 斜面上は新緑の唐松と花の無いシャクナゲ林。一段上って左に進む。 7時39分、「五郎山2131.7m」山頂に到着。6畳程の広さの山頂横にも紫紅色のツツジが咲いていた。 |
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南〜西には「マキヨセの頭」と同じ景色が見え、北側はダケカンバ、ツガ、ツツジなどの密集林で視界は遮られていた。 朝日の差し込む無風の山頂で地図を取り出し、山座同定。頭上に青空がのぞく。 7時57分、往路で下山開始。 帰路に見るP2は結構厳しい岩峰に見えた。 |
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8時26分、「マキヨセの頭」に戻り、木陰で小休止。 前回の山行でマロンが怪我した堆積岩場では、マロンも思い切りが良くなり、かなりの段差を飛び降りて自力通過。 その後は全員、好調に下山継続。 下の大岩の間を通過して小休止し、ムスビを食べる。ミズナラの緑の若葉と東国三つ葉ツツジの花色のコントラストが綺麗。 |
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9時15分、登山口に戻る。 林道を緩く下っていくと新緑の中を雪か羽虫のようなものが一面に漂い流れてくる・・???。 「幻の滝」分岐に近づくと大きな柳の木に沢山の白い綿毛が纏わりつき、僅かな風に綿毛を飛ばしていた。 |
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(帰宅後の調べで・・中国の春の風物詩の一つとしてテレビで紹介されたりする柳絮・・・リュウジョと読み、白い綿毛のついた柳の種子。また、それが春に飛び漂うこと・・・と判明。) 9時31分、車に戻る。 沢の流水量が多いので150mほど離れた「幻の滝」を見に行く。滝に向かう間中、「柳絮」が雪のように漂っていた。 「幻の滝」を撮影して車に戻り、須玉ICと相模湖IC間だけ高速道を使って1時15分、無事帰宅。 |
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