暑さを避けるため、出発地の標高が1000m以上で野草の花にも出合えそうな山を物色。

6年前、「櫛形山」の隣の「裸山」で多種の花を見られたのを思い出し、前回とはコースを代えて丸山登山道を使って「裸山」を訪ねることにした。

 

◇所要時間: 5時間25

◇難度(マロンとして): 易+++▼+難

◇マロンの日記: 梅雨明け後の天気が安定しなかったので久しぶりの山歩きでした。
帰りの車で今年はキノコは豊作だが花は不作らしいとおとーさん達が話していました。

 

245分、曇り空の下を出発。霧雨をワイパーで拭いながら国立府中ICから中央高速道に入り、笹子トンネルを抜けると北の空に晴れ間。双葉JCTで中部横断自動車道に分岐。

438分、南アルプスICを下りて県道108号線を西進し、「南アルプス市県民の森」を通過。約3km先の三叉路を左折し、細い舗装林道で高度を上げる。周囲の山はまだ雲の中。

58分、櫛形林道に合流した地点で「←丸山登山道 :丸山分岐80分、あやめ平150分」標識とその横に小空き地を見つけ駐車。

東の雲間に太陽が顔を出し、気温は18度。

 

528分、GPSをセットし、「丸山登山道」に進む。昨日は雨だったらしく頭上の枝から雫。桧林を登っていくと木立の霧に朝日が光芒を見せる。

砕石の多い山道に濡れ落ち葉と落枝が多い。30分ほど登ってマロンの最初の水飲み休憩。道脇の岩が苔むしていた。3週間ぶりの山行で筋力の低下を感じる。林床に小唐傘のようなキノコが群生。

 

65分、尾根の南斜面を登る。霧が濃くなり、湿度100%の感じで汗が吹き出る。二度目の水分補給。

615分、山道に破砕石が無くなり歩きやすくなった。霧が薄まり、唐松越しに薄日が差し込む。何種類かのキノコが見られた。

このあたり、地図コースは山腹を巻くように書かれているのに実際の山道は尾根筋を九十九折で登る。

 

636分、右上に「丸山」山頂を感じながら平坦山道を進む。

643分、標識は無いが地形的に「丸山分岐」らしい地点通過。コース脇の林床にバイケイソウが群生していたが、どれも花を付けず倒れて腐り始めていた・・??。霧が消えて木の間越しに朝日が差し込み、新緑の雰囲気の自然林を登る。三度目の水飲み休憩。林床に羊歯の群落。唐松林を通過。

道脇のバイケイソウの1株だけが白花を見せた。

 

716分、木立の先に高みが見え、「唐松岳」への上りが始まる。下草の少ない自然林の中に三抱えほどの唐松の古木が散見される。

729分、「唐松岳1856m」標柱の立つ山頂に到着し小休止。山名通り、周りに唐松が多く、霧が多い山らしく何れも「サルオガセ」を垂らしていた。

僅かながら風が流れ、唐松林の緩くうねった平坦路を気持ちよく進む。林にダケカンバが混じり、頭上の青空に白い幹が映える道を気持ち良く進む。

 

748分、コースが丸太杭とロープで規制されていた。道脇にマルバダケブキが黄花を見せていたが野草の保護目的らしいガードされた草原に花は全然見当たらない・・??

柵の道が続き、柵横に簡易トイレ。ロープ下に小さなホタルブクロとシモツケ草を見つけ撮影。

 

754分、「アヤメ平」に到着。ロープで囲われた園地にマルバダケブキだけが群生しアヤメは葉株も見られない・・??。木陰で小休止後、「裸山25分→」標識に従い、先に進む。

814分、「←原生林経由山頂(櫛形山)」と「裸山経由山頂↑」標識の三分岐では「裸山」を目指す。ダケカンバと唐松の混生林を緩く登る。林床は殆ど羊歯。

 

823分、唐松林から朝日を浴びる「裸山」横に抜け出た。傍らの「櫛形山」の大看板には「花の百名山:山梨百名山」の文字が記されていたが、「裸山」の南斜面には花の彩りが殆ど無く・・・???。ロープでガードされたコースで「裸山」に上る。ロープ下にホタルブクロが数株。

 

830分、朝日に照らされた「裸山(池砂ノ頭)」山頂に到着。

南には穏やかな「櫛形山」が横たわり、その上に僅かに富士山が覗いて見えた。

 

地図に「白峰三山の展望が良い」と書かれている山頂だが、今日は西方に入道雲が湧き展望は無い。この山は「裸山」といっても山の南斜面に立ち木が無いだけで、北側は針葉樹で覆われていた。ロープ沿いに南斜面を回ってみたが茶褐色のコウリンカしか花は見られなかった。

849分、ムスビを食べて「裸山」を半周して往路に戻る。

913分、「アヤメ平」通過。青空に流れ雲が増え、太陽光が弱まり助かる。
9
31分、唐松岳に戻り小休止。下りは楽だ。空は殆ど雲に覆われた。

 

957分、「丸山分岐」に戻り、折角の機会だからと「丸山山頂」に立ち寄ることにした。

踏み跡のない尾根筋に進むと幅広尾根は疎林で細木を潜る程度で歩ける。僅かなアップダウンで先に進む。

104分、大木の幹に手造りの小さな「丸山1625m」標識が架けられていた。見晴らしは無し。

 

GPSで往路の軌跡を調べるとかなり山頂近くを通過しているのが判ったので、このまま自然林を直進して下り、コースに復帰することにした。

1010分、左程の苦労無く、往路に合流して小休止。林床に小さなキノコが何箇所にも群落していた。

1053分、車に戻る。車は自車の1台のみ。

帰路の林道で雄鹿に遭遇。車を降りて静かに接近して写真に収める。

高速道に乗るとカー・ラジオが「今年の山梨県の7月の日照量は’90年以来で最低」と放送。6年前には花が溢れるように咲いていた「裸山」で今回は花に殆ど出合えなかったり、山中のバイケイソウが腐って倒れていたのはその影響なのかも・・・。

 

150分、無事帰宅。