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210日に関東地方にかなりの降雪。林道や山道の残雪の様子が分からないので、短時間で登山口までの車を乗り入れと山頂への登降が出来そうな山を物色。
・・・・結果、奥多摩の「御前山」を北からの周回ルートで訪ねることにした。

◇所要時間: 4時間42
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 駐車予定地まで進めなかったり、最初の登山口を見落としたり、予想外に時間が掛かったりと、冬の山は気が抜けないとおとーさんが言っていました。マロンも肉球にビー球ほどの氷球が着くとは思いがけないことでした。・・・でも楽しい半日を過ごしました。

 

5時、出発。青梅市経由で青梅街道を西進。

630分、「境橋」手前の橋詰トンネルを抜け、道脇の「栃寄の森」案内標識に従い左折して林道を上る。舗装路面は一車線分だけ除雪され路肩に雪が積まれていた。

638分、予定では最初の登山口まで車を乗り入れ、そこを出発点にするつもりだったが、「栃寄森の家」を300mほど通過したところで車両侵入禁止柵に前進を阻止された。まだ登山口の500mほど手前らしい。

幸い、柵横の雪の広場の一部が除雪されていたので車を乗り入れ出発準備。進路の舗装路が凍結していたので最初からアイゼン(6本爪)とスパッツを着ける。

近くの山に朝日が当たり始めたが気温はマイナス4度。

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73分、舗装林道に出発。

今日の周回コースは林道途中の登山口から尾根筋を上り、御前山経由で栃寄沢側に下り戻る予定。

728分、先を急ぐマロンに引かれ、凍結路面や路肩の残雪に気を取られながら進むうち、右の山腹に取り付く登山口を見落としたらしく大滝との中間地点あたりまで進んでいた。・・・で今日は、急遽予定変更して逆周りで歩くことにした。

 

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733分、左前方に「栃寄ノ大滝」が見えたが、今日は水不足で貧弱な様相。

736分、舗装路終点にアズマヤがあり、「奥多摩都民の森」の入口らしい。

森に進む遊歩道らしい雪道は「侵入禁止」にされていたが、横の山道に「御前山 登山道→」標識。ザクザクと残雪山道を息を切らして上り始めて途中の檜・杉林でマロンの水を与える。

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759分、雪の遊歩道に合流し50mほど進むと「登山道→」標識が左の沢筋にガイド。沢を横切って対岸の山腹を上る。

雪は深いが踏み跡が締まっているので助かる。雪斜面を九十九折で登る。マロンは木株の根本に獣の臭いがするのか頻繁に頭を突っ込んでいく。

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87分、踏み跡のある遊歩道に出ると「登山道→」標識が遊歩道を交差して山腹上を指示。登山道コースには踏み跡は無く、試しに30cm以上の残雪の斜面を5mほど足掻いて上ってみたが長続きしそうもなく、息切れでギブアップ。

踏み跡のある遊歩道で上ることにして100mほど進むと道が2分し、右は先ほどの登山道方向に向かっていて踏み跡もある。これ幸いとこれを辿る。

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8分ほど先でまた道が3分岐。左の山腹に向かう「御前山→」標識に従い雪の踏み跡を辿る。

マロンはこの辺りでも雪に頭を突っ込んで何かの探索に夢中。何を咥えだすのかより、ハーネスに付けたトランシーバーが濡れるのが心配・・。

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822分、雪斜面を上ると山腹に四辻。上を目指す。5分ほど先でまた十字路。踏み跡のある直進路を登る。

東の山稜越しに私たちのところにも朝日が差し込み始めた。

又四辻。左は「←カラマツの広場」、右は「シロヤシオの広場→」。「御前山↑」標識に従い、太陽に向かい上る。

839分、左の木立の中に朝日を浴びた「あずまや」が見えたが雪道で予想外に時間が掛かっているので寄らずに山頂を目指す。朝日を浴びると緊張が緩み、辺りの景色を味わう余裕が出てくる。雑木林を上ると雪上に小獣の足跡。

855分、水のみ休憩をとり又、カラマツ混じりの雑木林を九十九折で登っていく。

916分、南遥か遠方に相模湾の海が朝日を反射し光って見えた。小休止して景色を眺めながらミカンを食べる。

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927分、尾根先を回り込むと前方に新しそうな小屋。

立ち寄ってみると「奥多摩国定公園・御前山避難小屋」看板が架かっており、南壁には避難小屋には珍しく2間のガラスサッシが設置され、10坪ほどの板敷き部屋の隅には布団も積まれていた。

入口前のたたきを歩くマロンの足からコツコツと音がする。調べると両前足の肉球の間にビー球ほどに成長した氷球が付いていた。歩き辛かったことだろう。

小屋前の「御前山周辺案内図」看板には
「御前山の自然  御前山は大岳山、三頭山とともに奥多摩三山の一つに数えられる堂々とした山です。ここから北西の日原、南東の本宿方向には石灰岩層を交える御前山層が分布し、山頂付近にも石灰岩が見られます。この地層からは太古、暖かい海に生きていたコノドン(魚の歯の化石)や小動物の化石が見つかっています。」と書かれていた。

 

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933分、尾根道に合流。カラマツ、ツガ林の中の山頂への道は「植生保護のため」とかで両側にロープが張られていた。

 

943分、「御前山 1405m」に到着。

山頂の残雪は30cmほど。南と北の限られた範囲にしか展望が得られなく、富士山は木立越しでしか見えなかった。

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山頂から西の「惣岳山」へ向かうルートに新しい踏み跡が見られず、上りの登山口も見つけられなかったこともあったので、下山は安全第一と、往路を下ることにする。

なお、山頂に立つ「御前山周辺図」には私たちの予定上りコースが避難小屋と山頂の間に上りつくように図示されていたが明らかな間違い。(右図)

108分、往路で下山を開始。

途中、雪の下の丸太階段にアイゼンを引っ掛けて顔から雪面に突っ込んだが幸い無傷。二本ストックの中年登山者が上ってきて交差。昨年は雪が無かったが今年は雪が深いといっていた。

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1036分、四辻横の「あずまや」に立ち寄り10分ほど小休止。踏まれていない雪は40cmほどの厚さだった。私たちはムスビを食べ、マロンはドックフードで昼食し、下山継続。雪道の下りの楽なこと。

114分、GPSを見たら上りに使った登山道でなく、踏み跡のある遊歩道を下り続けていた。構わずに下る。

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1115分、アズマヤのある登山口に降り切って舗装林道を下る。

舗装路を下りながら北西に大きく見える「六ッ石山」と僅かに覗く「鷹ノ巣山」を撮影。今日の景色の中では一番良かった。「六ッ石山」の南面には残雪は殆ど見られない。

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1133分、往路で見つけられなかった「←御前山」標識を杉林の中に発見!!。往路ではこのあたりを通過してから登山口を探していた。

1145分、車に戻る。

 

150分、無事帰宅。

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