|
|
丹沢の雪が消え始めた一方で、スギ花粉の飛散のニュースが始まったのでその間を縫って、久しぶりに丹沢の「大山」にマロンを連れ出すことにした。二代目マロンにとってはヤビツ峠からの往復では物足りなかろうと蓑毛からの周回コースを採ることにした。 ◇所要時間: 4時間57分 |
5時、家を出る。国道246で伊勢原を通過し、新善波トンネル先の名古木交差点を右折。5kmほど先の蓑毛に上り着き地図に「P」マーク記載地点に車を置こうとしたが、その場所はバスの方向転換場所に代わっていて、近くに駐車可能場所は見つからない。 仕方なく以前、車を置いたことのあるマス釣場の駐車場に置かせてもらおうと、車を予定コースに進め、100mほど先の駐車場に車を入れて出発準備を整える。 6時26分、ほぼ日の出時刻で明るくなった中、舗装路を北に進む。気温は1度で無風快晴。200mほど先の3分岐地点で「下社2.9km→」標識に従い右折。標識横には「ヤマビルにご注意ください!」看板も立っていた。丹沢登山者には貴重情報だったので写真に収めて記録。 |
|
「ヤマビルにご注意ください!」 「活動時期:5月〜11月頃、雨中雨後の蒸暑い日は特に活動が活発です。人や動物の体温や吐く息に反応し、尺取虫のように接近、吸着、吸血します。 @ 吸血されないために・・・まず、サンダルや素足では歩かないようにしましょう。足下を中心に、靴や衣類に虫除けスプレーを塗布します。靴・靴下に直接、シオや飽和食塩水をすり込むことも効果があります。 A 吸着・吸血されたら・・・無理に除去すると、皮膚を損傷する場合があります。落ち着いて、シオや食塩水を直接ヤマビルに振り掛けます。虫除け巣スプレー、タバコの火や煙、木酢液、アルコール、ハッカ油も効果があります。 B その後必ず退治!!・・・ヤマビルは吸血後1ヶ月程度で1〜9個の卵を産みます。さらに1ヶ月後ひとつの卵のうから1〜8個体の子ビルが誕生します。ヤマビルをこれ以上増やさないために吸血されたら、必ず退治してください。 C 傷あとをどうするの?・・・吸血時に「ヒルジン」という物質をだすため、痛みを感じず、傷口から出血が続きます。血と一緒にヒルジンを押し出すようにすると治癒が早いようです。そのあと虫刺され軟膏を塗布し、絆創膏で保護してください。 神奈川県自然環境保護センター・秦野市」 |
|
6時33分、造成中の林道に出て表示に従い右折。すぐ舗装路を横断し、「下社・関東ふれあいの道」を辿る。5分ほどでまた舗装路を横断し、杉・檜林に進む。このあたりから裏参道らしく破砕石の敷かれた道を上る。途中、マロンに水を与える。 6時49分、砂利林道が舗装林道に合流。標識に従い舗装林道を上る。これまでのコースは複雑だが標識が丁寧にガイドしてくれる。 |
|
|
檜林に朝日が差し込み始め、体も温まったのでコートを脱ぐ。 7時11分、檜と自然林の山腹を上ると進路が二分し、「大山山頂↑」と「下社→」標識。 「大山山頂」コースに進むと、尾根を九十九折で上り始めた。この道は破砕石が多く、杉林の中に残雪が見られるようになった。 |
7時30分、頭の欠けた六地蔵が並ぶ地点で小休止。小鳥が鳴き春近しの雰囲気があるが東の林床には一面に残雪。 10分ほどで緩勾配になり楽になったが進路に残雪が見られるようになった。 7時48分、道脇に |
|
|
7時50分、「下社→」への分岐点。残雪が結構増え、「大山1.5km」地点でアイゼンを着ける。木の根と丸太階段、雪の積もった岩混じりの道をクネりながら上る。 8時16分、二つ目の「下社→」への分岐点通過。同年輩登山者が「下社コース」から登ってきた。 |
|
|
暫く登ると、西に視界が得られる小さな空き地に 私たちも当時と同じような青空から浮き出るような美しい富士山に対面。 |
|
8時45分、「ヤビツ峠」分岐を通過。雪の積もった窪地を朝日に照らされて登っていく。やがて青銅製の鳥居と石鳥居を通過。 8時57分、大山山頂の「奥之院前」に到着。 快晴ではあるが東の横浜・東京方面は春霞ような靄に包まれていた。 |
|
9時13分、山頂からは良い展望が得られないので山頂北側下のトイレ(冬季閉鎖中)横から山頂西にある丹沢山塊の好展望地に回りこむ。 |
|
9時25分、「ヤビツ峠 2.1km」標識地点からイタツミ尾根に下る。暫くは富士山と丹沢表尾根の山々を見放題。 残雪は多いがよく踏まれているのでアイゼンさえ履けば夏道より楽だと好調に下る。20分ほど下ると雪が減ったのでアイゼンを外す。雪が消えると獣の臭いがするのか紐先のマロンの動きが激しくなる。道には新鮮な鹿の糞が見られ始めた。 10時3分、「ヤビツ峠0.6km」標識地点でムスビを食べながら小休止。 |
|
|
10時20分、「ヤビツ山荘」前に到着。長期閉鎖の山荘だが意外にしっかりした外観を留めている。折り返して東の山腹を下る。 檜林の陽だまりで小休止してムスビを食べ下山続行。10mほど前方の残雪の上をリスが跳ね、鹿柵を越して消えた。気づいたマロンがいきり立つ。女性登山者と交差。声をかけられたマロンは有頂天。 |
|
|
10時58分、流水の沢横に出てこれを下る。 11時10分、次の流水の沢を木橋で渡ると「全国名水百選 秦野盆地湧水群湧水地」の柱標識。 11時23分、車に戻る。 (車に戻る手前400mあたりの簡易舗装林道脇に1〜2台の駐車出来そうな空き地があった。) 1時10分、無事帰宅。 |
|